区議落選から4週目。 失踪事件発生!あなたなら、どうする?
こんにちは。ゆざわ一貴です。
今週は実際に起きた『事件』をもとに、地域課題に迫ります。
「ゆざわくん、Aさんと連絡が取れないないんだよ」
と、いつもお世話になっている地域の町会長より連絡がありました。
Aさんは私の政治活動を応援してくれる、一人暮らしの元気な高齢者。
町会の役員をしていて、町会長が電話連絡したところ電話がつながらず
家に行ってみたら鍵が開いていて、呼びかけても返事がなかったそうです。
ゆざわ「いつから連絡が取れないんですか?」
町会長「かれこれ・・・3週間前からかな。」
ゆ「え!3週間も!!警察には連絡したんですか?」
町「連絡して家の中も探してもらったけれど、いなかったんだよ」
ゆ「捜索願いは出されてるんですよね?」
町「独り者で親族がいないから、捜索願いが出せないらしいんだ」
ゆ「えーっ!じゃあ現在は何もしていない状態ですか!?」
町「探しようがないから困っちゃって、ゆざわくんに連絡したんだよ」
私は落選の身なので、議員のときのように担当課長へ直接連絡をとる
ことができないので、信頼できる同期の芹澤議員に連絡し、
・高齢者に関することを所管する高齢者福祉課
・区民生活における安心安全を所管する生活安全課
と連絡を取ってもらいました。
品川区はすぐに動いてくれました。
まず連絡した当日、高齢者福祉課が現地を訪問。
町会長がこれまでの経過をわかる範囲で説明。
そこで得た情報を、生活安全課とで共有し。
生活安全課が地元警察署へ相談したところ、
区で捜索願いを出せるかもしれないということでした。
芹澤議員にお願いをした翌日、町会長のもとへ生活安全課から
「Aさんが無事に発見されました」という連絡が入りました。
無事に見つかってよかったーーーーー!!!!
個人情報の観点から、発見された場所や様子は
一切教えてくれないそうですが、
とにかく無事に見つかってよかったです。
しかし、ただよかったとも言っていられません。
もし犯罪に巻き込まれていたら?
もし認知症などにより徘徊をしてしまっていたら?
独居する高齢者で、親族がどこにいるかわからない今回のようなケースが
品川区にどれだけあるのでしょうか?
そして
今回のような『事件』が身の回りで発生してしまった場合、
私たちはどのように対処すればいいのでしょうか?
あなたなら、どうしますか?
私は認知症サポーターをしていますが、
認知症サポーターでは捜索願い受理してもらえません。
町会の方が行方不明になっても、町会長も出せません。
警察署に伺ったところ、
家族や親族以外に捜索願いを出せるのは
雇用主や事実婚であったり、恋人といった方のに限るようです。
令和5年5月現在、品川区にお住いの65歳以上の方は81,143人。
品川区の人口が406,920人なので、約20%にあたります。
また東京都では、2025年に認知症の疑いがある65歳以上の高齢者は
17.2%になると予測しています。
つまり2年後には14,000人の認知症の疑いのある方が
品川区内にいらっしゃるという計算になります。
品川区では認知症予防や検診など、
今年度から更に強化して行っています。
それとは別に、
今回のような『独居高齢者の失踪』への対応の見直しは
喫緊の課題であるりますので、
しっかりと取り組んでいきたいと思います。
また町会への加入、高齢者クラブへ加入されていたことが、
今回のように『Aさんがいない』という『気付き』につながりました。
とくに独居高齢者の方には、
加入していただける取り組みの更なる必要性が出てくるかと思います。
個人情報も大切ですが、
地域による見守りはとても大切だと考えます。
今回のような『事件』が今後発生しても安心できる
体制づくりをしっかりと考えいきたいと思います。