変な人 (32)最寄りの私鉄駅、「にや~」と笑いかける男
これは本当にあった、怖い話。
背筋が凍る階段話。
それは最寄りの私鉄駅の改札を抜け、外に出るために階段を下りている時だった。
60歳を行ったり来たりのお年頃の私ではあるが、階段を降りる仕草はまだ「こわごわ一段ずつ」とまでは行っていない。それなりに「ととっ、ととっ」と軽く、リズミカルに降りていくことができる。
週に3、4日はジョギングを続けているため脚は健全。この年齢にしては足取りも軽いと信じている。
もしかしたら、そんな気持ちを動物的勘で読み取られていたのかもし