遠路はるばるとはいうものの

そろそろ学校を卒業するので、記念と言ってはなんですが通学路を紹介します

家から最寄り駅は母が送ってくだすった。平日、大きな道は混んでるので少々遠回りするとかえって早く駅に着く。その間信号機は5つですが、2つめの信号機につかまるとたいてい残り全ての交差点で躓く。1つめの信号機でうまくいかないとだいたい2つめも赤になってしまう

主に赤信号によって所要時間は左右しますが10分弱で駅に到着。バスと鉢合わせてしまうと停車の難易度が上がりますが颯爽と降車、エスカレータ歩きつつイヤホンを装着する、改札を通る、ホームに降りる。最寄り駅始発の電車に乗るといいポジショニングがしやすいのでおすすめです。降車の際なるべく楽するために1号車1番ドアに近い右側のドア横を狙って陣取る。この時間の電車に乗り始めたころは少し後ろの車両に乗ることになったとしても空席を探していましたが、いつもの車両にいるおじさんのいびきが厳しかったので少しくらい立っているほうがいいと思い現在のポジショニングを心がけています

終点で降車します。目の前完全無視生き急ぎおじさんに心の中で中指を立てつつ唾を吐きつつ改札を抜ける。このとき顔だけは遠慮なく奴らを尋常でなく睨みつけていると自覚しています。ただし舌打ちとかされると落ち込む。改札の先のエスカレータを上るときの混雑を避けるための最初のポジショニングです。電車に乗っているときは昇ってくる朝日のため、特に冬場は左側を見ることはむずかしい 

さまざまな路線の行き交う大きな駅だが、向かうホームは1番線。すれ違う人々をかわすのになかなか困難を要します。乗り換えの電車もこの駅が終点で折り返しになるため、乗客が完全に降りるまで暫し待つ。電車の利用客が昨今の情勢で減ったためか昨年末から実施されなくなってしまったのですが、①乗客を全員降ろす②駅員が社内を確認③一旦すべてのドアを閉めてから、開くのを合図に乗車 の謎儀式がかつてあった。新年いつもの感じで乗車を待ってしまったが、ただドアの前で立ち尽くして困惑した

ここで乗車するのは4号車4番ドア。車両の端の席(優先席でない)を狙っていきます。片方の隣に人がいないため大きくて幅のない荷物をはさんだり寄りかかったりできる。さらに朝日の方向を考慮し、向かって左側の座席につけるとなおよし。ただしビルの窓の反射などで意味をなさない場合もある。そしてこれは気持ちの問題だけど寒い日とか雨の日にドアのそばの席に座ると不快な気がする。しかしみんな同じようなことを考えているのかこの席の人気は高いように感じる。前述のとおり電車の利用者が少なくなったので最近は容易ですが、以前は混雑の具合を見て次来る電車の列に並びなおしたりしていました。

ここからは降車駅につくまでただ目を閉じるのみ。この電車に乗り始めたときは長い通学時間を有効活用しようと思っていたものですが、早朝なので断念。72分電車にゆられる。乗車から発車まで3分ほど時間がありますが、速攻で寝落ちることもあれば東京に差し掛かっても寝付けないこともあります。降車駅が蒲田駅なので田端駅停車のアナウンスにしばしば起こされる。駅に着くまでに学校の前を通過するので「ここでいいです」と思う。

話はやや逸れますが、帰りの電車では持参した漫画を読むなどしていることが多いです。乗車時間すべてを使うことは難しいですが、読破もしくは中断の後、酔いと疲れで丁度よく眠れる。車窓から東京タワーやスカイツリーなんかが大きめに見られてしみじみ眺めることもしばしば。終点で起きれず折り返してしまったことは過去に4回

閑話休題。降車すると目の前にエスカレータ。ここでも混雑を避けるためなるべく早めに突破します。降車する客が多いわりに勤め先のようなものは見受けられる印象はないなと思っていましたが、学校のある西口にはないだけで東口はなかなか栄えていることにしばらく経って学校帰りに行ってみたときはじめて気が付きました。改札を右、階段を降りて右、コンビニ、パン屋を通り過ぎて駅から出る。ここで政治的なスピーチが行われていると音が大きくてむっとしてしまう。

飲食店通りをすぎると学生御用達まいばすけっとが見えるので、朝食を購入する日もある。めったにしない。昼休みになって昼食を購入していたころはツナ缶をよく買っていました。入り口が円柱形の建物、裸婦の銅像、その足物に流れる水、それを携えたバカでかい建物(本館みたいなもの)をスルー。凄まじいビル風がドブ川のにおいを乗せて襲い掛かってくるがここは耐えて右折。その建物の2階奥を目指します。2階から学校と線路沿いに流れている川に架かる橋が見えるのですが、おだやかな雨の日はその橋の下だけ雨の波紋がなくて好きだった

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家を出てからいつもの教室にたどり着くまでちょうど2時間ということには最近気が付きました。スマホでかけていた音楽がここで丁度よく終わるとなんとなく気分がいい

身近な学生の中では通学時間が長いほうでしたが、思えば通学路に関する苦労はもっと下級の学校のころからしていた気がするのでそんなに苦に思わなかったなあという感想があります。むしろ通学時間1時間ちょっとの高校の通学路のほうが乗り換えが面倒だったので個人的には通学が楽になった印象。ほとんど寝られるのもある。なので教師や先輩後輩、同級生に「毎日遠くから時間をかけてはるばるご苦労様ですね」といった趣旨の言葉をかけられることも少なくないですが、謙遜の気持ちもなかばに「いえいえ」と返事をしたものです



在学期間はいろいろ、途方もないなあと常々思う日々でしたね  なにか課題や行事などがひと段落つくたびに「ここからだから」と言われては我々はいったいどこへやらと顔をしかめていましたがいざ終わりが見えだすとあっけないなあと呆気に取られたりするなど。この途方のなさは通学時間の比ではないです。ひと区切りついてしまう。心情穏やかではなかったりする。ちなみに帰りは7号車4番ドアから乗車すると乗車時の車内の混雑具合に都合よく、降車ホームの階段に近くて丁度いい。乗車駅始発の電車に運よく遭遇するとすべてうまくいく。と述べつつ、ある程度下校時刻前後の時刻表はなんとなく把握してある。おわりです

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