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詩集#3

50
第三詩集です。
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2024年1月の記事一覧

【詩】愉快な世界

ここは、とても愉快な世界です 障害を負わされた人のためのグループホームを作ろうとすれば …

【詩】いつか菓子折を

歓喜も開放(解放)も、始まりの中にはない 歓喜も開放(解放)も、終わることの中にしかない …

【詩】その愛は遅すぎる

愛してる、愛してるって言ったって 大切なんだ、大切なんだって言ったって その愛は遅すぎる …

【詩】夕暮れ前

夕暮れ前、近所の保育園から子どもたちの声が聞こえる ふと、それを恐ろしいことのように感じ…

【詩】武器を持つな

持っているものは使いたくなるのが人情だから ナイフを持ち歩いてはいけない 持ち歩いていれば…

【詩】脳内革命

あたし、あいつを殺したわ もちろん、頭の中の話よ あたし、あいつを殺したわ 何度も何度も殺…

【詩】光の中へ

目を開けられないほど まばゆい光のほうへ 歩む子らよ 生まれさせられたことは どのみち取り返しが付かぬから どうせなら、光の中をゆけ 目を閉じてはならぬ 光に目を眩ませてはならぬ いつか、まばゆい光にも目が慣れて 世界を見る時が来るだろう その時まで、光の中をゆけ わたしもかつて、あの光の中を進んだろうか それは遠い日のことで、あまりにも遠い日のことなので もう光のまばゆさを思い出せもしないが きっとかつては光の中にいただろう 森の奥から溢れる光 空の彼方から降る光

【詩】恐れ

母の手に刻まれた皺が恐ろしくて 私はそれを直視できない 母が生きてきた証である皺よ 母が家…

【詩】忘れたとは言わせない

来年の話をすると鬼が笑うと言うが 去年の話をするとポジティブ教の信者たちが眉をひそめるだ…