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パンガン島の熱狂

サムイ島からパンガン島へ移動して、宿にチェックイン後にバイクをレンタル。

約7年ぶりのパンガン島は、ハイシーズンで混んでいたのと円安でかなり宿代は上がっているように感じました。そんななか一泊5,500円くらいで宿泊できたのは運が良かったかもしれない。宿はロシア人オーナーの二人組。

聞いた話によると島にいる外国人の6割はロシアとウクライナ人らしく。イスラエルや少し減ったように感じたけどヨーロッパ勢もいます。

この島で珍しいなと感じるのは、アジアなのにアジア人観光客が本当に少ない。(フルムーンパーティーは除く)3週間くらい滞在してパーティーでアジア人のグループをほぼ見かけなかった。

初日の夜に感じた違い

二回目の再訪になるんだけど、前回は分かりやすい観光客向けのパーティーだけたったので。今回はコアなパーティーも含め色々と参加するつもりでした。初日は疲れ切って寝てしまい、夜中に起きてバイクでRetro Mountainのイベントへ。

パンガン島は会場までバイクで向かうんだけど、その道中も含め気分をあげてくれる。だんだんと低重音が聞こえてきて、エントランスを抜けると山の上から見える景色。パンガン島に辿り着いたんだという思いが込み上げた。

そこまで人数は多くないけど、みんな思いおもいに体を動かし。本当に好きな人達なんだなというのが滲み出ている。

ダンスが本当に上手な人もいるし、その中で過ごせる時間はなんとも言えない。

日本はまわりを気にし過ぎてなかなか盛り上がらなかったり、良くも悪くも流されるような感じなので。そんなの関係ないといった感じでガンガン行くパンガン島のオーディエンスは自分にはとても心地よい。

お金や肩書きが通用しない世界

フルムームーンパーティーのような観光客向けのを除いて。
特にコアなパーティーになってくるとオーディエンスのレベルがググッと高くなる。これは説明するのは難しいんだけど、上級者が本当に多い。

少しダンスが上手なくらいじゃ全く目立たないし、極端にいうとその場で全裸になってもリアクションが薄いと思う。

なぜならみんなの中でここはあくまで純粋に踊りに来る場所であり。

『とにかく踊れる奴が一番すごい(賞賛されるべき)』

という暗黙の共通意識みたいなものがある。
これに関しては日本っぽい職人的な部分も感じた。

なのでこざかしい目立ち方やそういう事を頑張ったとしても、全て見抜かれてしまうような雰囲気がある。なぜなら踊ってみたらすぐ分かるので。

そう。
この場所は年収, 肩書, 国籍, 年齢, 性別もなにも関係ない世界。

本当にダンスが上手な人とは

大げさな言い方かもしれないけど、とにかくまずは自分が心を開いて熱狂しないと相手(他のオーディエンス達)は振り向かない。
しかし、そこに関して熱量が通じ合えば受け入れてくれるしダンス中に話したりもするし、仲良くなったりもある。

職業柄周りをよく観察する癖がついているので、ダンスが上手な人をついつい探してしまう。

個人的な意見になるけど、ダンスだけ上手いわけではなく、コミュニケーション力も高く周りを楽しい方向へと導き。その波を伝えて大きく盛り上がるように持っていけるのが本当に上手な人だなと感じた。パンガン島でそういう人達を間近に見て驚いたし、本当に幸せな気持ちになった。

パーティーごとの難易度

パンガン島といえばとにかくフルムーンパーティーが真っ先に思い浮かぶと思うんだけど、確かにこの島は“パーティー”というようにみんなの中で共通の目的があるのでとても分かりやすいと思う。

例えるなら雪山のゲレンデエリアに滞在しているんだから、スキーかスノボやるよね?みたいな感じ。

今回分かったのですが、パーティーも観光客向けと在住者もしくはコアな音を求めている人向けで、5段階くらいにレベルが分かれるなと。初級〜上級者向けといった具合です。

・会場へのアクセスのしやすさ 【重要】
・DJの選曲やジャンル
・イベントの知名度
・会場の大きさやロケーション
・オーディエンスが求めているもの

移動手段についてはタクシーというものが公式で島にないような感じもあるので。ほとんどの人が自分でレンタルバイクを運転して移動することになる。バイクタクシーやソンテウ(小型トラック)も交渉になってしまうので、かなり高い値段を言われたという話もよく聞きました。

なかなかの悪路の中を行かないといけなかったり、海から船じゃないとアクセスできないような場所だったり。隣のサムイ島と比べても全体的な移動の難易度が高いです。レンタルバイクにしても全て自己責任です。

これは現地で知り合った方から聞いたのですが、アジアなのにほぼ白人しかいない世界なのでその中で楽しんで踊れるか?というのもひとつ難しい点みたいです。もともと海外に住んでるという人などは大丈夫だと思うのですが、実際にアジア人があの環境に一人となると萎縮してしまう場合がよくあるみたいで。

あとは好きなジャンルや選曲を自分で理解していないと、パーティーを選ぶのが難しくなってきます。行っても想像と違った…となる可能性がある。

そもそもパンガン島自体が旅行者でも中級者〜上級者の人向けだと思います。(フルムーンパーティーは除く)

そういったこともあり、誰でも楽しめるフルムーンパーティー以外のイメージがあまりないんじゃないかな。

今回分かった事を次回に生かしたいし、また来年も必ず訪れたい島の一つです。


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