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ライブハウスという存在

ライブハウスに行ったことのない人にとっては、
ライブハウスなんて人生に必要だとは思わないだろう。
もちろん、理屈で考えればそうなるに決まっている。

でも、ライブハウスは理屈で語れるものじゃない。
少なくとも私は、ライブハウスに救われてきたうちの1人だ。

学校の勉強にもついていけず、親とも仲が悪く、友達とも上手くいかず、当時の私は孤独だった。
そんな時に出会ったのが音楽だった。
音楽を聴いている時だけは、孤独感から解放されて自分を肯定することが出来た。生き辛い現実から逃げることができた。気付けば精神安定剤のような大切な存在になっていた。

そこからライブハウスに足を運ぶようになった。
年齢も見た目も職業も違う人と一緒になって全身で音楽を感じる。
普段絶対に接点の無いだろう人と同じ音楽に救われてきただなんて不思議だ。
きっと、普段の生活で絶対に接点が無いからこそ居心地が良いのだ。仕事や対人関係で張り詰めていたものがここに来たら一気にほぐれるのは、このお陰だと感じる。

ここからはライブハウスだけじゃなくてフェスにも共通することなのですが、
ライブって大好きな音楽を全身で浴びられるのは勿論、年齢や職業が違っても、知らない人同士でも、好きなものを共有できる幸せ空間がそこにはあるし、
大丈夫だよあなたは頑張ってるよ、これからもそのままでいいんだよって言われているような気持ちにもなれるし、明日からも頑張ろうって思えるし、
つまり何が言いたいかというと、超必要なんです。

仕事や学校でどれだけ
心が折れそうになったりムカつくことがあっても
ライブまでもうちょっと頑張ろうって思えた。
限界だった時は号泣しながら拳を上げたり、
調子の良い時は来てる人の中で1番はしゃいで楽しんだり。
楽しみ方は日によって違うけれど、それが楽しいんだ。ルールや決まりから解放されて自由に音楽を楽しむことが最高のストレス発散だった。

2年ほど前から、ライブハウスは世間からの風当たりが強くなった
今までライブハウスで会っていた友達でさえもネットやニュースの情報に踊らされて、ライブハウスを毛嫌いする人が多くなった
それに対して私は不信感を覚えて悔しかったなあ、ずっと

今まで救われてきた分、次は自分が救う番だ!と思って
出来る限り行けるライブやフェスには足を運んだ
バンドマンも、それを作り上げるスタッフのことも
直接、この目で見てきた方だと思う

彼らの熱量は変わらずそこにあったし
お客さんも大好きな音楽を守るために
ルールを守って楽しむ人ばっかりで、それがすごく嬉しかった

今また少しずつライブやフェスがやれるようになって
ライブやフェスに行ってくる!って言えるようになってきて、すごく嬉しい

何とも思ってなかったことがこんなにも幸せだったんだと思うと
この2年間も悪いことばかりじゃなかったのかな

これからの人生、この気持ちを忘れずに生きていきたいな

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