2024/06/04(火)

用事があって息子と電車で出かけたその帰り、抱っこ紐で息子を抱えて座っていると隣にランドセルを背負った小学3年生くらいの男の子と女の子が座った。私は荷物を座席に置いていたので「ごめんね」と声をかけて自分の膝の上に置こうとすると、男の子が「大丈夫ですよ、置いてください」と丁寧に言ってくれて、その後「赤ちゃんかわいいですね」と息子に手を振ってくれた。

彼は「何歳ですか?」「僕の家にも2才の赤ちゃんがいます」と言って、弟の話を聞かせてくれた。英語学習に力を入れている幼稚園に通っていて英語を話せること、おもらしをしたところにおもちゃを置いてしまったこと、食べ物をなんでも投げて先日は自分の顔に食パンが当たったことなど。初対面の人との距離感が近く発達特性がありそうだなぁと思いつつも、一生懸命に話す姿がかわいくて、私は相槌を打ちながら彼の話を聞く。彼には彼の日常がある。

電車を降りるときには「ありがとうございました」と私に会釈をし、息子にも「バイバイ」と言ってくれた。私は「またね」と手を振った。電車を降りた後も外から「バイバーイ」と声が聞こえ、振り向くと手を振ってくれている。私も手を振り返した。

ほんの3駅ほどの出来事だけど、よい時間だった。彼になにかよいことが起こりますように。


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