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海外ドラマ「セルフリッジ英国百貨店」Season1 1910年代、ロンドンに百貨店を創業したアメリカ人ハリー・セルフリッジの物語

原題 Mr Selfridge 
製作 ITV
製作年 2013
キャスト ジェレミー・ピヴェン、フランシス・オコナー、エイズリング・ロフタス、キャサリン・ケリー他
評価(10段階): ★★★★★☆☆☆☆☆

舞台は1910年代。
物語はハリー・ゴードン・セルフリッジがロンドンに百貨店セルフリッジを創業するところから始まる。

1910年代という時代とともに、ハリーとその家族、そして従業員たちの人生模様が描かれていく。
時代は百貨店で女性が化粧品なを買うなど考えられないというような時代。そして、女性参政権の運動が盛り上がってくる時代。

登場人物みんな微妙に好感が持てない。この人はとても良い感じと思っていても次にはびっくりするような行動をとったりする、何とも不思議なドラマだった。

(以下ネタバレ含む。)

個人的に一番好きになれなかったのが主役ともいえるハリー。
次々とアイデアを思いつき実行に移してゆく。エレン・ラブを広告塔にしたり、バレリーナやアーサー・コナン・ドイルなどなど時の人を呼んだり。それがなんだか行動力のあるというよりとにかく口が上手いという印象。
エレンもちょっと邪魔になってきたら切ってしまう。おまけに単なるお遊びのつもりが彼女を本気にさせてしまって長く面倒が続く。
一方、妻が画家とちょっと何かありそうだと思うと自分のことを棚に上げて許せないといった様子。その画家もちょっとストーカー気質ときているし。

その上に、従業員たちもみんなろくでもない恋愛しているなあという印象。
アグネスとコレアノ、それにルクレールの関係もちょっと謎。コレアノも自分の店を持つためにレディーメイと関係を持ったり。
でも一番びっくりしたのは人事部長のグルーヴ。妻をずっと介護しながら同じ職場のマードルと不倫。妻が亡くなったら若いドリスと結婚を決める。自分が何も残さないことが怖くなった、けれど本当に好きなのはマードルだから今までの関係は続けようというびっくりするほど身勝手な提案。

最後、国王に招待された舞台で痛烈に風刺されるハリーたち。エレンというのはどのくらいの女優なのだろうか。
彼女の舞台はそんなに品の良いものではないように思ったのだけれど、国王が観にくるくらいの一流の舞台女優なのか、よく分からない。

妻はアメリカに帰ってしまった。この先、戦争の気配が近づく中でセルフリッジ百貨店とその従業員たちはどうなっていくのか。

それにしても、やっぱり百貨店のショーウィンドウはいいなあ。

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