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英検1級二次試験<過去問>⑥2022年第2回A日程

過去問reviewです。
挑戦しようとしている方にとって一助となれば幸いです。
回答パターンを増やしていくと自然とWritingの幅も増えると思います。

では本番同様、以下のプロセスで本番をイメージしてみてください。

全Topicsサッとを確認

答えやすいTopicを選ぶ

日本語でSpeechを組み立てる

英語で使えそうなフレーズ、単語をイメージする


2022年第2回A日程
①Do large corporations have too much influence on government policies?
②Are growing populations an advantage or disadvantage for developing countries?
③Agree or disagree: The illegal trade in wild species in impossible to stop
④Is Japan doing enough to protect its cultural heritage?
⑤Do developed countries have a moral responsibility to lead the way in renewable energy research?


私のやり易い順番は「②>⑤>>③>①>④」となります。
この回は結構、ハードのように感じます。
はじめは⑤一択、と思いました。
しかし、記事を書き始めてから②の方が容易のように感じました。

本番では、この迷いが明暗を分ける可能性もあります。
Speechの準備が十分でない場合、つまり「なんでもこい!」じゃない場合はTopicの選択も重要な要素です。

②はどちらの立場でも理由を複数挙げやすいと思います。
Advantage
・消費が拡大し経済が発展する
・労働力が豊富で海外から製造業を中心に企業を誘致できる
・納税により政府の財政が潤う、年金制度が安定する

Disadvantage
まず、上記の逆をで3点言えます。
それに加えるとするなら・・・
・人口が増えすぎると環境破壊が顕著になる
・インフラ整備にコストがかかる
・AIなどの発展で労働者の仕事がなくなる

インターネットで検索すれば、どちらの立場もまだ理由がありそうです。
ポイントは「環境問題」や「AI」、また「インフラ」などに絡めることです。
これらのkey wordsは使いまわしが効きます。

次の⑤は「再生可能エネルギー」つまり「環境問題」です。
一見、簡単そうに見えますが、意外と理由を挙げるのが難しそうです。

まず、「Yes」の立場が無難です。
・発展途上国の温室効果ガスを削減しないと温暖化を抑制できない

これくらいしか理由が思い浮かびません。

「No」の場合はどうでしょう。
・エネルギー問題はそれぞれの国で取り組むべきだ

と言いたいところですが、ここから発展させるのが難しそうです。
模擬回答を見てみると「Yes」の立場でした。
・先進国の過去の行動
・開発コスト
・問題の緊急性

となっていました。
個人的にはピンとこないSpeechの構成です。
3つめが唯一、私の理由と似ているかと思います。

このTopicの回答とは少し逸れますが「先進国」と「発展途上国」のパターンもしばしば出題されます。
Speech作成のために、何かを調べる際、「先進国」と「発展途上国」に分けて調べると対応に幅がでます。
また、その区分けでなくても、その分野で最先端をいっている国、その事柄で有名な国の事例などを調べることも重要だと思います。

簡単に例を挙げるとすると「EV=Electric Vehicle 」です。
EVは中国で急速に需要拡大しています。
ご存じの通り、政府が全面的に後押ししています。
そのメリット、デメリット、また他国の反応などを調べておくとよいでしょう。

さて、その他のTopicsに目を通してみます。
残りの3つは少しハードルが高いので「>>」をとしました。

③の「野生動物の違法取引」を止めることは可能か、というTopicです。
ぱっと考えると「不可能」と思います。
しかし、理由を挙げるのは難しいです。

逆の立場であれば・・・
・AIにより的確に取り締まることができるようになる
・捜査や取り締まりがグローバル化している
・罰則が強化される傾向にある
・野生動物などの価値は過去ほど高くない(=価値観が多様化している)

と、英語にできるかどうかは別として理由はつくれそうです。
これをもとに、改めて「不可能」の理由を考えてみます。
・情報化社会により違法取引が巧妙化している
・グローバル化が進み、捜査や取り締まりが困難になっている
・貧困な国や地域の人々は生活のために違法取引を行う

このように、一度逆の立場の意見を考えることで本来の意見の理由を作りやすくなる場合もあります。
当然、本番でここまでは考えられません。
ぱっと答えられるTopicを選択するだけです。
ただ、準備段階ではイロイロな角度から思考することが大切だと思います。

①は日本語でも考えるのが難しいと思います。
日本でも大企業は政府の政策に影響があると思いますが、具体的に言うのは難しいです。
これも模擬回答を見てみます。

・企業のロビー活動
・関税及び諸税
・政治腐敗

となっていました。
つまり、上記3点から「影響がある」という立場です。

④も日本語で答えにくいと思います。
日本では文化遺産に対して補助金を出すなどしている、というイメージはあります。
唯一、思いつくのは「SNSなどの活用で認知されることで保護される」くらいでしょうか。
つまり「ネット」や「SNS」と絡めるやりかたです。

最後の2つは簡単に済ませます。
これらは深堀する必要性をあまり感じません。
個人的に興味があれば調べておいてもよいでしょうが、それ以外の場合はスルーで良いと思います。
イレギュラーなTopicにこだわるより、多くのTopicsに触れて幅広く対応できるようにしていくことが重要だと思います。

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