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英検1級二次試験対策【Vol. 007】Can labor unions effectively support workers in the modern business world?

英検1級の二次試験に出題されたTopicsから1つを選んでKey WordsをPick Upします。
5つのTopicsの中から、私にとって取り組みにくいと感じたものを対象としています。
あえて苦手な分野を深堀することで情報や語彙の幅を広げることが目的です。
WritingやSpeech作成の一助になれば幸いです。


2020年第3回A日程
Can labor unions effectively support workers in the modern business world?

労働組合についてです。
日本人には比較的なじみのないTopicではないでしょうか。
私が勤めている会社は中小の部類ですが、労働組合はあります。
従って、どのような組織かは、なんとなくわかっています。
ただ、実際のところは形式だけの部分が多いのも事実だと思っています。
そうなっている理由も今回の内容に含まれています。

まず、Labor unionの主な役割が何かを整理してみましょう。
・Wage Negotiation:賃金の交渉
・Working Condition:労働環境や条件の整備
・Benefit Negotiation:福利厚生などの交渉
・Legal Representation:法闘争などの際、従業員代表として雇用主と争う
・Policy Influence:法整備や政策に対する提言など

このように役割を明確にするとその重要性が見えてきます。
新年度前になると「春闘」などがニュースで報道されますね。
海外メディアだと、最近では米国で自動車メーカーの労働組合がストライキを行っていました。

現代社会においてはSNSやインターネットの普及により、雇用主が従業員に過酷な労働を強いたりするとすぐにその情報が世間に知れ渡ります。
そういう意味では、個人の情報発信力は一昔前とは比べ物にならないほど大きな影響力を持っています。これは雇用者にとっても有効で昭和と比較すると労働環境が改善された業界や企業が圧倒的に多いのではないでしょうか。

そんな現代社会においてもLabor unionの必要性はいくつかあります。
・Organized Negotiation:団体としての交渉
・Legal and Institutional Support:労働組合は法律で補償された権利であり、組織として労働者をサポートできる
・Sustained Advocacy:雇用主や政治家への持続的な主張
・Protection from Retaliation:雇用主からの報復から労働者を守る

やはり、雇用主と相対する場合、個人より組織のほうが利点が多いです。
一方、Labor unionが抱えている問題は何があるでしょうか。

'Right to work' laws weaken union power by allowing workers to opt out of paying dues while still benefiting from union negotiations.
→働く権利が法的に補償されていると、労働組合費を払わない人が出てくる

Globalization and outsourcing can undermine unions, as companies might relocate to places with less union influence or lower labor costs.
→グローバル化により仕事が生産コストの安い国へ流れていっている

There is a decline in union membership, reducing their influence and financial resources.
→組合員数の減少

Technological changes in industries require unions to adapt to new kinds of work environments and job structures.
→技術革新による労働環境や働き方の変化に組合が適応できなくなる

これらの要素に加えて、日本と海外の違いなどを調べてみるとSpeechがしやすくなると思います。

少し短い内容ですが簡単に纏めてみます。

「Yes」
・賃金や労働環境に関する交渉では有用である
・法闘争などで組織として雇用主と争うことができる
・法整備や政策などに影響を与えることが可能

「No」
・組合員数の減少などで影響力が低下している
・(特に先進国では)グローバル化により低コストの国に仕事が流れている
・SNSやインターネット、またAIなどの普及により働き方が変化している
 →AIやFAなどの省力化、フリーランスなどの多様化

「労働組合」という枠組みではなく、「働きかた」でイメージをしておくと他のTopicsへの応用のヒントが増やせると思います。

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