英検1級二次試験<過去問>⑧2020 年第2回A日程
過去問reviewです。
挑戦しようとしている方にとって一助となれば幸いです。
回答パターンを増やしていくと自然とWritingの幅も増えると思います。
では本番同様、以下のプロセスで本番をイメージしてみてください。
全Topicsサッとを確認
↓
答えやすいTopicを選ぶ
↓
日本語でSpeechを組み立てる
↓
英語で使えそうなフレーズ、単語をイメージする
2020年第2回A日程
①Should the government ultimately be responsible for the health of its citizens?
②Agree or disagree: The militarization of space is a threat of future generations
③Will there ever be a need for Japan to revise its firearms laws?
④Are concerns about the safety of genetically modified food warranted?
⑤Have humans done irreversible damage to the planet?
私にとってSpeechをつくりやすい順番は「①>⑤>④>②>③」です。
極端に難しいTopicは無いように思います。
本当は④が一番作りやすいように感じています。
それを3つ目にしたのは「warrant」の意味が分からなかったです。
意味を調べて理解したら、これが一番ですが本番ではそういうわけにはいきません。
今まで何度か二次試験を受けてきましたが単語の意味があいまいなものは選択できません。
では①です。
・個人の健康問題は個人で管理すべきである
・政府に国民の健康を管理する資金的余裕はない
この2点はパッと思い浮かびました。
英語にするのもそこまで難しくないと思います。
最後にもう一つ付け加えるとすれば・・・。
・国民は地域、年齢、性格、生活習慣が様々であり国が介入することは不可能
という感じで「No」でSpeechを作ると思います。
「Yes」の立場であれば・・・
・国民が健康であれば経済活動が活発化して国が繁栄する
・国が積極的に国民の健康管理をすることで将来の医療費を抑えることができる
・税金などは国民の健康に対して優先的に使われるべきである
1つ目はかなり漠然とした内容です。
それでも本番で英語にできれば十分です。
内容が漠然としているからと言って大きく減点されることはまずないでしょう。
次は⑤です。
環境問題に関するTopicはかなり対応しやすいと思います。
是非、key wordを抑えると同時に自分の考えを言えるようにしておいて下さい。
人間が地球に与えている「irreversible」な被害を挙げれば良いと思います。
・人間活動の影響で絶滅した動植物がたくさんいる
・地球温暖化は歯止めが効かず、CO2の削減も進んでいない
・海洋に流れ出たmicroplasticsを回収することは不可能
このように「Yes」は作りやすいです。
環境問題はしばしばメディアでも取り上げられます。
また、Youtubeなどでは各国のドキュメンタリーも視聴できます。
気になる環境問題について海外メディアのYoutubeを視聴することをおすすめ致します。
「No」の立場も日本語であれば理由付けはできそうです。
・人間の技術革新により将来、地球環境は改善される
・地球環境の被害が全て人間の活動によるものばかりではない
・いかなる損害も長い期間をかけて自然に回復する
ちょっと3つ目は少し無理やりです。
英語にするのはそんなに難しくないと思います。
3番目の③ですが、上で書いた通り「warrant」が分かりませんでした。
辞書で調べました。
この単語の意味が分かるという前提であれば、このTopicが一番対応しやすいです。
なぜなら「genetic engineering」「genetic manipulation」は頻出のTopicだからです。
私がSpeechをつくるのであれば「Yes」がやりやすいです。
つまり「遺伝子操作された食料に対する心配は当然のものである」という立場です。
・人間に無害かどうかはである(長期的な影響は検証できない)
・自然界や食物連鎖に悪影響を与える可能性がある
と、2つはすぐに思い浮かびました。
3つ目を考えるのに時間がかかったので本番でこれを選んでいたらコケていたかもしれません(笑)。
・食料危機の解決を遺伝子操作に頼るべきではない
→他の解決策がある
「心配する必要はない」、「No」の立場であれば・・・
・食料として供給されるまでに十分な検査がなされている
・遺伝子操作(組み換え)された作物が既に供給されており、健康被害などの事例が挙がっていない
・人口増加や気候変動などで、遺伝子操作による食料供給が必須である
自分が直観的に感じた立場より、その逆のほうがパッと意見が思い浮かびました。
②の「宇宙開発」も時折出題されます。
「人口増加」「エネルギー開発」などの問題を「地球外」で解決するという話し方で使えるので余力があれば調べてみて損はないと思います。
「Yes」であれば・・・
・平和利用されている衛星などに支障がでれば一般市民の生活に影響が及ぶ
・宇宙空間で戦争になるとスペースデブリが急増する
・宇宙開発にコストをかけすぎて国民への行政サービスの低下に繋がる
「No」の場合・・・
・たとえ戦争のためであっても宇宙開発は技術革新をもたらす
→技術の進歩は常に戦争によってもたらされたという歴史的事実がある
・宇宙開発を行うことで核戦争を回避することが可能になるかもしれない
→例:宇宙空間からの核兵器の無力化
・技術的に宇宙から地上の人間に大きな被害を与えることは難しい
→現存する生物兵器や核兵器のほうがはるかに脅威である
・多くの資源と資金が必要なため、宇宙開発を行える国はごくわずか
方向性の違う理由を2つずつ挙げてみました。
立場が明確であれば、それぞれの理由が一貫していなくても大幅減点にはならないと思います。
最後に③の「銃規制」に関するTopic。
「銃」自体が日本に馴染みがないので、これでSpeechするのは難しいように感じます。
米国のニュースなどを見ていると「mass shooting」の報道が多くて驚きます。
日本の銃規制を「revise」するということは規制を「強化」するか「緩和」するかだと思います。
その(revise)必要性について「Yes」であれば・・・
・銃による犯罪がまれにある為、より規制や罰則を強化すべきである
・自分の身は自分で守るために、緩和するべきである
とどちらの言い方でも「Yes」の立場になります。
「No」の場合は・・・
・現在の日本は銃による犯罪がまれであり現行の法律が十分機能している
大枠の方向性はどちらでも言えますが、理由を3つ挙げるのは難しいと感じます。
少し長くなりましたが、本日はこれまでとさせて頂きます。
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