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【トレンド】正直に言って、トレンドは追うべき?ファッションを楽しむ全員が通る道を今一度考えてみる

新年あけましておめでとうございます。

今年も元気に洋服を楽しみましょう!

さて、新年早々爆弾を投下したいと思います。
洋服を楽しむ人なら間違いなく意識するであろう【トレンド論】。トレンドを追うのか、追わないのか。

今回は、そんなトレンド論について私はどういう見解を持っているのか、また業界はこれからどういう路線に向かっていくのかをまとめてみました。

では、早速本編に参りましょう!


問題提起【トレンドは何故100or0論争なのか?】

年を跨ぐ際、いつものように洋服の調べ物をしている時にふとこんな考えになりました。

トレンドってなんで100、0でしか論争が起きないのだろう?

実際に、YOUTUBEで洋服をテーマにしている方たちの動画を見ていると、「今年のトレンドはこの色!柄!」と言う方と、「トレンドは追うな!自分のスタイルを貫け!」という方の2パターンしか存在しないように思えます。

そうなった経緯について少し考えを深めていくと、そこには業界内での精神的な溝と対立構造があることに気がつきました。

つまり、
トレンドを追うことは悪であり、本当に洋服が好きならば一生長く愛せる洋服と自身のスタイルを追求しろという論者と、お洒落をするために洋服を買うんじゃないの?モテなきゃ意味ないじゃんという論者が存在し、この2パターンは相容れない対極の構造になっている訳です。

しかし、これは業界にとってマーケティングの側面もあります。
一生愛せるモノを長く使おうという売り文句はファンを創造するのに、簡単な言葉なのです。高い洋服を購入させるために、ファストファッションと差別化しているというお金的な意味合いもあります。

それが、今日までの洋服業界のあり方です。

少し違和感を感じませんか?
『トレンドを追え!』『トレンドは追うな!』

この二つの意見って、言ってしまえばトレンド論争の極論という訳です。極論って本来持つのって難しくないですか?

本当にアパレル業界内部はその極論二つしかなく、全ての業界人はそのどちらかの考え方に属して発信しているのでしょうか?


答えはNo。です。

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『モノ』に拘る大人の為に、洋服の深部を知り尽くしたファッションディレクターが一生愛せる名品と、過去のファッショニスタたちが生み出してきた客…

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