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初めてのパーティーで恥をかかないためのたった1つのこと

【はじめての“お呼ばれ”で失敗しないために】

なぜ人は集まるのでしょう。“密”を避けるために様々な催しのキャンセルが相次ぐ中、それでも人は集まりを求めて、オンライン上でもさらにそれは加速しています。

先日プロトコール(国際儀礼)の項目の中の「パーティーマナー」についてのYouTubeをアップしたところ、「学生の立場なのですが、パーティーで気取ると変に思われませんか」というご質問を頂きました。初めてパーティーに参加するとなると、「当日どのように振る舞えばよいのか」「服装はどうすればよいのか」などあれこれ考えてしまいますよね。日本ではパーティーの習慣はまだまだ根付いているとは言い難く、私も初めてお呼ばれをしたときはとても緊張したものでした。

そこで、第1回目は日本人として国際人として知っておきたい『パーティー』について、これさえ知っておけばどんなパーティーでも恥をかかず、安心して臨めるというお話をさせて頂きます。

さて、私たちの人生や仕事の節目には様々な催しがあります。

ケーキ

[プライベートで…]
お正月のお祝い
引っ越しパーティー
学校関係の行事
お誕生会
お見合いパーティー
結婚パーティー(結婚披露宴)
ハロウィンパーティー
クリスマスパーティー

[ビジネスで…]
賀詞交歓会
歓送迎会
創立記念式典
祝賀式典
新商品・新規事業発表会
出版記念パーティー
ビジネス交流会
など

英語[party]の語源と言われるパルティータ[partita]は「分けられたもの」という意味で、“部分[part]=特定の思想信条や目的のために(他と別れて)集まる集団」などを表す言葉だと言われます。

「パーティー」は、広辞苑には以下のように掲載されています。
① 党。政党。②組。一行。③社交のための会合。宴会。
特に一般的によく用いられるのは「③の会合・宴会」の意味でのパーティーでしょう。

それではここで質問です。
「今までに“パーティー”と銘打って会合を開いた経験はありますか」

では、質問を変えてみましょう。
「おうちで、お茶があって、お菓子があって、誰かと一緒に楽しい時間を過ごしたという経験はありますか」

前者の質問に「そんな経験はない」と答えた方も、後者の場合、「経験したことがある」と答えた方が多いのではないでしょうか。

パーティーというと“しっかりとした名目のもとに準備を重ねて開き、大勢で集まるもの”というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

最後の晩餐

王と王族間の儀礼として始まったとも言われるパーティー。凄まじい権力争いをおさめるために親交を図ったと言われています。一方で、友達を一人呼んで一緒にティータイムを楽しむ…人が2人以上集まったら、それも立派なパーティーです。

ふたり

例えば、有名な「アフタヌーンティー」。もともとは上流階級から生まれた私的なサロンティーでした。ヴィクトリア時代のアンナ・マリアさん(レッドフォード侯爵夫人)がその習慣を始めたと言われています。

当時のイギリスの食事は貴族でも朝晩の2食で、その夕食も午後8時~9時頃でお腹がすいてしまいます。ある日夕方の午後4時~5時くらい、アンナさんはお腹がすいてたまらなくて、お茶とバター付きのパンとケーキをトレーに乗せて運ばせたのが始まりだったそうです。とはいえ、当時勝手に自分で夕方お茶を楽しんだ方もいたかもしれません。ですが、アンナさんは自分にとってそれがとても調子が良いことに気が付き、友人たちに教えてあげたのです。集まった友人も「まあ、これはとてもいい習慣だわ!」ということで人気になり、広まっていきました。

アフタヌーンティー

この頃のイギリスは7つの海を制覇し、農業の効率化や産業革命(18世紀後半~19世紀はじめ)を達成して、豊かになりました。この時代、当時の女王であったビクトリア女王はとてもお茶が好きで、公式の行事でアフタヌーン・ティーを行うようになったと言われます。
こうして、もともと上流階級から生まれた私的なサロンティーでしたが、「公式のお茶会(ティーパーティー)」という社会的意味合いを持ったものに発展しました。

パーティースタイルはこのアフタヌーンティー・パーティー以外にも様々なものがあります。ですが、どのパーティーにも共通であるのは、“主催者がいる”ということです。

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主催者がパーティーのテーマ(目的)をまず設定します。
『“皆に素敵な習慣を体験して頂く”ことをテーマに決めたパーティー』
『“相手国との友好関係を保つこと”を目的に設定したパーティー』
など。

ですから、招待客としては、その主催者の意図を汲みとって、当日主催者への敬意として、心構えをし、服装を整えて会に臨むのです。堅苦しい言い回しになりましたが、要はパーティーで気をつけるたった1つのこととは、“主催者への配慮”です。

何を着ていくのか迷ったら主催者の好みを考えましょう。わからなければ主催者(紹介者)に事前に確認しましょう。主催者は、“あなたにぜひお越し頂きたい”からメンバーの一人として声をかけてくださったのです。そのことに感謝し、自信を持って臨んでみてください。
きっと新しい発見や出会い、学びがたくさんあります。

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長文に最後までお目通し頂き、有難うございます。
これからもよろしければお付き合い頂けましたら幸いです。
どうぞ素敵な一日をお過ごしくださいませ。

ユウキアユミワールドアカデミー
校長 由結あゆ美


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