ラベンダーの良い香り

夜ベッドに入るとき、アロマディフューザーに精油を落とすのが習慣になりつつある。そのときの気分に合わせて、これかなと思うものを選ぶ。1種類だけのときもあれば、2〜3種類をブレンドすることも多い。
いま手元にあるのは13種類。精油の勉強を始めたばかりで、ブレンドといっても手探りな部分が多いけれど、漠然と思い描いていたものに近い香りができると単純に気分が良い。

今夜のブレンドも成功だった。
選んだのは、ベルガモットとゼラニウムとラベンダー。
少し甘めの、心が安らぐ香りを求めて選んだ。

実は私はラベンダーの香りがあまり得意ではないのだけれど、料理で言う隠し味のような感じで、ベルガモットとゼラニウムの甘さの中にほんの少しだけラベンダーの紫色の苦み渋みを足してみたらどうだろう、と思って挑戦してみたのだ。ラベンダーの香りは強いので、混ぜる量は本当に少しだけ……。

結果的に、この量のバランスが良かったのだろうか。ディフューザーから流れる香りの裏に微かにラベンダーが見え隠れして、「とっても良い香りがするけどなんだろう?」と辿ってみるとその正体はラベンダーだった、というような感じになった。ついつい鼻先で香りを追いかけてしまう感じ。心地良い香り。気持ちの良い香り。
精油は、ブレンドする量と組み合わせ次第で、もっともっと様々な表情を見せてくれるのかもしれない。その奥深さを垣間見たように思う。

ちなみに、そのとき良い香りと感じるものがそのまま、自分が必要としている働きであると言われていたりする。
つまり、今回の例でいうと、
・ベルガモット…安眠効果
・ゼラニウム…神経バランス調整
・ラベンダー…安眠効果、リラックス効果
となり、総じてストレスをやわらげてぐっすり眠りたい、ということを私は求めていたということになる。

正直、これらの知識はある程度は入っていたから、選ぶ時点で安眠効果のあるベルガモット……などと意識していた部分もあるけれど、それにしてもラベンダーの香りのこの気持ち良さと言ったら! 本当にぐっすり眠れそうである。
苦手であるはずのラベンダーが心地良く思えるほど疲れているのか、あるいは、今まで嗅いでいたラベンダーの香りの質あるいは量が悪かったのか。ともかく、ラベンダーに対する見方が自分の中で大きく転換したことがうれしい。これからはラベンダーの精油も積極的に使っていこうと思う。

さて。ついラベンダーの香りの良さに興奮してしまい、ぐっすり眠れそうなところを無理して起き続けてこの文章を書いてしまったので、いい加減もう眠ります。おやすみなさい。

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