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✨哀れみの目に負けたわたし✨

⁡-小学2、3年生の頃-

どういう流れでそうなったか忘れたけれど
クラスの子と遊ぶ機会が訪れました。

その子の家は、歩いてすぐ行ける場所ではなく
わたしの家から学校、その学校を挟んだ
ちょうど反対側にその子の家はありました。

⁡だから、わたしにとってはちょっとした冒険です。
その瞬間のわたしの気持ちは…
“未知の世界へGO!”
まるで探検家になったような…
そんな気持ちになりました。

⁡その子の家は、代々続く飲食店でした。
とっても立派な雛人形が置けるぐらいの大きな部屋と
昔ながらの立派な柱が目を惹く、そんな立派なお家に
住んでいました。

⁡そして、楽しい時間はあっという間に終わり
帰る時間になりました。

「ピカッ」
「ガラガラ ガッシャン!!」
外では、雷と雨が滝のように流れています。

「よし!!」
「気合いをいれて帰るか!」
そうこころの中で覚悟した瞬間…

友達のお母さんが心配をしてくださり
軽トラに自転車を積んで
友達のお父さんが送ってくれることになりました。

「家はどこ?」
わたしは、助手席に座り道案内をしています。

そして、家が近づくに連れて
わたしの手はどんどんと汗ばんできます。

「どうしよう、どうしよう…」
「どうしよう…」
ギュッと唇を閉じて横に広げます。

⁡幼馴染の子に
住んでいる場所を知られるのは全然平気でした。
だけど、なぜか…
この友達のお父さんには、知られたくなかった。

「あぁ…この人も
きっと哀れみの目でわたしを見るんだろうな…」

「出逢う大人達は、みんなそうだったもんな…」

「もうそんな目で見られたくないな…」

わたしは、心の中でそう呟きました。

⁡なんでそう感じるのか…
過去にもたくさん経験してきたからです。


「なんで、そんな目でみるの?」
⁡⁡
「あなたに、わたしの何がわかるの?」

「上部だけで簡単に判断をしないでほしい…」

わたしは、ただこうやって
「一生懸命に生きているだけなのに…」

⁡そしてね、
気づいていないと思っているけど
わたしには分かるんだよ…。

「目は嘘をつけないんだよ。」
「知ってる?」

⁡こころの中で
いつもループするこの言葉達…。

⁡そして…
わたしは、これ以上耐えれなかった…。

「ここです。」
わたしはそう答えた。

⁡近所にある
知らない一軒家のお宅の前で
自転車を下ろしてもらうことにした。

⁡おわり

⁡これは、大切な“あなた”に贈る…
わたしの物語のほんの1ページのお話… 📖✏️

〜後書き〜

当時…
三人で住んでいた家は、掘立て小屋みたいな
ボロボロの家でした。

地震がきたら
一瞬で潰れてしまいそうな…
つぎはぎでできた家とは呼べないような
そんなお家でした。

だけど…
それが私達にとっては家でした。
雨、風がしのげる…
生きていく為には必要なお家でした。

⁡母が一生懸命に夜働いて
家賃を払ってくれていたから住めたお家です。

⁡だけど…

出逢った大人や、
その大人から何かを聞いた子供達は
⁡そんなお家をいつも哀れみの目で見ます。
⁡⁡
「かわいそう…」

⁡そして…

「あぁ…  自分じゃなくて良かった…」

昔…
こんなドラマをやっていました。
「家なき子」というドラマです。
その中でこんなセリフがあります。

「同情するなら金をくれ!」

⁡当時のわたしは、彼女みたいに強くはなかった。
だから、思わずその目から逃げたんです。
⁡⁡
世の中には…
自分さえ良ければ良いっていう人達もたくさんいます。
そんな人達をたくさんこの目で見てきました。

⁡だけどね、
そんな人達ばかりじゃないっていうのも知っています。

⁡そしてね…
誰と出逢って
どんな世界で生きていくのか…
それは自分で選べます。

⁡あなたなら…

“どんな世界で生きていきたいですか?”

⁡はい、🤗
いつものように最後に言わせてくださいね。


決して怪しい者ではないですからね😎


そして
これからも書いていきます✏️

最後まで読んでくれてありがとう。
Yuzu.yuzu.. “なみ”

2022.05.30.  Instagramより⁡

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