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フィリピンのクラークに留学してみた

転職のタイミングでフィリピンのクラークに3週間留学をしました。
今回は3週間の留学を振り返ってみたいと思います。

どうして留学をしたのか

3週間の留学で私の英語力が劇的に上がるとは思っていませんでした。
新しい仕事が始まるまでの期間を考えるとMax6週間留学できたのですが、あえて3週間を選択しました。

今回3週間留学した理由は2点あります
・長い留学はだらけてしまうと思ったから
・英語力向上もそうだけど、海外の人とコミュニケーションをする機会を作りたかったから

1点目に関しては、他の方のブログで言及されていたことです。
その方は3回ほどフィリピンへ留学しているようなのですが、1ヶ月でも2週間でもなく、3週間が集中力を切らさず勉学に励むことができたということでした。(該当のブログを探したのですが、見つけることができませんでした)
こちらの方のブログと、個人的にその後ほかの国へも旅行をしたかったので3週間としました。

2点目に関しては、人前で英語を話すことに対して抗体をつけたかったというのが大きいかもしれません。
もともと人前で話すのが得意ではないのですが、英語ともなるとますます話しにくくなります。
自分の英語が通じないのではないかという恐怖から、声も小さくなりますます通じない負のループ。
こういったことを克服できたらと思いました。

留学先の決め方

フィリピン留学というと、1番人気なのがセブ島、その次がバギオになるかと思います。
今回わたしが留学したのはクラークという、マニラから車で2時間ほどの距離にある場所になります。

クラークを選んだ理由は3点あります
・海で泳ぎない欲が全くないから、内陸がいい
・バギオには空港がなく、マニラから車で5時間かけて向かわないといけない(クラークにはクラーク空港がある)
・ネイティブ講師と話す機会が欲しい

学校によって値段は違いますが、基本的にセブ島よりもバギオ、クラークの方が価格が安い傾向にあります。
海を楽しみたい気持ちがないのに、わざわざ高いところへ行かなくてもいいかな、というのがセブ島を避けた理由です。

ネイティブ講師と話す機会が欲しかった理由としては、わたしは英語を話すときにアジア系の方とは比較的緊張せずに話せるのですが、西欧系の方を前にすると緊張しがちでした。
そのため、アジア系の方だけではなく、できるだけ色々な国の人と話せる機会が欲しいと思っていました。

また、実際に使われている英語を学びたいと思ったというのも大きいです。
わたしは1ヶ月ほどフィリピン講師のオンライン英会話を使用していたのですが、やはり人によっては教科書でしか使用されていないような英語しか知らない方もいらっしゃると感じました。
実際に英語圏の文化がバックグラウンドにある方から学習してみたい。と思ったのが理由です。

その中で、クラークには多くのネイティブ教師が滞在しています。
ここであれば生きた英語を学ぶことができると考え、クラークを選択しました。

留学前の英語力

わたしは今まで、海外に留学経験はありません。
ただ、高校生の頃から英語が好きで得意教科ではあったので、苦手意識はなかったと思います。
また、もともとアメリカ、イギリス文学に興味があったので、洋書を英語のまま読むことはここ数年行っていました。
その他にも、アメリカドラマを英語字幕で見るということもしていました。どちらも、英語の勉強というよりは、作品が好きだからそのままの言葉で理解したいという意味合いが強かったです。

留学前にTOEICを受けようと思ったのですが、仕事が忙しくなってしまったこともあり結局受けず、、、

ただ、語学学校初日にレベル分けテストを受けたのですが、結果は上から3番目の「Upper-Intermediate」でした。
TOEICの目安の点数は855-900と書いてありますが、説明に

スムーズに自己表現は可能で、会話もできるためネイティブスピーカーともストレス無く会話は可能。

と書いてあるところを見ると明らかに怪しいです 笑
ある程度の自己表現はできますが、ずっと頭をフル回転にしているためものすごく疲れるので、ストレス無く会話できるなんてレベルでは到底ありません。(伝えたいことがあっても、伝え方がわからずに諦めることも多々ある)

おそらく、試験項目のReading, Grammer, Lisningが高得点だったので、そのおかげでレベルが高かったんだと思います。
日本人あるあるですね 笑

学校生活

わたしが選択したコースは、1日8クラスあり、グループクラスと1on1クラスが4つずつあるコースでした。
ただ、オプションクラスをとったこともあり、3週間のうち2週間は9クラス受けていました。
8クラスというのはわたしが行っていた語学学校のコースの中では1番多いです。
その一方で、他のコースはグループクラスが2クラスなので、1on1が少ないコースでもありました。

どうしてこのコースにしたかというと、ネイティブと1on1が受けられるコースがこのコースしかなかったからです。
せっかくなら1on1でネイティブから学びたい!と思いこのコースにしました。

あとから振り返ると、グループクラス4つは少し勿体なかったかな、という気もします。
というのも、わたしはConversationクラス2つとVocabularyクラス、Listeningクラスがそれぞれ1つずつグループクラスだったのですが、VocabularyクラスとListeningクラスは個人のレベルがバラバラなため、他の人に合わせてどうしても待ちの状態が発生することがあります

そうすると時間が勿体無いので、ここは個人のレベルに合わせて進めたほうがよかったのかな、と思いました。
実際にGrammerクラスは1on1だったのですが、Grammerは試験で満点だったこともあり、講師の方からSpeakingを磨いた方がいいのでは?と提案をしていただき、Speakingに主体を置いて進めてもらっていました。(初めにSpeakingを向上させたいと伝えたため、提案してくださったのだと思います)

Vocabraryも同じで、正直ここでわざわざ勉強しなくてもいいのでは?と感じたので、ここは1on1の方が良かったのかな、と思いました。

その一方で、Conversationクラスはグループで良かったと思いました。
確かに、1one1の方が話す量は増えると思いますが、1on1だと気楽に話せても、グループでみんなの前で自分の意見を英語で伝えるって、初めは緊張してなかなかできません。
そのため、人前で英語で話すことに慣れるためにも、ここはグループクラスでよかったと思いました。

ネイティブから英語を学んでみて

今回クラークを選んだ理由の1つとして、ネイティブスピーカーから英語を学ぶことができるというのがありました。
実際に学んでみて正直、ここはマストで無くてもよかったと思いました。

理由としてはまず、ネイティブスピーカーは第二言語として英語を学んだことがないので、話すことの大切さをあまり重視してくれていない気がしました。

フィリピン講師は基本的に生徒に話す時間をくれます。
何か質問をして、その回答が充分でなかった場合は、5W1Hで回答するように促し、根気強く待ってくれました。
Vocabularyクラスでさえ、定期的に英文を作り発表するということを行っていました。

その一方で、わたしが受けたネイティブクラス4つの授業はどれも、講師が話している時間が圧倒的に長かったです。
話すスピードも早いので、たまに質問を挟まれて単語で返す。ということも結構ありました。

ただし、ネイティブから教わったことで勉強になったこともたくさんあります。
何か新しいイディオムが教科書に出てくると、「この言い方はあまり一般的じゃない」「これはよく使う」といったことを教えてくれるし、単語や前置詞の概念、考え方のようなものも教えてくれたので、そういったことは今後の英語学習を進める上でとても助けになると思います。

また、わたしが行っていた語学学校ではネイティブ講師が定期的にフィリピン講師にtrainningという時間を設けていました。
わたしには他の学校と比べることができないのですが、フィリピン留学2,3度目の方が数名在籍しており、その方々曰く、ここの講師が1番質が高い。とおっしゃっていたのが印象的でした。

そういった意味でも、ネイティブ講師が在籍している学校を選択したのは間違いではなかったのではなかったと感じています。

クラークでの生活

フィリピンと聞くと、わりと治安が良くないというイメージを持つ方が多いんじゃないかと思います。

わたしが滞在していたクラークでは治安の悪さは感じませんでした。
夜に1人で出歩くことはなかったのですが、昼間は1人でよく出歩いていました。

しかし、わたしを担当していた男性講師は以前、1人で歩いていたところ銃を突きつけられ、持っていたものを全て差し出した経験があるそうです。
わたしは人通りが多いところしか1人で歩くということはしていませんでしたが、安全を考慮するのであればやはり、1人で出歩くことは避けた方がいいのだと思います。

聖ロザリオ教区教会

ただ、人はとてもいい人が多かったです!
海外へ行くとたいてい、日本よりも接客の方が冷たい印象を受けたのですが、クラークはどこへ行っても優しい方が多く、笑顔で返してくださることが多かったです。

また、フィリピンの母国語はタガログ語ですが、看板や食品などの表記は全て英語です。
そのためローカルな方も英語に慣れていることもあり、接客に余裕ができて優しくしてくださる方が多かったのかもしれません。(これは、ヨーロッパを周遊しているときに、ロンドンで感じたこと)

物価に関しては、安いものはとても安いのですが、日本とあまり変わらないものもありました。

以下、わたしが実際に購入したものの一部です。(1ペソ2.44円)
・水(500ml) 14 ~ 20ペソ (34~48円)
・マックのアイスコーヒー 45ペソ (109円)
・スタバのブラックコーヒー 140ペソ (341円)
・クラークからマニラまでのバス(2時間) 380ペソ (925円)
・トライシクル(トゥクトゥクのようなもの)2km 50ペソ (121円)

ユニクロや無印良品、日本の化粧品なども手に入りますが、やはり日本の2,3倍はします。
ユニクロではエアリズムが日本だと980円のものが、こちらでは約2400円で売られていました。

セールで割引されてやっと、日本と同価格だった

スキンケア等は特に、肌が弱い方は慣れているものの方が安心かもしれませんが、できる限り日本から持ってきた方が安くすみそうです。


また留学するならどうするか

もしまた留学することがあれば、以下のようにすると思います。
・留学期間は3週間か1ヶ月
・VocabularyやLisningなど個人のレベル差が出る授業は1on1にする
・母国語禁止の学校にする
・部屋は1人部屋
・ネイティブ講師がいるとなおよし


● 留学期間は3週間か1ヶ月

期間に関してはやはり、長くいるとだらけてしまうんじゃないかな、と感じました。
ある程度勉強してから短期間で集中してSpeaking力をつけるというのがいいと個人的には思います。
2,3ヶ月留学をしていても、カタコトでしか話せない方、沢山いらっしゃいました、、、
すごくもったいない気がするので、よく聞くことではありますが、日本で勉強をしてから留学する方がコスパもいいと思います。
(日本じゃ続けないからほぼ0の状態から頑張りたいんだ!って方はそれはそれでいいと思います)

● 母国語禁止の学校にする

留学をしてギャップを感じたのが、思ったよりも国同士で固まっているな、と感じたことでした。

授業と授業の休憩の合間には、韓国人グループと日本人グループで2極端に分かれ、みんな母国語で話していました。
これは、もしかしたらわたしが留学した学校は生徒の年齢層が高いことにも理由があるかもしれません。
落ち着いて集中して勉強をしたいと思いこちらの学校を選択しましたが、逆にあまり勢いがなく、休憩時間くらいは日本語で話したいよね。って方が多かったです。

スパルタ式を取り入れいている学校と比べると、随分と雰囲気が違うかもしれないですね。
母国語禁止ルールに関しては、もしかしたら人によっては精神的にも厳しいのかもしれませんが、個人的にはせっかく海外に来てるのだから英語で話したいって気持ちが大きかったです。

● 部屋は1人部屋

今回は寮は4人部屋を選択したのですが、3週間誰も来ず、1人部屋状態でした。
もともと4人部屋を選択したのは、授業以外でも外国人と過ごすことで英語づけになれると思ってのことでした。
そのため、事前に同室が外国人かどうかを確認したのですが、4人部屋でも今のところルームメイトはいないとの回答でした 笑

それならと4人部屋にしたものの、1週間目には1人部屋の快適さに慣れてしまい、2週目以降は誰も来ないといいな、と金曜の夜に願うばかりでした 笑

わたしは早く寝て朝食を取りたいタイプですが、朝食会場を見ると、朝食を取ってない方も少なくないようでした。
少しでも長く眠りたいルームメイトと一緒だったら、毎朝かなり気を遣っていたと思います。

また、フィリピン留学は電気代が実費になることが多いです。
複数人部屋の場合は折半になるようなので、ここら辺も意識の違いで揉めることがありそうです、、、。

上記のことから、金銭的理由でなければ個人的には1人部屋をおすすめします。

フィリピン留学で実際にかかった費用

3週間のフィリピン留学で発生した費用をまとめたいと思います。

授業料

エージェントに事前に支払った費用(3週間4人部屋)
・171,600円

入学日に学校に支払った費用
・33,831円(内12347円は寮デポジットとなり、最終日に電気代と教科書代を引いた額を返金→わたし場合は6889円戻ってきました!)

生活費

・食費 6720円
・SIMカード(1ヶ月プラン) 1309円
・ドライヤー 2222円
・交通費(トライシクル、Grabタクシー、マニラ空港までのバス代) 2988円
・その他 18970円

飛行機代

・成田→釜山→クラーク 22870円

トータル

全て合わせて253621円でした!


その他の項目雑すぎてすみません 笑
内訳としては、お土産や帰りの空港がマニラだったので、マニラの観光費用などが入っています。
あとは、学校で洗濯は無料で行ってもらえたものの、下着は洗ってもらえなかったので下着を自分で洗うための洗剤を購入したり、日焼け止めを買い足したり、部屋で飲むためのコーヒーや紙コップを購入したりしました。

食費は基本的に寮で済ませていました。
ただ、授業終わりや休日にカフェへ行くことが多かったので、その分多めになっていると思います。
フィリピンはカフェ代が高いので、コーヒーを飲むだけでもけっこうかかりました。

最終日に寮デポジットから教材費と電気代を引いた費用が返却されるのですが、わたしは8クラス受けていたので、他の人よりも教材費や高額になっていると思います。

一方で電気代は平均4週間で4500円のところ、わたしは938円でした 笑
すごく節約を意識したつもりはなかったのですが、時期的にクーラーをつけなくても夕方以降は過ごせる気温だったのが大きかったと思います。
昼間は基本的に授業かカフェへ行っていたので、クーラーをつけることがあまりなかったです。

また、帰りは他の国へ立ち寄ってから日本へ帰ったので、帰りの航空券代は含まれていないです。
行きの航空券に関してももう少し安い航空券もあったので、ここら辺も人によって変わってくると思います!

留学前にざっくりと、30万円くらいになるかな、と思っていたので、帰りの航空券代が含まれていないことを考えると、ほぼ予想通りになりました。
ただ、最終日にマニラ観光をすることは想定していなかったので、そう考えると少し抑えることができたのかな?
フィリピンにいる間は節約は全く意識していなかったので、それでこの額なら大満足です。

留学後の英語力

留学前から、3週間の留学で英語力が上達するとは思っていませんでした。
でも実際には、英語力がじゃっっかん上がった気がしてます 笑

というのも、留学をすることで英語に対するモチベーションがグッと上がりました。
日本で勉強していた頃は、いつ使うのかもわからず、モチベーションが下がりがちでした。
でも、留学が決まってからは留学に向けて、留学中は少しでもこの間に英語力を上げようと英語に集中していたのが大きかったと思います。

また、留学をすることで思ったよりも自分の英語が通じることに気づき、自信になったのも大きいと思います。

ある程度学習をしてから留学をしたので、先生や生徒から「すごい話せるんだね!」といってもらえたことで、グループ授業でも勇気を出して発言することができました。

英語が全く話せなかったり、話しても発音の問題で通じないと、わたしの性格上どんどんと自信がなくなり話すことが嫌になっていたと思うので、わたしの場合は日本で勉強してきてよかったと思いました。

ただ、留学を通して自分の実力不足を痛感することも多かったですし、フィリピンの後に訪れた国ではヨーロピアンの英語力に圧倒されることも多く、、、
これからも勉強を怠らずに頑張ろうとモチベーションを上げるきっかけになりました。

さいごに

フィリピン留学を検討したのは、これが初めてではありませんでした。
約5年ほど前になりますが、その時にも転職のタイミングでフィリピン留学を検討しましたが、その時は予算と時間の問題で断念しました。

それからずっとどこか気になっていたフィリピン留学。

正直、学校の授業でわたしの英語力が上がったとは思えませんが(授業内容ではなく、期間の問題)、留学中だけではなく留学前後で英語に対する意識やモチベーションは上がったので、チャレンジしてみてよかったと思います。

以上、3週間のフィリピン留学に関するまとめでした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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