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熱狂の三ツ沢競技場

その日、スタジアムはYOKOHAMABLUEに染まっていました。

2019年11月24日、ニッパツ三ツ沢競技場。

横浜FC×愛媛FC。

満員のホームスタジアムで横浜FCが13年ぶりのJ1昇格をかけ、愛媛FCとの試合に臨みました。

横浜には日産スタジアムをホームスタジアムにするJリーグ屈指の横浜Fマリノスが有名ですが、横浜FCもJ2が主戦場ではありましたが、過去にJ1で戦ったことや、キングカズこと三浦知良選手や、松井大輔選手、中村俊輔選手など、往年の名選手を獲得し、話題になっています。

横浜育ち、横浜在住の私は、もちろん両チームとも贔屓にしてはいるのですが、三ツ沢競技場の臨場感が大好きで、足繁く通うのは、自然と横浜FCの試合になっていました。

いつかJ1の舞台にもう一度立ってほしいと思っていましたが、ここ数年はあと一歩というところまで進んでいましたが、J1昇格には至らない結果が続いていました。

しかし、この日、2019年11月24日、愛媛FCに勝てば念願のJ1の切符をつかみ取れるのです。私は妻と一緒に横浜FCのユニフォームに身を包み、メインスタンドから声援を送っていました。

ピッチには中村俊輔選手、ベンチにはカズや松井大輔選手。

アラフォーの私の世代からするとスーパースターとも呼べる選手たちが目の前にいます。

そして、試合展開は前半にPKで1点、後半に流れの中から斎藤功佑選手が見事なシュートを決め、横浜FCが2点をリードして試合終盤を迎えます。

そこで横浜FCが最後の交代カードを切ります。

スタジアムが一斉に沸きます。

ピッチサイドに立っていたのは背番号「11」三浦知良選手。

私が中学生の時に始まったJリーグ。その時からスター選手として輝いていたカズ!!

得点した時よりも大きいのではないかと思うくらいの大歓声を浴びながら、カズはピッチへと走り出していきました。

試合は2-0で横浜FCの勝利。13年ぶりのJ1昇格が決まりました。

2020年、横浜FCのJ1挑戦は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、1試合を消化しただけで中断となっています。

私も、まだスタジアムに足を運ぶこともできず、ただただリーグ戦の再開を待つ日々です。

でも、YOKOHAMABLUEと呼ばれるスカイブルーで染まった三ツ沢競技場で、またあの熱狂を体感できると信じています。

私も、もう40歳の大台が見えてくる年齢になりましたが、あの日大歓声を浴びながらピッチへと駆け出して行ったカズのように、これからも自信を持って一歩一歩足を踏み出していきたいと思います。

#応援したいスポーツ

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