礼儀の割合ーー2023年3月17日の日記

・バイト前にメールチェックをしていたら、新潮社の書類選考結果のお知らせメールが来ていた。

・このESはその実誰かに添削してもらったわけでもなく、強いて言えば書く直前に採用HPにあった内定者の就活日記を読んで「そういや志望動機はポエミーでいいんだったな」と講談社(筆記試験で落ちた)のときはやらなかったポエミー志望動機を書いて〆切30分前に叩きつけた良作とはいえない代物だ。


・何故か通っていた。本当に何故?

・次は筆記試験らしい(そりゃそう)。会場的に新潮社は独自試験ぽいのでそれほど勉強しようもないし軽く昨年の話題をさらってからダメ元で受けてきますわ。


・閑話休題(それはそうと)


・一昨日バイトを当欠してしまった。起きてから体調と気分が優れず、悩んだ末休みの連絡を入れた。これについては完全に私に非があるため、お叱りについては受け止めた。

・が、どうやらここ2週間の私の労働ぶりは、接客が得意な人から見ると痛々しく映っていたようで、意訳すると「君接客向いてないから辞めた方がいいよ、辞める?」的なことを言われた。

・ショックだった。心外だった、という方が近いが。

・接客が苦手というか、正確には接客(業に正社員で就けるほど接客に抵抗がないタイプの人間との関わり)が苦手なので、確かにお客さんに対する姿勢と従業員に対する姿勢にギャップがある。おそらく従業員側のコミュ障ぶりを私の素と捉えてのご指摘だろうが、残念!逆です✋

・まあそういうことを言う店長は苦手ですが、それ以外の方々が優しいのはわかるのでしばらくは辞めないつもりですが、ちょっと先行きが心配ですね……。


・ご指摘の中に気になる言葉があった。「店員への気遣いよりお客様への礼儀が優先やから」というものだ。

・なるほど。

・現代の就活において第三次産業、なかでもマスコミや広告業界が人気になるのは、就活生の求める顧客へのリソースと社員へのリソースそれぞれの割合比について敏感であることが言えるかもしれないなと思う。

・顧客の理想を叶えること、顧客を第一とすることが神聖視されなくなりつつあり、それどころか過剰なサービスこそがお客様を神の座から堕落させたと考える人すら出てきた。また顧客からの反応に触れやすい第三次産業に対して、それが難しい第一次、第二次産業は産み出す製品やその過程からしか自身の業務に対するフィードバックをもらえず顧客への貢献を実感しにくい環境にある。

・各産業間のこの辺りの特色がいわゆる「やりがい」ってやつに与える影響は、意識しているより大きいのかもしれない。

・まあその就活生が求める割合比そのものはその人の価値観、あるいは社会が私たちに流布する価値観によるので、製品に集中して向き合える環境ならではの価値を布教することが業界間の人気格差の改善につながるかもしれないね。知らんけど。

・労働中そんなことを考えると同時に、顧客をつけ上がらせるような接客は社会人になった後はしたくねーなと余計なことを考えていました。総合的にちょっと損な1日でした。


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