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タイムスリップ
ゆらり、ゆらり。
電車の揺れと音楽のメロディが交差する。
夜の10時、携帯でラジオを聴いていたら、ふと懐かしい曲に出逢った。
モーニング娘。の「ハッピーサマーウエディング」。
これは小学校四年生の時に聴いていた曲。
人間の記憶とは不思議なもので、イントロを聴いただけで、何十年も前の自分に出逢わせてくれる。身体は今の自分で脳は小学生の自分に戻ってしまうのだ。
今まで思い出すこともなかった、いろんな景色が一気に溢れかえり、生意気にも、好きだった男の子まで登場し、心臓の音がドクドクいっている自分に笑いが込み上げてくる。
音楽と思い出を紐づける人が多いなかで、どうやら私の小学校四年生は、30年の人生の中でよく怒りよく悲しみ、そしてよく笑っていたように思う。
気づけば、最寄駅の名前が目に飛び込み、急いでホームに降り立つと、まるで初めて訪れた場所かのように、淡い色の景色が広がっていた。
過去を思い出すことで、今が愛しくなり、これから歩む未来を楽しむ自分でありたい。
そう思った。
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