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なぜ週末フリーランスが注目されているのか(個人視点)

# はじめに

筆者が週末フリーランス活動を始めたところ、周囲の人々から「自分も興味がある」「実は自分もやっている」という言葉をいただきました。

なぜこれほどまでに週末フリーランスが注目されているのでしょうか。
フリーランス活動を実施する本人(個人)にとってどのような魅力があるのかまとめてみました。

# 1. 収入が増える

最も分かりやすいメリットは金銭面です。
収入源を複数持つことで経済的な余裕を得ることができます。
「いざとなったら自分で稼げる」という自信や安心感にも繋がります。

空き時間を活用して稼げるだけでなく、出費の一部を経費として扱うことで節税にもなります。
例えば週末カメラマンなら旅費やレンズの購入代を経費にできます。

また、持ち前の知識や経験をパッケージ商品として売れるようになると、一気に面白くなります。
会社勤めの専門職ですと、1つの案件をサポートしようが2つの案件をサポートしようが、給料は大して変わりません。
しかし、週末フリーランス活動で2つの企業をサポートすれば、それぞれの企業から収入を得ることができます。
工夫次第で努力や能力が金銭に直結するという意味ではチャンスです。

# 2. スキルアップできる

新しいスキルを効率良く身につけることができます。

仮にプライベートでデザインを勉強しても、勤め先によっては実践できる機会はほとんどないかもしれません。
チャンスがあるのなら副業として仕事を請け負ってみましょう。
趣味でちょっとしたデザインを続けるだけでは「本当に稼げるようになるのか」「通用するのか」いつまでも自信を持てないままです。

簡単な案件からはじめて、徐々にステップアップしていきましょう。
仕事として締め切りに間に合うようにアウトプットを出し続けるのです。
最初は苦しいかもしれませんが、確実にスキルを身につけることができます。

もしくは、本業と同じ仕事であっても、環境を変えて初めて気付けることもあります。
プログラマーであれば、SNSを運営する会社とビジネス支援ツールを運営する会社では、事情が異なってくるでしょう。
様々な現場に顔を出すことで、自分の持っているスキルを強化できます。
副業での学びを本業に還元して、本業での学びを副業に活かす。
そうやってポジティブなサイクルが回るようになります。

# 3. 自分の市場価値を測れる

どのくらい案件を探せるのか。どのくらい稼げるのか。どのくらいパフォーマンスを発揮できるのか。自分を試すことができます。
フルタイムで独立や起業をする前に、リスクを最小限に抑えながらテストできます。

「これが売りだ」と思っていた強みでも、実際にやってみないと本当に需要があるかは分かりません。
今の勤め先で頼りにされているPCスキル。だけど社外に出たら学生アルバイトにも太刀打ちできない。そういうこともあるでしょう。
反対に、当たり前だと思っていたことが会社の外では重宝されるかもしれません。

分からないからこそ小さく試すのです。焦って独立するだけが唯一の答えではありません。まずはリサーチや腕試しのつもりで小さくチャレンジする。それが週末フリーランスという選択肢です。

転職の場合も同じです。特に大企業の社員がベンチャーに転職するか悩むような場面ではうってつけです。
いきなり転職するのではなく、まずは週末だけ手伝ってみる。
スキルや文化の面でやっていけそうか確認してから転職する。
ベンチャー企業の資金調達を待ってから給料を下げずに転職する。
そのほうがお互いに気兼ねなく接することができるかもしれません。

# 4. 実績を作れる

「フリーランスとしてA社のB案件でC業務をやりました」といった実績を積むことができます。
社名・案件が公開不可であっても、何らかの形で実績をPRすることはできるでしょう。

実績があるということは、その実績を出せるだけのスキルや知識があるということです。
実績を示すことで、クライアントに安心感を与え、仕事の受注に繋がり、受注した仕事がまた次の実績になります。

# 5. 人脈ができる

協業者と信頼関係を構築できれば、その繋がりもまた貴重な資産になります。
「この人と働いて良かった」と思ってもらえたら、次の仕事が舞い込んできます。

知らない人よりも一緒に働いたことのある人のほうが、お互いに安心して働けますし、安心してクライアントを紹介しあうことができます。
いわゆる人脈・コネというやつです。

# 6. 自己ブランドになる

うまく案件や業務を狙っていけば「この分野に強い人」という自己ブランドの形成・発信にも繋がります。
そうなると「こういう案件ならこの人に頼んだほうがいい」ということで、次の案件を紹介されやすくなります。

# まとめ

週末フリーランスとして色々な仕事と関わることで、収入・スキル・情報・実績・人脈・ブランドといったものを得ることができます。
1つの会社に所属するだけでは得られないはずのチャンスを掴めます。

現代は私たちが望むかどうかに関係なくキャリアアップが求められる時代だと言われています。
経済停滞で収入は伸び悩み、終身雇用は保証されず、年金支給は後ろ倒しになっていく。
10年前に需要のあったスキルが10年後も同じようにそのまま需要があるとは限らない。
自分自身で「人生100年時代」に備えなければ、誰も守ってはくれません。

自立・独立している状態というのは、依存先を複数持っている状態のことです。
もしどれか1つの調子が悪くても、別の依存先でカバーすることができるからです。
新しいチャレンジをするときの最初の選択肢として、週末フリーランスは魅力的なのです。

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