直感の話。
直感を信じたら、人生上手く行く。
って皆よく言うし、私もそれは間違いないと確信している。
でもその直感について詳しく説明したものをあまり見たことがないし、昔の私は直感というものがわからなかったので、自分なりに理解出来た直感というものについて書いてみることにした。
静かな所に降りてくる閃きが直感
私は思考の観察が大好きで、自分に沸いてくる思考を俯瞰して眺めては、後に考察するということをよくやる。
でも元々の私は、頭の中がとっても騒がしくて、いつも何らかの感情に支配されていて、頭が空っぽの状態というのを数分でも感じたことがなかった。
「ぼーっとしてた」という人の話を聞いて、ぼーっとするってどういうこと?頭の中で考え事をしていないの?その時、視界には何か映っているの?
などと聞きまくり、自分の頭の中との違いに愕然とした程。
何かに熱中している時でさえ、常に考え事をしていて、一つの意見に対し、あらゆるタイプの自分が頭の中でああでもないこうでもないと意見を出しながら堂々巡りの会議をしたり、ドラマを作り出す感じだった。
そして私の意識もその会議の中にいる一人であり、今のように俯瞰してその思考を眺めるという感じではなかったように思う。
そんな時は直感というものが全く分からなかった。
思考は常に巡るもので、沸いてくる瞬間なんて分かる訳がなかった。
そして私の大きな引っ掛かりであった子供の頃の思いが癒されたり、他人目線でものを考えることから脱する度に、思考がシンプルになり、頭が空っぽの状態を多く作れるようになってきた。
頭が静かになると初めに浮かぶ思考がわかるようになった。
これが直感。
「これをこうしたらどうだろう」
「これがしたい」
そんな小さな閃きが直感。
✅考え事が多いと直感に気づきにくい
直感は小さい声
直感は小さい声というが、まさにそう。
意識下の声って頭の中でハッキリ聞こえるけど、『直感』や『思考の癖』は無意識に近い所での声。
無意識領域の声はとても小さい。
小さいあまり、流してしまうことが多いことにも気づいた。
「今動きたくない」
「今はやりたくない」
そう思うと一瞬の閃きが消えてしまう。
今動きたくないと思うのも、面倒くさがりな私の思考の癖。
(体力の問題であることも多いと思うので、体を整えるのも大切)
思考の癖も無意識領域の声なので、直感を自分の意思で受け取らなかったということにも気づかないのだ。
私はなぜそれに気づいたかというと、思考を観察するのが癖になっていることで、無意識に近い部分の声にも目が向けられた。
それに加え、思考の数が少なく、思い出しやすいんだと思う。
無意識に今はやりたくないと思った数分後、ハッとする。
「さっき、閃いたのに動きたくないって打ち消したわ!」って思い出す。
頭の中で他の考え事がある時は、無意識に打ち消して、それを後で思い出すこともないように思う。
✅直感は声が小さすぎるゆえ、うっかりしてると意識に上らず、記憶にも残らない
直感は時間の経過と共に鮮度が落ちる
「これをこうしたらどうだろう」
と閃いたことに対して
「今は別の作業をしているから後でやろう」
と思ったとする。
そうすると、別の作業が終わるまでに、色んな思考がその閃きの形を変化させてしまうことも分かった。
色んな思考とは、恐れであったり、固定概念であったり、自分への不信感であったり、面倒くさがりな私の思考の癖。
前に直感が湧き出る瞬間をハッキリ意識することが出来て、これを漫画にして説明してみようって思ったの。
でもその時洗い物をしている時だった。
次の思考が「洗い物が終わったらにしよう」←ひとつのことを完了させないといけないという固定概念
そしたらすかさず次の思考が「漫画なんて描ける?」←不信感
「うまく描けなかったら嫌だなぁ」←恐れ
「漫画にすると沢山描くから面倒だなぁ」←面倒
「漫画じゃなく言葉でまとめてみようか」←妥協案
次々と色んな思考が駆け巡る。
そして洗い物が終わる。
「よし、文章にしてみよう」
行動に起こす時には既に閃いたものと別の形に。
これは、思考の癖なので無意識下で行われていて、その前に別の閃きがあったということは忘れ去られていることが多い。
今という瞬間の最善の策が「文章にすること」。
それでも行動に起こせるなら全然良い。
起こせないことも多々ある。
でも最初の閃きに恐れや不安や、余計なエッセンスを加えて鮮度を落としているから、直感を拾うよりも結果得るものは小さくなる。
自分の1番目にやりたいことと、妥協したできること、どっちを叶えたら満足度が高いか、幸福度が上がるかは簡単。
つまり直感ってそういうもの。
直感は奇想天外に思える発想が浮かんでくることも多い。
なぜなら、意識下に降りてくる思考は自分が受け入れやすい形に変化させたものだから。直感は変化させる前なので、怖いと感じたり行動するのに勇気がいるものだったりする。
そういうジャンルの直感は、行動に移すことで大きく成長できる。
そして目的地に行くのに近道である。
『チャンスの神様は前髪しかない』って聞いたことがあるんだけど
私はこのチャンスの神様って直感のことなんだろうなって思ってる。
✅前髪を掴め
直感を受け取った場合と受け取らなかった場合
じゃあ、最初の閃きを受け取る場合と、受け取らなかった場合、どう違うのか。
この二つの結果を目の当たりにした出来事があった。
その日はマンション点検のため停電・断水の日だった。
自転車に乗って息子をお迎えに行く。
信号待ち、顔見知りのママさんが私の前にいた。
「声かけたいな」直感
「私コミュ障じゃん」思い込み
「急に話しかけて迷惑だったらどうしよう」恐れ
「でも私自転車だし、向こうは歩きだしな」面倒
「気づかなかったフリして通り過ぎよう」
まさに直感に従うことを大事にしていた時だったのに、人が絡むとダメだなぁなんて思いながら、私はそのママさんを知らぬ顔で追い越して、幼稚園へ行った。
息子を連れ帰り、家に着いたらまだ停電。
エレベーターに乗ろうとしたら乗れない。
息子がトイレに入っても水が出なくて文句。それに私もイラっとする。
そしたらパッと電気がついた。
家に帰っておよそ5分。
あの時、自分の直感に従ってママさんに話かけたとする。
そうしたら、私は自転車を押して幼稚園へ行くことになる。
その時間はあの距離から考えておよそ5分。
マンションへ入った時には電気がついていて、エレベーターに乗れて、息子がトイレに入っても水が流れた。お互いイライラすることもなかった。
何もかもタイミングが良い時って、直感に上手く乗れてる時なんだろう。
それともう一つ。
私は一人で外に出ている時、時計をほぼ見ない。
息子の幼稚園にお迎えに行く時間は決まっているけど、ふと、そろそろ行こうと思った時に席を立ち、駅に向かい、電車に乗り、幼稚園に着くんだけど、びっくりする程時間がピッタリ。
前後したとしてもせいぜい1分。
体内時計と言われるものだと思うけど、その時間にそろそろって思うのは直感。
だから直感を選び取ることで、最高のタイミングで、行きたいところ、得たい結果を掴んでくれるのかもしれない。
✅直感はタイミングまでも図られている可能性あり
直感を受け取るコツ
じゃあ、直感を受け取るにはどうしたらいいか。
受け取ると決めちゃえばいい。
決めることで、受け取れない理由を自分なりに意識して排除し出すようになっていく。
思考を観察し出すし、受け取れない理由を見つけられるようになる。
恐れなのか、不安なのか、自己不信なのか、めんどくさがりなのか、何らかの固定概念なのか。それは人によって様々。
これが原因だったのか!と気づけば、自然とそれはなくなっていく。
そうやって直感を受け取りやすい状態にすることができる。
それから直感が聞こえやすいよう、思考の量を減らしたり、リラックスする時間を作ること。
どう見られたい、どう思われたいなどの他人目線で自分のことを考え出すと、無限に思考の量は増えていく。
自分はどうしたいのか。
そこに焦点を当てて考えることを大事にすると思考はどんどんシンプルになる。
✅直感を受け取ると決める
✅リラックスする時間を増やす
✅他人目線で自分のことを考えない
直感に従って生活してみた
直感に従って生活したいと思うようになった初めの頃は、閃いたことは何をしててもすぐに手を止めて、それに取り掛かると決めて過ごした。
掃除機をかけてたのに、急に洗濯のことが浮かんだから、リビングの真ん中に掃除機を放り投げて洗濯機に向かう。
そして次は窓のサンが気になるから、サンを掃除する。
一つの作業が完了していなくても、浮かんでしまったことに逆らわない、という生活をしていた。
なんで今それを思い浮かぶのよ!と自分に突っ込みながらも、行動に移していた。
そうしたら、結果、いつも以上に多くの仕事をこなしている。
なぜだろうと考えてみると、気持ちが向いた瞬間に動くのは疲れないから。
飽きたなーと思うのに、その作業を完了させようとすると無駄に時間がかかる。
一つの作業を完了させてから次に行かなければいけないと思っていたけど、それって動物として自然?
きっとそれは人間が作った固定概念。
それを私は大事に抱えていて、スピード感落としていたんだろうなぁ。と思った。
直感はどちらかというと動物的なもの。
だから人間的な思考は外した方が直感に従える。と思ってる。
それでも私は何かを好きになったり大切に思ったりというこの感情がとっても好きなので、人間的な思考を外しても、非人道的な人にはならない自信がある。
非常識なことはあると思うけどね。
直感に従うというのは、自分のまだ見ぬ力もしっかり信じて行動に移すということだと思う。それが出来たら、そりゃ自分を好きになるし、自分の人生を楽しめるよね。
ちなみに私は直感に従って生きてみよう、ごちゃごちゃ頭で考えるのをやめようと思って生活を始めてから、やりたいことに出会い、人生が更に好転しました。
自分のことも前よりもっと好きになった。
私には、このやり方があっていたみたい。
そんな私の思う「直感」についてまとめました。おしまい。
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