潜在能力を発揮する方法

今回の参考文献「メンタルコーチが教える潜在能力を100%発揮する方法」 鈴木颯人

2023年1冊目。
スポーツジャンルを眺めていた時、興味惹かれるタイトルを見て手に取った。
高校生まで野球続けていたことからこのようなタイトルには割と目がない。

潜在能力とは

潜在能力とよく聞くけど、果たして自分にはどのくらいあるのだろうか。そもそもあるのだろうか。本書を読む前は考えたことすらなかった。

読み終えて、潜在能力がどんなものか自分なりにわかった気がする。

思うに人間の総力が100%だとしたら通常時の人間は場合80%程しか力を出せていないのだろう。残りの20%はそれぞれなんらかの理由で出せていない状態で本来の100%まで力を引き出せずにいる。その上手く出力できない20%が潜在能力だと私は思う。

つまり、自分の100%を出した上で計り知れない100〜120%を出すということではなく、自分の100%を引き出すための最後の一押しが潜在能力であるということではないだろうか。

潜在能力を見つけ出す「セルフリサーチ」

自分のことを完全に理解している人はおそらく1人もいない

潜在能力はまず自分を理解することで発揮しやすくなるそうだ。人は自分を知っているつもりでも知らないことがほとんど。自分を理解すると聞くと難しいように聞こえるがそんなことはない。

自分を理解する自分に素直になるということ。素直になることで誰でも潜在能力への扉を開くことができる。

本書には自分に素直になるためのセルフリサーチの問いが含まれている。
内容としては自分の長所・短所に関することや価値観についての問い。長所・短所への向き合い方と価値観の再確認言い換えれば価値観の本質の確認の問いである。

この問いを解くことで自分自身の本来の気持ちや考えが整理される。その答えを見れば自分が本当にやりたいことや考えが見えてくる。それまで見えなかった未知の領域に潜在能力の種は隠されていることが多い。

セルフリサーチの問いの他にも紙の上の瞑想と言われるジャーナリングも効果的。
「紙の上の瞑想」という表現が私はとても好き。

自分のコンパス

潜在能力を引き出すためには自分のコンパスとなる価値観が重要だ。
人生や勝負事において多くの場合、「世界観」を確立している人が勝つという。
「世界観」とは人生観、ビジョン、生き方etc
その人の軸となるものだ。

こうしたコンパスを持つことで自分が迷った時に支えになるという。

この考えには私も非常に納得で、さらに言うと既に自分のコンパスは形成していたので自信にもなった。

何かをする上で軸になることは大事だしそれは人生全体でも言えること。

コンパスがあることでブレずに自分の能力を最大限引き出せるということだ。

ゴール設定とセルフコーチング

潜在能力を引き出すには引き出した後の状態つまりはゴールの設定も重要である。
自分の目指す真のゴールを考え自分に必要なことを取捨選択を繰り返す。

ゴールは数量的な目標のほかに質的な目標も設定すると良いそうだ。これは「アスリートのような数字や力の勝負の世界にいる人がその世界から抜けた途端目標を失わぬように人生自体の質的な目標があると良い。」という例があるがアスリート以外の人にも言えることだ。一つ前のコンパスのようなものだ。

セルフコーチングの重要性も著者は説いている。
同じ物事や状況下でも自分の状態によって大きく感じ方が異なるのが人間だ。
そのため、意識的に自分を整えるセルフコーチングが大切である。

リフレーミングと言われる視点や捉え方を切り替えることはセルフコーチングにおいてもとても有効な手段である。

まとめ

本書の入り口は潜在能力の引き出し方からだったが、全体として改めて情報が溢れる現代社会で生きていく上で自分自身の本質的なものを大事にすることの重要性を学ぶことができた。加えて、潜在能力つまりは自分自身の能力の引き出し方について新しい学びを得ることができた一冊。ぜひ気になった方は読んでみてほしい一冊。

読んでいただきありがとうございます。
P.S本書で電子書籍デビューしました。とても便利だと感じる反面、紙の良さにも改めて気づきました。今のところは紙書籍派です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?