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マフィアが創った理想郷

アメリカネバダ州の砂漠の中にある町。
そこには水源があり、いわゆるオアシスだった。

時はゴールドラッシュ。

金を掘り起こそうとカリフォルニア州へ向かう者が後を絶たなかった。

カリフォルニア州への中継地点としてその町に宿泊客が多くなりその町には宿泊施設が増えて行った。


しかし、ゴールドラッシュが過ぎると所詮砂漠の中の町だ。
次第に客足は減って行った。

そんな中1人の男がその町を訪れた。
男の名は『ベンジャミン・シーゲル』
ニューヨークのマフィアだ。

彼は素行の悪さから『バグジー』(虫ケラ)と呼ばれていた。

シーゲルはその砂漠の町の真ん中に600万ドルを費やしカジノやプールゴルフ場等を備えたド派手なリゾートホテルを建設した。

ホテルの名は『フラミンゴ』
シーゲルの愛人の愛称と言われている。

シーゲルが建てたド派手なホテルを一目見ようとその町に多くの人がやって来た。

その町にまた人が集まり始めた。

しかし、ホテルが建設されてから半年程でシーゲルは素行の悪さが原因で射殺された。

ホテルの運営は別のマフィアに変わり、その町には次々カジノやホテルが増えて行った。

賭博の取り締まりが厳しくなり、マフィア達が手を引くと不動産業者や大手企業が参入して来た。
中でも大富豪『ハワード・ヒューズ』がカジノやホテルを次々と買収しあらゆるコネでカジノ法を改正し、その街は飛ぶ鳥を落とす勢いで栄えた。


ネオンの光に導かれ、一時の夢に酔いしれる。
そこは一攫千金を狙う者が集う街
『ラスベガス』

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