映画「オオカミの家」小児性犯罪カルト集団がテーマのストップモーションムービー
映画「オオカミの家」を見に行ってきました。この映画は、
を題材としたストップモーションムービーで、
今年の某事務所の大騒動とも通ずるところもあり、かなりタイムリーにいろいろ感じることができました。
表現が細かいだけに、レビュー・考察がほんとうにおもしろく観察力や視野も広がりました。
今まで、映画は好きだけど、考察には興味なかったかもという人も、映画だけでなくレビュー・考察をみてほしいです。
AIの怪談から
上記は渋谷のシアター・イメージフォーラムの壁に貼ってあった
放送作家の町山広美さんの映画レビュー記事の冒頭。
「AIの怪談」という、
一見全然関係がないように見えて、かつ時事的に最近の話に絡まって始まる冒頭は、
これから見る人も、もう見た人もワクワクさせてしまう威力がありました。
映画の解釈を広げてくれるこうしたプロの記事にいたく感動し、視野が広がるのを感じました。
ほかにも
sweet8月号・芸術身長8月号
ミステリマガジン9月号 高殿円さん
anan 土居伸彰さん
すべて面白かったです。
渋谷のシアター・イメージフォーラムで映画を見るのであれば、こうしたレビュー記事も見てみると、より楽しめると思いました。
元ネタは性犯罪カルト集団
元ネタは「コロニア・ディグニダ」という、当時のチリ政権からも認められていた宗教コミュニティーでの小児性犯罪事件。
長年にわたり、コミュニティー内で小児性犯罪を繰り返したパウル・シェーファー。
洗脳されたコロニーの人々は、いつしかそれを許容し、それだけでなく拷問にも参加するようにもなっていきます。
(↓元ネタについてわかりやすかった記事はこちら)
今話題の某事務所の、某事務所ぐるみの小児性犯罪や、少し前でいえば某宗教の事件と共通点が多々あって、デリケートな問題だけに難しいのですが、
父親がよく「歴史は繰り返す」とつぶやいていたのを思い出しました。
(ちなみにこの事件、エマワトソン主演で映画もされているので、いつかみたいです)
こういった映画の背景も、映画レビューを見て知りました。
(↓こちらの方の記事に参考(上記含む)がすべてまとまっていて、大変ありがたかったです。。)
じぶんなりに解釈してみるということ
映画を漠然と見るだけでなく、どうしてこういう表現をしているのか、なぜなぜを突き詰めると、ほかの人のレビューをみたときに、解釈の違いを感じることができ、観察力があがり、視野が広がるのでおすすめです。
たとえば私は
「わたしには魔法が使えるの」
と言って豚の手足を人間の手足にしたり、そもそも登場人物の顔の作風が定まっていないところで、マリアが正気でないことに気づいた
二人の顔が肥大化する
子供の顔を自分に似せる(=支配下に置く?)ために、二人にはちみつを飲ませるシーンではしばらく二人の顔が肥大化していた。これは、マリアの二人への関心度や喜びが大きくなり強調されたのではないか。
というようなことを考えていました。(正解はわからない)
フィルマークスのメインビジュアル・映画レビューきっかけでこんなに面白い映画に出会うことができたので、
フィルマークスも興味のある方はぜひいれてみてください。
(ひとりでもレビューや考察をみるきっかけになればうれしい)
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