【ネタバレ有!】シン・エヴァンゲリオン見てきた感想・考察

延期に次ぐ延期で(コロナのせい)、今年3月8日に公開になったシン・エヴァンゲリオン劇場版:ll

本日やっと見ることができたので、感想・考察をここに書こうと思いますー。がっつりネタバレ含むんで、まだ見てない人はリターンお願いいたします。


感想

思えば、エヴァのテレビ版の放送開始は私が小学5年生くらいの頃…

今思えばこのアニメが夕方5時台6時台に放送してるってすごい時代だったなぁ…でも確かに伝説で、私たちの青春の一部になったアニメはこの映画で終わったのであろうというのが分かった。
いろんな意見があると思うが、今回のシン・エヴァンゲリオン劇場版:ll(のちシン・エヴァ)はこの映画で終劇でいいと私は思う。
TV版最終回や、まごごろを君に も見たけど、表現の仕方や映像技術の向上などはあるものの、庵野監督が描きたかったものは変わっていない気がする。むしろ今回のシン・エヴァが一番丁寧に描かれていた。

昔、小説の教室に通っていた時私の書くストーリーに先生が口酸っぱくして言っていた言葉
「物語の最後はハッピーエンドでなくてはならない。救いがなくては物語ではない」
今になってよく思い出されるし、このシン・エヴァにも当てはまることではある。そう、この物語(エヴァンゲリオン)はあんなくらいストーリーをバンバンやっておきながら、ハッピーエンドで終わるんです!!
衝撃だった…ちゃんとみんな救済されて終わっている。「しょうがないね」っていう部分はあるものの、登場する人物たちはほぼ、救済されておわるのです。あの碇ゲンドウでさえも。旧劇場版も救済?か?とは感じましたがある程度ゲンドウが望む形で救済がありましたが、今回のシン・エヴァでは、息子である碇シンジも納得はいかないものの、我が父の想いを受け止め認める形で碇ゲンドウの救済がありました。

そして、シンジ君も。

彼も成長しました。指示をもらわないと何もできないのに「なぜ、僕が」の口癖の彼が感情を落ち着かせて、自らができること・初号機パイロットである自分しかできない救済を皆にしていくのです。
綾波レイを助けるために感情を爆発させて駄々をこねてた彼が、他人にどう思われるかではなく、自分の思いで行動をするんです。最後のシーンなんて涙出たよ…

私がこのシン・エヴァを見てて思ったのが、この映画…優しい…でしたww

視聴者にめっちゃ優しい!!なんかね、今までほったらかしだった伏線を回収ししかも軽く説明してくれるんですよ!!  Qでシンジ君は14年の眠りから覚めて、世界が代わっててなんかネルヴと新組織が戦ってるし、綾波は別人になってるし、ミサトさんやリツコさんが年を重ねてるのにアスカは変わってなくて…シンジ君と我々視聴者は????????????だったと思うのですが、空白の14年を補完するシーンも多々あって、やっと納得できる部分もありました。
結局、このエヴァンゲリオンって作品は妻・碇ユイを失った夫/父親 碇ゲンドウと母・碇ユイを失った息子 碇シンジの父子家庭の話なんですよね。ほかの登場人物は色々いますが、心が重ならない碇父子(おやこ)の成長の話です。

シン・エヴァの終わり方が、TV版よりも旧劇場版よりも庵野監督の心の在り方が変わった気がしました。これはやはり奥様 安野モヨコさんの影響が多大に、多大にある気がします。(いい意味で) 私がそうだったんですが、結婚で伴侶ができること、また子孫ができることよって、愛とは何かというのをもう一つ上のステップに行ったのかなとも思いました。これってホントに、ホントに一人ではわからなくて、私は私の家族からも学べなくて、私は夫から日々学んでおります。そういう私の考えからですが、庵野監督も…と勝手に思ってしまったんですが(;^_^A 公表されてないだけで庵野さん子供出来たんじゃないかしら…

ダラダラと書きましたが、なんせ全体的にかなり出来がいいのでは…思う内容でした!もう一回見たい!ブルーレイ全巻セット出たら買います!特装版で出してください!

●考察●

綾波レイ(仮)
碇ユイの模造品として碇ゲンドウのエゴで作られたといっても過言ではない彼女。序破Qで出てきた綾波レイはQで初号機に取り込まれてしまったので、シン・エヴァに出てくるレイは別のレイ。このレイがシン・エヴァではシンジの心を動かすのにやはりかなりの重要人物である。
しかし、(おそらく)LCLの中で大きくなっただけあって感情やコミュニケーションがうまくできず、それを第3村の人々に教えてもらい間接的にそれをシンジに伝えシンジが心のドアを開けるきっかけを作る。
初期ロット?であるがための生物的リミットでLCLに溶ける前にシンジに自分の名前を付けてと頼むが、シンジは考えたものの「綾波は綾波」と答えから結局彼女は綾波という呪縛から離れられなかった気もする。
最後の救済の場面で「碇くんがエヴァに乗らなくてもいいようにしたかったのに(できなかった)」というセリフから初号機の中に溶けたレイはレイ(仮)とリンクはないような気配だが、シンジより「綾波は自分のいたい場所を見つけていたよ」といわれた場面で初めてレイとレイ(仮)は重なって(現につばめを模した人形を抱いている)レイになって救済をされた。
その後の世界ではカヲルくんと並ぶ姿から、ユイの模造品ではなく彼女は彼女で新しい人となってほしい。そして最初から組み込まれているという話だったサードチルドレンへの執着ではなく、自分の思うように生きてほしいと思うし、ラストのシーンでカヲルとともにいたのは彼女の意思だと思いたい。

式波・アスカ・ラングレー
破から14年経ったQ・シン・エヴァでは外観はほぼ同じ年を取らず(眼帯追加)。
しかし破で使徒に精神汚染されており、シン・エヴァで人類/人間のことをリリンと呼ぶし、弐号機に乗った時に目が光ったり、不老、眠れない、食事を必要としない…以上のことから本人も言うようにエヴァの呪縛により人ではなくなっているっぽい。
この14年の間に精神的に成長し(そりゃそーだ)、14年前に好きだったシンジが変わらない事(精神的に)に激怒するが…
14年間の間に埋まらない心をケンジに支えられ、それもアスカの精神の成長に一役買っていそう。ほんとにケンジという支えが表れてくれてよかった!!救済ではケンジの家に滞在してる時の服装で13号機のLCLから復元された姿をみても、そこにいる時間が彼女の精神衛生上かなりの支えになっていたのがわかる。シン・エヴァでは自分がオリジナルではなくコピー?であることに気が付いていたが、オリジナルへのコンプレックスよりも生き残ることへの執念の方が重く感じました。

碇シンジ
エヴァの絶対的主人公はやっぱり彼だ。なんだかんだ、エヴァに乗ると一番強い。シン・エヴァでは序盤は廃人、回復からは人が変わったように己の意思で動くようになる。自分の求めていたものは父親との対話だということに気づくくらい精神的に成長。だがやはり根本的には父ゲンドウと似ているためユイは心配だったんだろうなと思った。
リツコさんがいっていた「エヴァは実戦兵器よ。すべてにバックアップを用意しているわ。操縦者も含めてね」っていうセリフが気になるところではあるが、シンジのバックアップは存在するのだろうか?
なんとなく、それはゲンドウが許さない気もするが、ユイに会うという目的を達成するためならばとも思うが…渚カヲルがシンジのバックアップと考えてもいいならば序で渚カヲルがゲンドウと冬月に放った「はじめまして、お父さん」も納得がいく希ガス。

真希波・マリ・イラストリアス
とりあえず、今回一番語りたいキャラはマリ!
新劇場版の破から出てきた新キャラではあるが、マンガ版の最終巻巻末の漫画に登場しているが、その話は碇ユイと六分儀ゲンドウの時代の話で登場している。ゆえにマリは本当の意味で最初のエヴァ搭乗者なのでは?とも思う。しかしそうなると
ファーストチルドレン→レイ
セカンドチルドレン→アスカ
サードチルドレン→シンジ
だが、マリの位置は??そう考えるとナンバーゼロなのか?とも思うが…
マリはQでアスカの実戦パートナー的な存在で、アスカをかなり大切に扱っているようなそぶりではあったが、シン・エヴァでは最後にシンジを迎えに来たのはマリだった。そしてラストシーンで少し大人になったシンジの首のチョーカーを外し手を取るのもマリだ。
この重要な新キャラクターは、私は庵野監督が旧作で補えなかった部分を補うために放たれたキャラクターではないかとも思うし、物語の中ではユイが息子のために送った愛の一つではないかとも思う。
おそらくユイ・ゲンドウと同世代であり、精神的にも一番落ち着ていて現状を客観的に見ることができる人物であることは恐らく間違いない。
弐号機の裏コードを知ってることからも、エヴァの製造に深くかかわった人物であることもわかる。不老の外見(しかしアスカ・シンジよりは少し年が上のようにも思う)、弐号機裏コードモードビースト発動時に目が光るのでやはり彼女も人ではないのだろう。

書ききれなったのでまたこんど!


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