恋のキューピッドみあん~しおりとゆうと~

「ふうこれでいいかな。」
私は、恋のキューピッドの事務所の経営をしている・・・・・・
「ねえ、みあん。」
そう、私がみあん。120・・・・・・じゃなくて、10歳。って誰が先に言ったのよ!
「あれ。遅いな。いつもだったら読んだらすぐ来るのに。またなんか作っているのかな。ラブなんとかポーション。」
あっ。この声はお姉ちゃん!ちなみに、
「私が作っているのはラブラブ可愛くなれるポーション。それと、あいさつの邪魔をしないでよ。」
「ごめんねー。」
そして、私は私の部屋から出て、仕事部屋に入る。そこにいたのは本を持った三つ編みの女の子だった。そのこは、
「私は、しおりといいます。あの、ある男の子に紹介されてきました。ある男の子については聞かないで下さい。」
と静かに言う。お姉ちゃんは、
「敬語じゃなくていいよ。」
といった。しおりさんは、
「わかりました・・・・・・じゃなくて、分かった。私は小学6年生です。小学5年生の時はあまり、男の子に興味がなかったのです。あ、敬語でした。すみません。始業式の日に、男の子が話しかけてきたの。そのこと気が合って、知らないうちに好きになっていっていました。」
と説明してくれた。敬語だったり、ため口だったり忙しい人だな。まあ、どうやって解決しよう。
「その子の名前を教えて。」
私は聞いてみた。
「その子の名前は、・・・・・・です。」
なんて?肝心なところが聞こえなかった。
「名前がなんていった?」
お姉ちゃんも聞こえなかったようで聞いた。
「ゆうとという名前です。」
とさっきより大きい声でといっても小さいんだけどいった。いい名前。しおりさんは帰る前に、
「お願いします。ゆうとくんと両思いにならせて下さい。」
といった。そして、夜が来るとこんこんとノックの音が家に響いた。お姉ちゃんがドアを開けると、本を持った男の子がいた。今本を持ち歩くのが流行っているのかな?
「どうしましたか?」
お姉ちゃんが営業スマイルでいったら、
「ぼくは、ゆうとといって、小学6年生です。ぼくは、しおりという子が好きなんです。でも、あんまり男の子に気がないようです。名前はしおりといって。」
し、しおりさん!じゃあ、この人がしおりさんの好きなゆうとさん?私はお姉ちゃんと目で会話すると、しおりさんのことは言わないことになった。
「必ず、解決するから帰ってね。」
とお姉ちゃんはゆうとさんを追い出した。

次の日、しおりさんが来た。私は、両思いポーションを渡した。
「これは?」
不思議そうにしおりさんが問う。
「これは、両思いになれるポーションです。告白する前に飲むと成功します。」
噓だけど。ただの水だもん。

~しおり視点~
ごくごくと私は両思いポーションを飲み干した。でも、何も起こらない。けど、せっかくみあんさんがくれたポーションなんですもの。きっと効果があるはず。学校にムービーメーカーのシオン君がきて、
「よっ元気にっしてかー。」
といった。その後にゆうとくんが入ってきたから、話しかけた。
「今日さ、ほ、放課後教室でまといてくれり?」
変な言葉になったがゆうとくんは一瞬本から目を離してうなずいてくれた。

~放課後~
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
長い沈黙を破ったのは、ゆうとくんだった。
「ぼ、僕しおりのことが1年生のころから好きでした。でも、しおりは僕のこと、何も思っていないよね。ごめんね、迷惑だったよね。」
「何を勘違いしているの?私だってゆうとくんがす、好きだよ。付き合ってくれる?」
「うん!」

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