テキトーを重視して───────────21

おれは昴。
「えっと、、、昴、その顔どうした?」
と寸也斗はデリカシーの欠片もない発言をした。
「えっと、この前ゆずまるに殴られた怪我。後、寸也斗もおれの事殴っただろ?」
とおれは言った。
「いや、おれが殴ったのはみぞおちだし?」
と寸也斗。
「五月蠅いうるさい~!それ以前にお前はやらかしてんだよ!」
とおれは明らかな八つ当たりをした。
「何を?」
正論を言う寸也斗。
「もういい、鏡見てくる!」
おれは逃げるように洗面所へ行った。

こんな感じの痣がwww

「ギャカァァァ!」
とおれは変な声で悲鳴を上げた。おれって本当にビビったときにギャカァァァ!って悲鳴上げる人だったんだ。
「大丈夫⁉」
ん?女の子の……え?女の子の声?ん?不法侵入?洗面所をバッと開けられた。
「キャー///変態~!」
おれは言った。
「変態なんて失礼な。」
ん?どこかで聞いた声、、、あっ!そうだそうだ、通話の・・・・・・マイラさん?だ。
「あ~っ!お兄ちゃん、、、昴君にお願いがあってさ、私の彼女になってくれない?」
……は~⁉
「なんでだよ!」
とおれは怒る。
「だって、寸也斗よりも昴の方がかわいいんだも~ん!」
でもおれが女になる理由は?
「あ、言い間違えてた、テヘペロ★彼氏になって欲しいの!」
はぁ。。。
「初対面なのに?」
とおれは聞いた。マイラさんは
「一応知り合いなんだけどね~。」
そう言っておれを見た。このおれの見方。どこかで見たことあるんだよなぁ。そうだ、星乃に似てるんだ。だからあんなに心を出会ったときに惹かれたんだ。
「なんで彼氏になって欲しいの?」
とおれは言った。単純に聞きたいだけだった。
「う~ん。婚約を破棄したいから?」
婚約?いい所のお嬢様なの?
「このままだと寸也斗君と結婚することになっちゃうの!」
とマイラさん。え?寸也斗、、、え?
「スヤトッテ、ナニカラナニマデキメラレテルンダネ。」
御曹司も大変そうだ。

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