テキトーを重視して─────────────

寸也斗が言った。
「よしっ、喜朗(よしろう)と八一(はちいち)と洋八郎(ようはちろう)に任せよう!」
・・・・・・いや誰それ?
ホントに誰?
「俺の執事第・・・・・・1655号のグループだよ。」
・・・・・・いやマジで誰?てか執事いすぎだろ、そんなにいるのか、執事って。どっちかっていうとメイドの方が必要じゃね?執事一人だろ、普通はどう考えても。
まぁコイツ、桁違いのお金持ちだったもんな。。。
「というかっ!寸也斗、お前カンニングでもしたのか?」
最近忙しすぎて言えてなかったが、寸也斗、なんで100点取れたんだ?
「あぁ、俺?俺、幼稚園の時にオックスフォード大学出てるから。」
いやどこだよそれっ!てか初耳だわ、飛び級で幼稚園の時に大学出てるとか!天才かよ、、、あ、天才なのかもな。
「そういやお前の会社、一年で売り上げ一貫ぐらいあったもんな。」
正直一貫ってどんだけ多いのか、考えるだけで俺たち凡人は頭が痛くなるだろう。
「ちなみに一貫は、一文銭1000枚の重さでね。 一文銭には中央に正方形の穴が空いていて,そこに紐などを通してまとめられてたんだって。 1000枚をまとめたときの重さを1貫(紐で貫く,に由来)と呼ぶらしい。」
ヘー。ソウナンダー。よくわかったよー。
「それと、さ・・・・・・。」
言いにくそうに寸也斗。俺は首を傾げた。
「将来、何になるか決まってる?次の時間、将来の夢について作文を書くんだけど」
・・・・・・はぁぁぁぁ~⁉
「もしよければなんだけど、俺の秘書とかやるか?」
秘書だって⁈サイコパスの秘書か~、ちょっと怖いな~。
「給料は弾むよ。」
「やるっ!」
俺はすぐに噛みついた。両親に、楽をさせて上げれる。そんなの、やるしかないだろ!それに、今日は星乃のいなくなった日だ、思い出して泣かない様に、いい報告をしてあげよう。
「ちょっと!鳥取はどうなるのよ!私達の故郷!」

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