恋のキューピッドみあん お祭り 後編

私、恋のキューピット事務所を経営している・・・・・・
「オイ!みあん!」
そう、私がみあん。120・・・・・・10歳。って誰が先に言ったのよ!このパターン、1回目じゃないような・・・・・。
「早く来い!」
この声はシオン!
「今行くよ!」
部屋を出て、リビングに行く。お姉ちゃんとシオンがテーブルを囲んでいるのが見える。お姉ちゃんは目をキラキラさせている。
「みあん、明日はお祭りだよ!行こう!」
それを聞いた途端、私も目を輝かせた。シオンは、
「誰と行くんだ?」
と聞いた。
「お姉ちゃんとシオンだよ!」
私は即答した。
「いや、無理」
シオンも即答だった。私とお姉ちゃんは那美さんとの約束したことを察して
「分かった。お姉ちゃんと行く。」
シオンはほっとした様子だった。


当日

あれ?さっきまで一緒にいたお姉ちゃんが居なくなってる!ああ、やってしまった。この年で恥ずかしいけど迷子になってしまった。お姉ちゃんを探して歩いていると、ノンッチ(ノンさん)らしき女の子を見つけた。ノンッチらしき女の子に近づくと、もう1人、女の子がいた。少し観察していると、前にメイド喫茶にノンッチと一緒にいた男の子、るい君だっけ。あ、もう1人、男の子がいる。好奇心で近づくと、ノンッチだとわかった。ノンッチの隣にいる女の子とノンッチと一緒にメイド喫茶にに来たるい?の隣にいる男の子がノンッチとるい君?と別れた。その後、るい?君が驚いたように私の方を見た。ノンッチも私の方を見た。
「あ!み~ちゃ~ん!」
ノンッチにバレてしまった。
「ノンッチ!」
私も今見つけたところらしさを出した。
「ノンッチ?」
るい?君が誰の事だろうと首をかしげながら言った。そっか。るい?君はノンッチのことノンさんって呼んでいるもんね。ってことは私の方がるい?君よりノンッチと仲がいい?いや、でも2人の抱いている気持ちは友達とは違いそうだしね。ノンッチが
「一緒に回らない?」
と誘ってくれた。私は嬉しかったが、
「でも私、お姉ちゃんとはぐれちゃって・・・・・・。だから、お姉ちゃんを探さないと。」
と断ったのだが、ノンッチが
「なら、一緒に探すよ!3人で探した方が早く見つかるでしょ。」
といった。やっぱりノンッチはお人好しだなぁ。人を疑うことを知らなさそうだから、友達として心配だな。まあ、その為にるい?君がいるもんね。
「どこ行っていたの?」
あれ?お姉ちゃんの声が聞こえる。
「お姉ちゃん!」
「説教は家に帰ってからにするけど、この人たちは誰?」
あ、お姉ちゃんは知らないんだった。
「こっちはノンちゃん。通称ノンッチ。こっちがるい君。通称るいるい、らしい。」
私はるい君って呼んでいるかららしいといった。るいるいって呼んでいるのはノンッチだけだもん。
「そうですか。私の妹がすみませんでした。ほら、戻るよ。」
とお姉ちゃんが言った。私はノンッチと回りたかったけど、2人の邪魔をしたらいけないし、
「ノンッチとるい君、今日はありがとう!また会おうね。」
といって別れた。そして私とお姉ちゃんは楽しくお祭りをしたのだった。


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