ちょいと変わったノンさん~ノンさんの小学生の頃から今になるまで~

1,小学生

小三

私はノン!
「あ、ノン。話ってなんだ?」
こっちはミント君。
「来てくれたんだね。」
と私は笑って(ただし目は笑っていない)言った。ミントくんは
「もしかして・・・・・・おれのこと好きとか?」
とからかうように言った。はぁ。
「そんなことあるわけないじゃん。」
と私は笑って言った(ここで笑ってるのちょっと怖い)。ミントくんは
「は?それがおれに言うことか?」
といった。私は
「はぁ。言うけどさぁ、私、いじめっ子の事好きになる馬鹿じゃないんだよ。」
と言った。そう。私は髪の毛の色や目の色の事をからかわれていた。私が辞めてと言っても辞めてくれないからいじめだと判断した。ミント君は
「何を~!」
と言って殴りかかって来た。私は片手で殴り掛かって来た手を抑えて、反対の手でもう一つの手を掴んだ。ミント君は少し驚いたようだが、にっこり笑って言った。
「先生に言うぞ?」
は?私は別に言われたくないことないし。怒られるのはそっちでしょ。
「せんせ~い!」
とミント君は涙目で言った。男優になれるんじゃない?演技出来てるし。先生はやって来た。
「あのね、ノンがね、おれの事をね、悪く言った~。」
とミント君は先生に泣きついた。先生は
「どんなふうに?」
と聞いた。ミント君は
「馬鹿とか、ボケとか、カスとか、他にも色々。」
といった。は?そんなこと言ってない!先生は
「ホント?ノンさん。」
と私を見て言った。私が違うと言おうとすると、ミント君が
「ホントだよ!」
と邪魔してきた。先生は
「そうなのね、ミント君。ノンさん。先生はとても悲しいです。先生は失望しました。」
といった。勝手に期待しといて、勝手に失望する?こんなの、あんまりだよ。ミント君は私にべ~としてきた。先生は私のママに電話した。でも、ママは出なかった。
「はぁ。親がこんなのだから、ノンさんもこうなったのね。」
と先生は言った。
「ママの事を酷く言わないで!」
と私は言った。先生は
「そういわれても、電話に出ていないのですし・・・・・・。」
といった。私はイラっと来て頭がキーンとした。そして、何が起こっているのかわからなかった。私は気づいたら先生にどついていた。先生は
「痛っ!」
と言って私を抑えつけた。私は動けなくなった。先生はママを呼んだ。今度はママが来た。ママは言った。
「うちのノンがすみません。」
先生は事情を説明したりして、最後に悲しいことを言った。
「お宅の娘さんを私一人では預かり切れません。」
ママは
「そうですか。ノン。転校しましょ。」
といった。簡単に言った。私は、十二月と言う、中途半端な時期に転校していった。

転校先

不安。不安。不安。不安。

私は教室のドアを開けた。そして、入った。
「こんにちは、ノンです。よろしくお願いします。」
もう、私は紫の髪じゃない。
もう、私は紫の目じゃない。
もう、目立つことはない。
クラスメイトの反応は色々だった。
「よろしく、ノンさん!」
ノンさん・・・・・・。
初めて親しみを込めて(?)さん付けで呼ばれたような気がする。
「よろしく・・・・・・。」
と私は小さめの声で言った。
「私、七星。」
とよろしくと言ってくれた子。
「七星・・・・・・。」
素敵な名前。
「あのさ、ノンさんはなんで転校してきたの?」
と七星。
「私?色々あってね。」
と私は言った。七星は
「・・・・・・いじめ?」
と聞いてきた。私は
「それっぽいの。」
といった。七星は
「大丈夫。ここはいじめを許す学校じゃないから。」
といった。私と七星はすぐに仲良くなった。

小四

「今日、転校生が来るんだって~。」
と情報通の七星は言った。私は
「誰だろ~?」
と考えた。そして、教室がガラガラッと開いて転校生が入って来た。
「・・・・・・あんただけは嫌!」
と私はぼそっと言った。だってそこに居たのはミント君。ミント君はこっちを見るとにっこりとした。その不気味なことと言ったら・・・・・・。先生は、
「そうだな。開いてる席は・・・・・・。」
と言っている。私はひたすら願った。私の隣は空席。私は壁、私は壁、私は壁・・・・・・。
「ノンの隣に行け。」
と先生は言った。大丈夫、今の私は黒い髪に黒い瞳だから。ミント君は
「あ、よよよ、よろしくな!」
といった。どうやら私に気付いていないみたい。私はにっこりとして
「話しかけないでね♪」
といった。ミント君は
「⁉なんでだよ?」
と聞いてきた。
「あんたと話す義理は無いよ♪」
と私。楽しい 楽しい 楽しい!ミント君は
「なんだよ、せっかくこのおれ様が話しかけてやってるのに。」
と言ってツーンと横を向いた。私は心の中でガッツポーズした。休み時間、七星が
「どうしたの?ノンちゃんらしくないよ、仲良くしないなんて。」
といった。私はこそっと言った。
「転校した原因アイツ。」
七星は苦笑いして
「大きな心で見守ったら?」
といった。まあ、そうだね。私はうなずいたその時、ミント君が話しかけて来た。
「ななな、なあノン?」
緊張してる。私は
「必要な時以外、私の半径五メートル以内に入らないで♪」
といった。ミント君は
「あ、あ、え?」
と理解していないようだ。私は
「そういうことだから、じゃあね♪」
と言ってその場を離れようとした。だが、ミント君が私を掴んだ。やっと理解したようだ。
「何?こっちも暇じゃないんだけど♪」
と私が言うと、ミント君は
「あのさぁ、今まで言うの黙ってたけどお前って空気みたいだな。」
と言ってきた。地味ってこと?こういう相手にはこの言葉を!
「それはどうも♪でも私、あんたの事必要だと思ってないから。」
と私は言った。ミント君は
「は?何言ってんだお前。気分下がる。あのなぁ、空気みたいっていうのは地味ってことだよ!」
といった。
「じゃあ明日、楽しみにしててね♪でも今日は半径五メートル以内に入らないでね♪」
と私は言った。ミント君は何か言おうとしたが、クラスメイトが居るので何もしなかった。七星は
「仲良くできてないじゃん!」
とクスクス笑って言った。
「別に?話してやる義理もないし。」
と私は言った。七星は
「あんまり冷たくし過ぎるのもよくないよ。あーいう奴は何をしてでも嫌なことしてくるから。」
といった。

次の日じゃ(なんでおじいちゃん?)!

私は髪と瞳をもとに戻して学校に行くと、七星が
「誰だろう?あんな人、この教室に居たっけ?」
と言ってくれた。花は
「え~ちょっと話しかけてみてよ、美菜。」
と言った。美菜は
「アナタ、ダレ~?<ねぇ、本当にこれでいいの?>(<>は小声と言う意味です)」
と話しかけて来た。棒読みだ~!演技力🍐(なんで絵文字出て来た?)!私は
「え?ノンだけど・・・・・・。」
といった。そしたら様子見していたミント君が
「ノン・・・・・・。」
といった。ミント君は謝るかと思いきや、
「やっぱりその髪と瞳、変だなぁ。」
と言ってケラケラ笑ったのだ。
「酷い!」
と私は言った。そこへひよかが先生を連れてきて言った。
「先生、ノンちゃんの髪や瞳をミント君が馬鹿にしました~!」
先生は
「退学!」
といった。ミント君は
「は?なんでだよ、変なのに変って言って何が悪い?」
といった。先生がパチッと指を鳴らすと、ミント君はポンッといなくなった。転校したようだ(はやっ!)。私は
「皆、ありがと!」
と言った。昨日、クラスライン(?)に台本を貼ったんだ。皆それ通りに演じてくれた。私は七星に、
「七星、大女優になれるよ!」
といった。七星の夢は大女優。実はこの演劇(?)、ミント君にいじめをやめさせるだけじゃないの。この前習い事の劇で失敗して落ち込んでいる七星を励ます為の物でもあるの。七星は
「まあね。でもバレバレだよ?これがミントの野郎を懲らしめるためだけの物じゃなくて、私も励ますつもりだったんでしょ?」
といった。私は肩を震わせた。
「バレちゃったか~。」
と私は言った。七星は
「ありがと。でもね、ノンちゃんは演技できないからなんか演技しない職業についたらどう?」
といった。私には夢が無い。だから、七星は一緒に探してくれているのだ。でも残念、女優とかはなれないみたい~!
こんな楽しい日々が、毎日、続くと思ってた。

転校

「ねぇ、最近七星の様子がおかしくない?」
と私は最近仲良くしている花に聞いた。花は
「そう?何時も通りだと思うけど。まぁ、引っ越しするんじゃ、色々準備が大変だろうけど。」
といった。
「え⁉七星、引っ越すの?」
と私は聞いた。
「知らなかったの⁈七星と一番仲いいノンさんだから知ってると思った。」
と花。私は
「七星、信じてたのにな・・・・・・。」
と上を向いて言った。花は
「多分、ノンさんを悲しませたくなかったんだよ!」
と七星の弁護?をした。
「何でも話すのが、友達だと思うの、私は。」
と私は言った。
「七星に話してくる!」
と私は言ったが、チャイムが鳴ってしまった。休み時間はもう終わりだから、放課後に話そうと思った。

放課後になると、ランドセルを背負って七星の席に向かった。
「七星!引っ越しするの!?なんで話してくれなかったの?」
と私は言った。七星は
「ごめん。ノンちゃんを悲しませたくなくって。」
と言い訳した。言い訳なんてしないでよ。私を悲しませたくないんだったら話してよ。話すのが親友だと思うんだよ。喜びも、怒りも、哀しみも、楽しさも半分こしたかった。言い訳するってことは、信頼してないんだね。
「七星なんて知らない!」
と私は言って走って教室を出た。

家に帰った後反省した。ちゃんと気持ちを伝えればよかった。
「転校しても仲良くしようね。」「私の事気遣ってくれたの?ありがとう。」「話してほしかった。」
態度が悪かった。バイバイも言わずに。


次の日、七星は学校に来なかった。
生きてる間に、伝えれたらよかった。
まだごめんねも、ありがとうも、言えてないのに。
「ちょいちょいちょい!」
え?誰?
「ゆずまるや!」
とゆずまる。何故に関西弁?
「あの、勝手に七星殺さんといてや。」
とゆずまる。
「ただ風邪ひいただけやって。」
とゆずまる。
「あ、声ださんといてや。一人で会話してる気分やから。」
え?
「じゃ、そういうことやからお見舞いでも行ったら?」
と言ってゆずまるはポンと消えた。
なんやったんや?あかん、関西弁が移ってしもうた。

私は七星の家に行った。ピンポンを押すと、七星のお母さんが出迎えてくれた。
「あ、ノンです。」
と私。七星のお母さんは
「ノンさん?七星なら、部屋にいるわよ。」
と言って私を部屋の中に入れてくれた。私は七星のいると言われた部屋に入った。そして真っ先に
「ごめん!」
と謝った。七星はベットから
「う~ん。ノンちゃん?」
と声を出した。
「うん、ノンだよ。」
と私は言った。七星は
「ごめん!」
と勢いよく謝った後、
「痛っ!」
と頭をベットにぶつけた。
「あ、寝転んどいていいよ。」
と私は言った。
「上手いのか下手なのかわかんない気遣いwww」
と七星は笑って言った。
「笑いすぎ!そして失礼!」
と言っている私も爆笑してるんだけどね。七星は寝転がった。
「黙っててごめんね、転校の事。」
と七星は言った。七星の様子から、本気で謝っていることが分かった。私は
「私もごめん、短気に怒っちゃったりして。」
と謝った。
「ゴホッゴホッゴホッ。」
と七星は咳込んだ。私は
「大丈夫?そろそろ、私帰るね。それと、転校って何時なの?」
と私は言って部屋のドアを開けた。七星は小さな声で
「4月の終わりごろ。」
といった。良かった、まだ三カ月ある。
私は七星のお母さんにありがとうございましたと言って、七星の家を後にした。

るいるいと出会うのは、後、三カ月ごの話・・・・・・。


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