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幽霊のむーま、幽霊屋敷から出る⁉


~幽霊屋敷のお知らせ~

俺様はむーま、幽霊じゃ。子供だよ、永遠に。(幽霊だから)語尾がちょくちょく変わる、幽霊である。女の子に間違われることもある。それだけ魅力的だっていい風には言うけど、悪い風に言ったら俺様が女の子みたいじゃね~か。認めたくないのう。ここは死者の国。死者って言っても俺様、元から幽霊じゃったからのう。人間界には嫌な思い出がある。
「むーま太郎、残念なお知らせだ。」
こいつは幽霊屋敷の管理人だ。
「なんだよ、管理人。」
と俺様が聞くと、管理人は、
「この幽霊屋敷、住む人が多いから、もう一つの家を探しに行きなさい!」
と言った。
「はいはい。俺様、行ってくるわ。・・・・・・愛しの人間界に。」

お化け屋敷はむーまと相性が良い⁈

「あ~、いい家見っけ!」
と俺様は言ったんだ。そして、
「この家は人間が仮装した姿が見れる。こんなに面白いこと、中々ないぞ~!」
いい家を見つけたのじゃ。ラッキー!
「おい。俺たちの人間ハーレムになんか用か?」
む?
「おれは雄だ。」
「僕は玲で~す!」
俺様の姿が見えるのは幽霊組だ。
「お前ら双子ざんすか?」
と俺様。
「双子ざんすか?だってよ。」
「答えてやる価値があるのか?」
「俺様、あのむーま様だぞ!」
と俺様が言うと、双子は(勝手に双子認定)
「「これはこれは。失礼したでざんす。」」
と言って笑う。
「雄坊ちゃま、玲坊ちゃま!何やってるんですか!・・・・・・むーま様⁉」
誰⁉
「貴方も狂いませんン?わたくし、狂ったクルルデス。雄坊ちゃまと玲坊ちゃまのメイド兼執事です。」
クルルサン?
「クルルサン、俺様、双子に困らされました。仕返ししてもよろしいでしょうか?」
「ええ。ご自由にどうぞ。」
よっしゃ、俺様、久しぶりに暴れるぞ~!

敵なんかじゃね~よ

「俺様、今ムカついてるんじゃ。戦おっぜ。」
と俺様が言うと、双子の一人(雄)が、
「いいぜ。」
と言ったが、もう一人の(玲)が
「やめとけ。むーまだっけ?お前、強いらしいじゃね~かよお!敵なんかじゃね~よ。敵なんかじゃ。どっちかっていうと、」
「ライバルがいいな~(玲)。」「ライバルっしょ!(雄)」
ライバル?
「だから、テレビゲームしようぜ!」
まぁいいだろう。

本当の敵⁉

「チェッ」
とクルルが舌打ちをしたことには、誰も知らなかった。

幽霊はよくわかりませんね~。(ゆずまる)

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