テキトーを重視して────────────15

ゆずまるです、

↑前回
昴合鍵持ってたんだwww


おれは心当たりのある、アソコへ向かった。

「あっ、やっぱりいた!」
おれが行ったのは寸也斗のお姉さん家。開いていたので、不法侵入した。
でも寸也斗は後ろの方にあるベットで寝転がされていて、おまけに部屋は荒らされていた。
「大丈夫か~?」
とおれは恐る恐る寸也斗に近づく。すると、後ろから声が聞こえた。
「あらあら、不法侵入とはマナーが成っていないこと。」
寸也斗のお姉さん!おれは寸也斗のお姉さんに言った。
「寸也斗は無事ですか⁉」
人使いが荒く、ちょっぴし毒舌だけど、優しい奴だし、仮にもおれの親友だし。大事な、幼馴染でもあるし。
「ごめんね~、昴君が動くと、危ないかも~。」
悪びれた様子もなく、寸也斗のお姉さんは言った。
「どうしてこんなことしたんですかっ!仮にも弟でしょう!」
とおれは声を荒げる。
「弟、だからよ。」
寸也斗のお姉さんは遠くを見るような目つきになった。
「貴方には弟が、妹が、、、年下の兄弟がいないから言えるんでしょう!」
寸也斗のお姉さんも声を荒げた。イラついているのだろう。
「居ましたよ、昔は。。。」
おれの妹、星乃(ほしの)は、5年前に事故で無くなった。
「あらっ、確かにそうだったわね。」
おれと星乃と寸也斗と寸也斗のお姉さんは昔、よく遊んでいた。
「生きていたら、11歳かぁ。」
憐れむような目つきになった。
「あ?」
おれはついに堪忍袋の緒が切れた。
「早く寸也斗を開放しろ!」
とおれは大きな声で言った。寸也斗のお姉さんは
「あら、殺るつもり?言っとくけど、手加減はしないよ?」
といった。そう言えば寸也斗のお姉さん、空手2段持ってるんだっけ?じゃあ絶対負けるじゃん。護身術は昔、習ったことあるけど・・・・・・。
「でも、なんでこんなことを!」
とおれはもう一度問う。
「今は無理。入って来なさい、桃李(とうり)」
お姉さんが言った。


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