吸血鬼のキキ、遊園地へ行く
私はキキだ。吸血鬼だ。いたずらが好きだ。転校してきたのだ。
「キキちゃん。」
この人は人間のあさひだ。吸血鬼の存在を知っている、数少ない人間の一人だ。もちろん、私が吸血鬼だということは隠しているのだ。
「何だ?」
私が聞き返すと、
「今度、遊園地に行かない?」
と答えた。
「そうなんだ。でも何でだ。」
「クラスメイトのアイデアで作られたエリアを一度試してほしいということでね。気にならない?」
そうなんだ。クラスメイトってなんなんだ。まあ、いいのだ。
「わかったのだ。行ってやる