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J庭初参加レポ

2023年4月2日、人生初のJ庭53に行ってきました。

J庭(J.GARDEN)とは?
→創作JUNE、BL作品中心の同人誌即売会です。
(公式サイト様より)

2年前に創作BLの小説を書き始めてからずっと参加したかったイベント。
行きたいと思いつつもコロナの脅威と地方民故の交通費諸々を考えて尻込みしていましたが……今年ついに勇気を振り絞って一般参加することに。

一度でいいからオフラインのイベントの空気を感じてみたかったというのもありますが、自分が小説を書くきっかけになった大好きな作家さんも毎年参加されているので本を現地で買って直接感謝を伝えたい!という気持ちが一番にありました。

イベント数週間前。
折角お会いできるならと、手紙を渡すことにしました。
差し入れと良い感じのレターセットを購入し、さっそく手紙を書くぞ!と便箋に向き合ったところであることに気付きます。

字がきったねぇ。

私の字は家族や友人から「ミミズが走った字」「古代文字の方がギリ読める」と称されるほどきったねぇのです。なんなら書き出しの「○○様へ」からしてきったねぇ。これでは感想を伝える以前の問題です。
というわけで泣く泣くレターセットを諦めWordで文章を打つことにしました。この時点で最早手紙ではなくなっている気はしましたが読めないよりはマシです。

作家さんが前回のイベントで発行された本に付箋を貼って萌えたポイントをメモ帳に箇条書きし、それを参考に文を考えましたが、伝えたいことは山程あるのにいざ文章にすると全然上手く書けず苦労しました。感想を伝えるって難しいですね。
解釈が間違ってたらどうしよう……と不安になりながらも、一週間かけてなんとか完成させました。絵心が無いなりに絵も描きました。

出来た手紙を印刷しようとしたタイミングで運悪く家のコピー機が壊れたので急遽コンビニで印刷することに。
いくら最近のネットプリント技術が進化しているとはいえ、出来上がったペラペラの手紙を見て後悔しました。
他の方は可愛くてお洒落な便箋に綺麗な字で手紙を書いているだろうというのに、自分はペラいネップリ手紙もどき。
やっぱり汚文字でも手書きの方が良かったかもしれない。

イベント前日。
東京に着きホテルに前泊しました。
夜は差し入れと手紙を入れた紙袋を何度も渡す素振りをしながらホテルの壁に向かって「新刊一冊頂けますか」「こちら差し入れです」「ずっとファンでした」「お会いできて光栄です」「これからも応援しています」と小声で呪文のように唱えていました。

そして……ついに迎えた当日。

この日の為に一般参加の心得と持ち物をネットで調査しました。当日の装備はこれです。

※パンフレットと宝の地図は割愛してます

トートバッグは丈夫なものを買え!とネットの記事にあったので奮発しましたが、結果的には大正解でした。
後述しますが想定していた量の5倍以上本を買ったので安いものならとっくに紐が切れて大切な本をぶちまけてしまうところでした。
ありがとうネットの先輩方。

何度も何度も装備を確認し、準備を整えいざイベント会場へ!

ビ、ビッグサイトだぁ~~~!!!


初めて見る生ビッグサイトに興奮のあまりその場で号泣しました。
だってずっと写真でしか見たことなかったものが目の前にあるんですよ。東京駅についた時はまだ実感が無かったのに、ビッグサイトを見てようやくここまで来たんだなぁと感動しました。

会場に入るとすでに行列ができていました。
スタッフさんにスムーズに案内されて列に並んでいる間、周りを見渡すとパンフレットを眺めている人、宝の地図をチェックしている人、好きな作家さんの話をしている人が沢山いて……ここにいる皆創作BLが好きで色んな地方からこの場所に集まっているんだと思うとまた涙が出ました。

開始前からずーっと泣きっぱなしだったんですけど、一番泣いたのはイベント開始時に会場内から大きな拍手が聞こえた瞬間です。
嬉しさやら感動やらで涙腺がおかしくなりました。

入場証であるリストバンドを無駄に高く掲げながら入場し、マップを確認しつついざ目的のサークルさんへ。

よくレポで見掛ける「実在していた」現象は本当にありました。

極端な話、Twitterで食べ物の写真をアイコンにしている人は食べ物が喋ってるみたいな印象だったので、当たり前とはいえ同じ人間だったことにビックリしました。

ドキドキしながら列に並んでついに自分の番に。
この瞬間の為に頭の中で何度もシュミレーションしました。挨拶の仕方、お金を払う動作、差し入れを渡すタイミング。
練習は完璧……ッ!行くぞ……ッ!!

無理でした。

実際に言葉にできたのは
「アッ……し、新刊くださ……アッ……アリガトゴザマス」でした。
ご本人を前に緊張がピークに達した結果カオナシより喋れませんでした。
渡しそびれた差し入れと手紙を片手に逃げるように撤退しました。匿名ツールなのにマシュマロすら送れないコミュ障にはハードルが高すぎた。

いや……まだだ!まだチャンスはある!


目当ての本は手に入ったし他のサークルさんの本を買って列が落ち着いてから再チャレンジするぞ!と気持ちを切り替えてお買い物を楽しむことに。

どのサークルさんも泣き張らした顔でキョドりながら話しかけても笑顔で対応して下さりました。
中には会計丁度の金額で支払っただけで誉めてくださるサークルさんもいらして「こんなに甘やかされていいのか?」と逆に不安になったりもしました。小銭沢山持っていって良かった。

あとオフラインのイベント初参加だったので、即売会名物(?)『最後尾の札』を人生で初めて持ちました。こ、これが噂のやつか……!
長時間列に並んだりもしましたが全然苦じゃなかったです。待っている時間も楽しかった。

そして一通り買い物を済ませ、一度は失敗に終わった差し入れチャレンジに再挑戦することに。
目的のサークルさんを遠くから確認すると丁度列が落ち着いていたので、何度も何度も深呼吸を繰り返して「すみません、先ほど購入した者ですが」と声を掛けました。
今度こそ、今度こそカオナシから脱してみせる!

「アッ……!アッ、ワタシアナタファンデス!コレサイシレトテガミ!コレカラモオウエン!シテマス!ソレデハ!アー!」

はっきり喋ろうとした結果、ものすごい片言になりました。

そして握りしめすぎてグシャグシャになった差し入れとネップリ手紙を押し付けるように渡して赤べこのごとくお辞儀をし、何故か後退りしながら逃げるように去りました。
半泣きで息切れを起こしながら紙袋を押し付ける姿はまごうことなき不審者でした。

そこから先の記憶は曖昧で、呆然としたまま会場を後にしました。

かなり余裕を持って用意していた筈の所持金は気付いたら無くなっていました。
宝の地図は用意していましたが、道中であれも欲しいこれも欲しいと欲望のまま買っている内にとんでもない数の本を買っていました。買いすぎてトートバッグが食い込み肩が千切れるかと思いました。
イベントってすごい。


☆今回の主な反省点☆
・キョドりすぎた
・折角相互さんの本を買いにいったのにコミュ障過ぎて名乗れなかった
・とにかくキョドりすぎた


反省すべき点は他にも沢山ありましたが、とにかく不審者過ぎました。
次はもっと堂々としたい。

でも楽しかった!行って良かった!
ありがとうJ庭!!

次回は10月開催とのことですが、いつかサークル参加もしてみたいですね。

サークル参加……


出来る……のか……!?

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