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最近読んだワインの本について

 ワインの勉強を始めた。とりあえず4月上旬に開催されるワイン検定ブロンズクラスを受ける予定。

「J.S.A.ワイン検定」とは、ワインに興味をお持ちの方を対象に、ワインの基礎的な知識の普及を目的とした 一般社団法人日本ソムリエ協会が主催する検定試験です。
2012年に初めて「J.S.A.ワイン検定・ブロンズクラス」がスタートしました。
「J.S.A.ワイン検定」はワインに興味のある方向けのベーシックな内容です。
ワインライフを楽しみたい方や、ワインに興味がある方のための入門的な位置付けで、 20歳以上の方ならどなたでも受検できます。
講師は「J.S.A.ワインエキスパート」の有資格者が担当します。
検定はテキストより出題され、ワインテイスティングはございません。

一般社団法人 日本ソムリエ協会 ワイン検定HPより

 ワインに関する資格は数多くあるらしいが、まずは知人のソムリエにおすすめしてもらったワイン検定から。テイスティングも無く初心者向き。ブロンズクラスは「楽しくワインを飲むための知識」、シルバークラスは「好みのワインを選べるようになる知識」など、いずれも己のワインライフを充実させられるようになるという。素晴らしい。
 もともと職場でワインの知識が必要な場面があったり、料理に合わせてお酒を飲むのが好きだったりと、ワインに対する興味はありつつも、なんとなくの知識しか持ち合わせていなかった。「ボジョレー・ヌーヴォーはボジョレー地区のガメイ種で作られた新酒」とか、「なで肩ボトルのワインはまろやかで、いかり肩ボトルは渋い味が多い」とかのレベルです。まだ検定前だが勉強を始めて良かったと思う。酒屋やスーパーの売り場でどう選んで良いかわからなかったワインのあれこれが見える・ラベルの謎解きができるようになり、かなり楽しいです。
 ワイン検定ブロンズクラスは入門者向きということで、テキストは薄く内容も要点のみに絞られている。検定に受かるのが目的ではなく、もっとワインを楽しめるようになりたいが目的なので、他のワイン入門書も併せて読み始めた。Kindle Unlimitedだけでも無数のワイン本が溢れているが、今回は最近読んだ3冊について感想を述べてみる。

1.ワイン習慣 ワイン屋が遠回りして見つけた本当に楽しいワインの世界
木之下 嘉明(著)

 とにかく読みやすく、とっつきやすい内容。ワインに関する知識を体系的に学ぶというより、自宅やレストランでワインを美味しく楽しむためのコツや日頃感じる疑問の解消向け。実用的な内容が多いため、「ワインの製造方法やブドウ品種よりも実生活に役立つポイントを知りたい」人向き。

2.読めば身につく! これが最後のワイン入門
山本昭彦 (著)

 『①教科書的ではなく ②テーマごとのぶつ切りでもなく ③一冊の本として通読できて、ワインのことがよくわかったと納得できる本』という方針のもと書かれただけあって、確かに読み物として真摯に、丁寧に作られている印象。文章が巧みで読んでいて心地良い。初心者向きというより一段踏み込んだ内容だが、他の入門書を読んだ後ならよりイメージがしやすいと思う。個人的には他2冊を読んだ後に本書を読み返すことで「仕上がった」感があった。

3.図解 ワイン一年生
小久保尊 (著), 山田コロ (イラスト)

 ブドウ品種を擬人化した、オタクには大変ありがたい本。テキストと漫画の両方でワインの解説をしてくれる。ブドウ品種ごとの特性や関係性、産地がスルスル頭に入ってくるだけでなく、同品種の産地ごとの違いが分かるのも素晴らしい。ワイン検定のテキストだけでは個人的に混ざりがちだったフランスのロワール地方とローヌ地方の違い(ロワールはフランスの庭で魚介類に合わせやすいさっぱり白、ローヌは親しみやすくのんびり)であったり、ぼんやりとした品種への解像度をアップさせるのに向いた本だと思います。あと私は「推しキャラをブドウ品種に例えるなら暁美ほむらはピノ・ノワールだな~」と思っていたため、ピノ・ノワールの容姿が暁美ほむらを彷彿とさせる黒髪美少女だったのにブチ上がった。

 以上、最近読んだワイン本の紹介でした。もっと読みたいと思いつつ、これより先はひとまず飲んでみてだな~という感じがするので、しばらくは集中的にワインを口にしてみようと思います。もともとお酒は全般的に好きですが、ワインと料理のペアリングに関する知識が深まったのも大きい。漠然と「肉は赤、魚は白」のようなイメージがあったけれど、肉料理に合う白ワインだってあるし、和食にワインを合わせたっていい。ロゼなら更に幅広い料理に合わせられる。
 今一番やってみたいのは品種ごとの飲み比べ、からのブラインド。単一品種で作られたワインを飲み比べて味の違いを知り、その後ラベルが見えない状態でまた飲み比べるやつです。勉強なんだから一人で訥々と取り組むべきでは? と思いつつ、寂しがりなのでお酒が好きな他人と一緒にやりたい欲があります。的を射ていることも全然射ていないことも好き勝手言い合ったあと、酔っ払ってグデグデになって眠りたい。誰かやりません? それ……。


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