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たかが俺の日記 『6月1日』



春の余韻を残しつつ、湿った空気が梅雨の訪れを感じさせる6月になりましたね。

俺もまだ高校生だった頃、この時期は前髪が突然反抗期を迎えるので、よく思春期ながらに親の気持ちを悟ったものです。

余談ですが、6月といえばうちの母の誕生日です。あと妹の誕生日です。あと飼い犬の誕生日です。忙しいですね。
うちの母は兄貴の誕生以降、家族の誕生日を6月に揃える陰謀でも企てていたのでしょうか。

であるならば、ここで問題になってくるのは、
『なぜ俺だけ誕生日が2月なの?』という疑問です。
ええそうです。俺にもわかりません。
俺は家族認定されていなかったのかな。そういえば幼い頃母に「ぼくってどうやって生まれたのぉ?(cv:ショタボイス)」と無垢な瞳で聞いたら、「川から流れてきたところを拾ったんだよ」とよくジョークで返されたものです。あれジョークじゃなくてガチだったのかな……。俺桃太郎の子孫なのかな……。そもそも桃太郎ってなんで桃の中にいたの……。桃太郎の親が卵みたいにでっかい桃を産み落としたってこと……?えぇ、あれ卵なん……?

とまあ、これ以上突き詰めたら『オスマン帝国が滅亡した本当の理由』とか『ピラミッド建造の謎』とか『ぼくが家族からハブられる本当の理由』とかその手の残酷な世界の真実に辿り着いてしまいそうなので、今日はここら辺にしときます。

さて、ということで、俺は支度を済ませて鬼の退治……じゃなくて桃の胎児……でもなくて家族の催事に行ってきます。
では、チャオチャオ。

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