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審査員の先生にインタビュー:クラウディオ・ソアレス先生

※結果発表直後のステージ裏で、審査員の先生方にインタビューを行いました。にぎやかにいろいろな方がご挨拶を交わされている中、お願いできた先生だけにお話をうかがったので、全員にはうかがえておりません。

今回、審査してみてどのように感じましたか?
セミファイナルでは、ファイナリスト4人の点差がほとんどありませんでしたから、コンチェルトはどうなるかな、と臨みました。今年は特に、全員のレベルが高かったと思います。

その中で、グランプリが選ばれた理由をどのように考えていますか?
今日だけの問題ではないですが、最近の若い人たちがアクロバティックな演奏に興味を持ちすぎているように思います。審査のために何時間も聴いていると、だんだんと疲れてくるのです。伝わってくるものがない。

とにかく早ければ、うるさければ、無事にミスなく終われば、ではなく、もう少し内向的な演奏をして欲しい。その点、鈴木さんは、そういった内容があったこと、また楽器を繊細に扱おうとしたことが結果につながったのだと思います。

(聴き手・写真:ピティナ特級公式レポーター 柚子と蜜柑)