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健康で文化的な最低限度の生活

今日久しぶりに漫画を買った。
タイトルにもある通り、健康で文化的な最低限度の生活だ。ドラマ化もされているため知っている人も多いかと思う。

この本で描いているものは私がなりたい公務員福祉職の仕事であり、前々から大学の教授もおすすめしていた本だった。

この本を読んで、今までただ漠然とイメージしていたものが具体的に描かれており、少し衝撃も受けた。しかし、今私が学んで身につけた知識を生かせる仕事でもありなりたいという気持ちが強くなったのもまた事実だ。

私はお世辞にも、「健康で文化的な最低限度の生活」をしてきたとは言えない。生活保護は私にとっては現実味のないものだし、お金がなくて困ったという経験もない。だが、それは親が働いて私に与えてくれたものだ。もし生まれた家が違ったらまた違った人生や生活があっただろう。そういう意味では、ただ単に私の運が良かったと言わざるを得ない。

私が生活保護を受ける彼らに100%共感したり、理解を示せることは恐らくない。
しかし、大学で福祉を学ぶようになり、そのような貧困やお金の問題は必ずしも彼らのせいではないということが分かってきた。それならば制度で彼らのことを救って少しでも幸せを感じられる生活を提供したい。もちろん不正受給の事や基準のこと、必ずしも希望者全員を救うことは出来ないこと等問題があるのは知っている。その事を理解した上でもやはり力になりたいと思う。

春休みが始まり、生ぬるかった私の心に闘志を燃やさせてくれた。多くの人にこの本を読んで、少しでも身近に思って欲しい。生まれた家が違えばもしかしたら他人事ではないのかもしれないと知って欲しい。そう強く思わせてくれた漫画だった。

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