ドラマ『スメルズライクグリーンスピリット』が面白いって話

原作を読んでいない分、毎週先の見えない展開にドキドキして、一週間がとにかく待ち遠しい!
映画のような質感の映像が深夜ドラマ枠としては珍しくて、映像の美しさに見入った瞬間もあった。


とりあえず2話まで見た感想

1話の強烈なイジメシーンからドラマが始まる。舞台が田舎だからなのか、90年代という時代背景のせいなのか、常に画面は閉塞感でいっぱいで、息苦しかった。
主人公の三島フトシは、可愛くなりたい、可愛いものに憧れる男子高校生で、当時としては相当生きづらかったんじゃないかな……それでも自分の心や欲望を解放できる場所や時間があることが、視聴者にとってもとにかく救いだった。
1話の最後、イジメグループの指導者的存在である桐野が、連れ去られそうになっている三島を救い出すシーンで終わる。

ここで私は、いわゆる「好きな子ほどいじめちゃう♡」っていうやつなのか…?と思うのだが、2話ではおそらくそうではないであろうということが明かされる。

2話では、桐野の気持ちに焦点が当たる時間が長かったように感じた。
桐野は三島のように可愛いものに憧れる、というより一人称がアタシになるのを見るに女の子になりたい?男の子として生まれてきた。
でも、そんな気持ちを表に出すわけにはいかないし、今よりずっと「男は男らしく」の風潮が強かった時代、母親のことを気遣う気持ちもあって言い出せなかったんだろう。
屋上で三島と桐野がリップをきっかけに親睦を深めていくシーン。今度は桐野が自分の心の底の思いを打ち明けられる場所ができたことが、本当によかったなあと思う。

1,2話で他に気になったところ。柳田先生の三島に対する妙な目線。あれは単純に生徒を心配しているだけじゃないのは明白だけど、それが恋愛感情なのか、なんらかの執着心なのか、加虐心なのか……。
夢野の三島に対する感情も恋愛感情なのか?

とにかく今後の展開が楽しみ。
見続けたいと思うドラマが存在すること、それが私の心を明日に繋いでくれる。これほどありがたい話はない。

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