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『おもてなし』探しの旅

『おもてなし』

2013年に五輪招致のIOC総会で、滝川クリステルさんがプレゼンテーションした際に発した言葉で、注目を集めました。日本人なら知ってて当然とも言われる『おもてなし』の意味知っていますか?

おもてなしには2つの語源があると言われています。
(1)「もてなし」+丁寧語の「お」
(2)「表なし」
1つ目の「もてなし」は元来「モノを持って成し遂げる」を意味する言葉です。「モノ」には形のある物だけでなく、「心」のように形のない物も含まれます。また「成し遂げる」は「相手を満足させること」と解釈することが自然といえるでしょう。
この語源から、おもてなしは「物や心により、お客様の満足度向上を成し遂げること」と解釈できます。
2つ目の「表なし」は、表裏がない様子を意味します。つまり「表裏のない心でお客様をお迎えする」という解釈が可能です。まとめると、おもてなしとは「お客様の満足度向上のために、上質な物や心でお迎えすること」といえるでしょう。

https://saas.imitsu.jp/cate-cti/article/h-1913

また、『おもてなし』の心構えとして下記が取り上げられています。

相手が感動する気遣い
相手に見返りを求めない
わがままを全て受け入れるのがおもてなしではない
相手の文化・立場を考える

https://saas.imitsu.jp/cate-cti/article/h-1913


日本のあちこちに『おもてなし』は溢れている

わたしが生まれ育った鹿児島にも、『おもてなし』の文化がありました。
鹿児島といえば、焼酎。『前割り焼酎』って聞いたことありますか?焼酎をあらかじめ、好みの濃度に割り水をしておくことを言います。
焼酎は、割って飲む文化。その場で割って飲む焼酎も美味しいけれど、事前に割っておくことで、口当たりまろやかになるといわれています。鹿児島では、この前割り焼酎は、お祝いや、来客時に、待ってました、と歓迎の意を込めて、事前に準備しておく。美味しい状態でお客様に飲んでもらうことが、おもてなしの一つとして、伝えられています。

また、鹿児島空港には、足湯が併設されているのご存知でしょうか。温泉王国でもある鹿児島。国内空港初の天然温泉の足湯です。住んでいると身近に感じていた温泉を、鹿児島に着いてすぐに、鹿児島での旅の最後を飾るのに、感じられる空間にも、鹿児島流の『おもてなし』を感じられます。


鹿児島といえば『桜島』

旅のテーマにも

例として、鹿児島の『おもてなし』を紹介しましたが、地域ごとの特性を活かした『おもてなし文化』は溢れていることでしょう。
生まれ育った街を離れてみたときに、当たり前と思っていた日常は、『おもてなし』の積み重ねだったことに気付かされるのではないでしょうか。あなたの生まれ育った街には、どんなおもてなし文化がありますか。地域特性のおもてなしを体感してみる、そんなテーマで日本のどこかへ旅に出てみてはいかがでしょうか。

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