生死を分けたものってなんですか?「日航機 海保機 衝突」に思う🥲 前半戦
1/3(水) 大変な事故が起きてしまいしたね🥲
今朝の新聞で「日航機 海保機と衝突」の記事を読みます。
昨日の午後18時前、羽田空港の滑走路で、北海道の千歳空港発の旅客機と海上保安庁の飛行機(海保機)が衝突、炎上します。
記事は海保機の乗員6名のうち5名が亡くなったことを伝え、お正月から続く惨事に心を痛めます。
一方、旅客機の乗客については、全員が脱出、死者が出なかったと知り、かろうじて安堵しますが、
後に、テレビで火だるまになって滑走する旅客機、何方面からも続けられる放水作業、消火活動中に崩れ落ちる機体を見て驚愕します。
本当に全員が脱出したとの報道に半信半疑となりYouTubeで報道を追いかけます。
煙が充満し心もとない非常照明の機内、窓から差し込む激しい炎の光、
「早くドアを開けてください」
と、何度も懇願する子供の声。
まさに地獄絵図を見るような光景ですが、
映像では立ち上がって騒ぎ立てているような人は見えず、
荷物を取り出さないよう、落ち着くように繰り返す乗務員の声が機内に響きます。
続く機外からの映像は、閃光を放ち爆発するかのように燃え上がる飛行機のエンジン部分に、
旅客機の前部分の扉から緊急脱出スライドで滑り台のようにして機外に逃れる人を映します。
炎で赤く染まった急傾斜のスロープに躊躇すること無く次々と飛び込み下る乗客の姿に迫りくる死の恐怖を感じます。
きっと全員が脱出できたのは、火の玉の旅客機が停止してから脱出に至るまでのわずかな時間に発せられた乗務員の適切な指示と乗客の冷静な行動にあり、
何より乗務員と乗客が心を一つにした行いが、生死を分けたのだと想像します。
これはひとえに、緊急時さながらの真剣な非常時の避難訓練の賜物なのだろうと感心します。
自分の会社は震災を想定した非常時の通知システムを導入していて、
数カ月ごとに抜き打ちで全社員にメールが送信され、
それぞれが被害の状況と出社の可否を返信、
担当部署が返信までの時間等を集計、
訓練の度に返信の時間が短縮され訓練の成果が上がっていると、
返信に時間を要した個人名と一緒に社長に報告しています。
しかし、一昨日の1/1の令和6年能登半島地震では、安否確認メールは発信されることはなく、
訓練の形骸化、訓練のための訓練であることを露呈します。
旅客機の緊急脱出用のスロープは非常口の下部にあって、非常口を開けると自動的にガスによってスライドが膨張し、展開する仕組と後で知りますが、
こんなに素晴らしい非常用脱出設備も非常時に使わなければ、意味のないことで、
訓練は設備の使い方を覚えるのはもちろんですが、
非常時にそれぞれが何をしなければならないのか、なんのために訓練をするのかを自覚する教育の場でなくてはならないのではないでしょうか。
常に問題に真剣に向き合い、解決に向けて試行錯誤を繰り返すこと、生きるということはそういうことなのかもしれないと考えさせられた今回の出来事でした。
#日航機
#海保機
#事故
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