見出し画像

介護歴12年の介護福祉士が発見!認知症の人とうまく付き合うためのテクニック10選紹介します

誰でも意識するだけでコミュニケーションはうまくいく

介護歴12年経ち、思うことは人それぞれ認知症の症状は同じとは限りません。

バリデーション、ユマニチュードというコミュニケーション技術がでてきてますが、人それぞれの付き合い方は異なり、必勝法となる手段はなかなか見つけにくいです。

なので、
「認知症の人は苦手!」
という人も多いかもしれません。

大事なことは
「基本的な知識・好まれやすい行動・嫌がる事を知ることが重要」
です。

これらを知っておけばどこの介護施設に行っても活躍はできます。

認知症対応の施設を12年経験し、見つけたテクニックについてお話しすることでためになればと思い、記事にしました。

よかったらご覧なってください。

基本的なテクニック

①表情を柔らかくする

・嘘であるかどうか
・今どう思っているか

などの情報がたくさん詰まってます。

しかめっ面な人であると印象は悪く、
「信用がない」
「怖い人」

と思われ、どう言っても伝わりません。

表情が穏やかな人の方が印象もよく、
「信用できる」
「頼りになる」

と思われ、同じ言うことでも伝わり方は大分違い、好印象です。

認知症の人の情報として表情はよく見ていることであり、意識すると同じ言うことでも伝わりやすさは大分変わります。

②アイコンタクトを意識する

「目は口ほどにものを言う」
と言うことわざがあるように感情を訴えています。

マスクをしていて表情が見にくくても
・目が笑っているかどうか
・嘘を言ってるかどうか
・話を聞いているかどうか

など知ることが可能です。

意識していたら好印象と言えます。

基本的に
「表情を柔らかくして、目を見て話す」
ことを意識しましょう。

③話し方を意識する

同じ言い方でも
・早口すぎても伝わらない
・声が高いと伝わらない

なんてことはあり得ます。

話し方一つで
「怒っている」
「テンパっている」

などの介護士の心情が分かり、印象が決まるといっていいでしょう。

基本的に
・高い声は伝わりにくく、少し低めの声
・はっきりとした声
・相手とテンポを合わした速さ

を意識するといいです。

波長が合う人に共感は持ちやすいので、話し方はとても重要かもしれません。

④触り方を意識する

介護する上で体に触れることは多いです。

体を触れることは相手にとってパーソナルスペースに入るので意識するに越したことはありません。

手を握ると言っても
・優しく握られる
・強く握られる

といった握り方次第で印象は変わります。

強く握られる
「痛い!」
「嫌な人!」

と印象が最悪です。

逆に優しく握られると
「優しい人」
「信用してもいいかもしれない」

など大事にされていると印象を持ち、非常に好印象です。

基本的に優しく触ることを意識する事をお勧めします。

⑤パーソナルスペースを見極める

人によって心地いい距離感があるようにしてほしくないこともあります。

例えば
・後ろから急に声をかける
・近すぎる距離に入ってくる

ことは印象が悪く、同じ言い方であっても伝わり方は違いと言ってもいいでしょう。

なので、日頃関わる上でパーソナルスペースは何か見極め、されたくないことをしないように心がけることは重要です。

⑥伝わるコミュニケーションは何か見極める

言葉だけがコミュニケーションとは限りません。

高齢者であると耳が遠く、伝わらないことや伝わっても認知症であると意味を理解されないことはよくあります。

どういう伝わり方がいいか見極める事が重要です。

・耳の聞こえが悪いなら筆記または手を使ってサインで伝える
・できるだけ短く、伝わる言葉を選ぶ
・専門用語の言葉を誰でも分かりやすく砕けるようにする

といった工夫してみると伝わりやすさは大分変わってきます。

応用的なテクニック

①思い込みはNG!

・認知症の人は認知症がすすむ
・加齢に伴う身体状態の変化

はあるので、いつまでも同じ対応が正しいとも限らず、状況によって対応することが望ましいです。

なので、
「思い込みは視野を狭くする要因」
になります。

・うまくいかなくてもどういうことでそうなったのかを考える
・日々の様子の変化を知る
といったアセスメントは重要です。

②同じことを言い続けている背景を知る

認知症であると
・介護士に話したことを忘れ、同じ事を言い続けている
・伝えたことを理解できず、怒ってしまう

事はよくあります。

そういう時は
・なんでこういうことを聞いているのかを聞き、相手が思っていることを理解する
・相手の好きな食べ物を用意し、ティータイムを一緒にする
・散歩などといった外気浴を一緒にする

と言った工夫があるといいです。

気分転換になるきっかけになり、理由を知ることで、訴えがなくなるかもしれません。

③代替案を考える余裕を持つ!

どう言っても伝わない時はあります。

・認知症の人が感情的になっている
・気になっていることがあって話を聞けない状況
・介護士が何を言っているか理解できない状況

と言ってもいいでしょう。

伝わないと介護士と利用者様ともにイライラしてしまいます。

・他の職員さんに対応してもらう
・冷静さを取り戻すために一旦距離を置く

といった対応してもいいです。

とはいっても
「トイレに行かないと失禁してしまう状況だから困る!」
「入浴日だから入浴しないといけない!」

といったこともあると思います。

考えてください。

理解できないままで入浴、着替えやトイレをすすめられたらどう思いますか?

嫌ではないですか?

嫌われてしまう原因になってしまうかもしれません。

だったら代替案の提案を考えましょう。

・入浴じゃなく、清拭にしてみる
・一旦距離を置き、伝え方を工夫してみる

といったことは全然ありです。

こういう時こそ介護士の力量が試されます。

それでもできなかったらどうやったらいいのか他の職員さんに相談して考えてみてもいいかもしれません。

④機嫌がいい時、悪い時を見極める!

機嫌がいい時と悪い時は認知症であってもなくてもあります。

機嫌がいい時は心に余裕があると人は話を聞いてくれますので、日々の様子を見て、機嫌のいい時を見極めましょう。

機嫌が悪ければ機嫌を良くするために
・好きなおやつを提供してみる
・好きな音楽を流してみる
・ティータイムを一緒にし、お話ししてみる

などのきっかけづくりを考えるといいです。

機嫌が悪いはどういう時であるかも見極めてもいいと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

十人十色と言ってもいいくらい人それぞれにあった対応を求められます。

これらのテクニックを活用することでうまく付き合うきっかけになれたら嬉しいです。

これからも介護にまつわることを配信しますので、よかったらご覧なってください。

よろしければサポートをお願いします。サポートさせていただいた費用はクリエイターの活動費として使わせていただきます。