見出し画像

個別ケアが売り!ユニット型特養に働き、その実態を語ります

入居者さんの個人を尊重できる介護ができる

今回、ユニット型特養についてお話しします。

特養と言っても『従来型』『ユニット型』かによって同じ特養でも仕事の働き方や職場の環境が大きく異なります。

どっちが働きやすいかと言われるとどちらも利点があり、どういうふうに働きたいかで決めていく方がいいかもしれません。

私は『従来型』『ユニット型』を経験しており、違いについては熟知しています。

ユニット型特養の働き方について紹介します。

特養とは何か

画像2

特養とは、特別養護老人ホームの略です。

特養の施設の特徴は、要介護度3〜5の方が身体介護や生活介護を受けて、居住する施設であり、終身利用できる施設です。

特徴として
・日中、夜間の移乗介助、食事介助、入浴介助、トイレ介助が必要な人の介助、レクリエーションをする
・介護度が高い入居者様を担当することが多く、介護技術を多く学べる場所である
・他施設よりは看取りケアに関わることが多くある
・看護士、管理栄養士が配置されており、他職種の連携でケアをする
・定期的に研修があり、介護技術を学べる環境である

の特徴があります。

他施設と違い、看取り期に近い人を担当するので、介護技術を求めることが多く、比較的介護経験がある人の方が、苦労が少ないかもしれません。

「介護技術を多く学びたい!」
人にとってはいい場所であり、他施設に行ってもどんな入居者さんでも困ることが少ないです。

特養の経験があるだけで、
「介護技術を多く学んでいる人」
の他施設の転職のイメージはよく、転職しやすいと言えます。

ユニット型ができた理由

画像3

※下記はイメージ図です

従来型とユニット型のフロアの作り

一般的な特養のイメージは
・1フロア40〜50人の入居者さんの担当
・1個室4人の多床室である
・他職種と連携して介護をする

といった特徴なのが、従来型です。

元々介護施設ができたときは従来型でした。

入居者さんの個人を尊重する介護はできにくい問題があり、提案されたのがユニット型の特養ができあがりました。

ユニット型は従来型と違い、
・1ユニット10名程度の入居者さんの担当する
・スタッフは3名に1人の職員の配置であり、スタッフが6〜7名の少人数の配置で入居者さん、スタッフ同士の馴染みやすい環境である
・1個室1人の個室であり、個人を尊重した住みやすい環境が作れる
と言った入居者さん一人一人を尊重した介護ができるのが、大きな特徴です。

ユニット型は従来型より数は少ないため、一般的な施設となると従来型と言えます。

ユニット型が楽と言った印象はあるかもしれませんが、楽とも言い難いです。

ユニット型の働き方の特徴を理解しておくことをお勧めします。

ユニット型の働き方の特徴は何?

画像11

ユニット型の特徴は説明しましたが、
・1ユニット10名程度の入居者さんの担当する
・スタッフは3名に1人の職員の配置であり、スタッフが6〜7名の少人数の配置で入居者さん、スタッフ同士の馴染みやすい環境である
・1個室1人の個室であり、個人を尊重した住みやすい環境が作れる
と言った点です。

入居者にとっては過ごしやすい環境であることは間違いありません。

一見スタッフも働きやすいかと言われるとスタッフ一人当たりの担当する範囲が広くなりやすいです。

働き方として
・1日早番、日勤、遅番で日中3〜4人働き、夜間は1人で20人担当
・入居者さん一人一人に当てる時間ができやすい反面、入居者さんの介護度が高いとあてづらくなる
・施設によって調理を担当することがある
・行事やイベント毎ができやすい反面、一人一人の担当する範囲が広くなりがち
と言った特徴があります。

実際に働き、思ったことを紹介します。

ユニット型に働き思ったこと

①個々にあてた居室ができやすい

画像5

従来型と異なり、入居者さん一人一人個室で過ごされます。

その為、入居者さんの過ごし易い環境を作れ易いというメリットはあります。

例えば
・家と同じような個室を作れる
・手すりや突っ張り棒などと言った転倒予防を考えた居室作りができる
・家族様が来ても居室で過ごせられるような環境が作れる
・入居者さんのプライバシーを守れる
・個室のため、感染対応がしやすい
ということができるのが特徴です。

多床室だと難しい部分がでてしまいます。

②スタッフと入居者の個々を尊重した介護ができる

画像6

従来型とユニット型の仕事の進め方は異なります。

従来型だと
・それぞれの担当を持ち、入浴とフロア担当など分けられいる
・入浴であると入浴担当、脱衣担当と言った仕事を分担されている

担当で分けられているイメージです。

ユニット型だと
・入居者さんの生活リズムに合わせた食事、入浴などができやすい
・少人数の配置なので一人一人の役割が大きく、臨機応変で立ち回ることを求められる
ます。

入居者さんの介護度が高いと個々を尊重した介護ができにくくなります。

例えば
・移乗介助と入浴介助がスタッフ2人必要
・嚥下が悪く、食事介助の時間がかかり易い
・転倒し易い入居者さんがいる

といったことが多いとユニット型の特徴が失われやすく、入居者さん一人一人に割く時間が取りづらくなり易いです。

特養の特徴として介護度が高い入居者さんが多いので、そう言った特徴の人が多くなり易いといった現状と言えます。

③グループホームに近いフロアになっている

画像7

従来型とユニット型の違いはフロアの作りがいい大きな特徴です。

従来型だと回廊型の作りで、病院に近いフロアになっています。

なので、
・入居者さんが多床室でまとまっている為、複数人の見守りと介助ができる
・死角が多く、フロアが広く、入居者さんがどこに行ったか分かりづらい
と言った特徴があります。

ユニット型は
・フロアがコンパクトなので、入居者さんがすぐ個室に戻れられる
・入居者さんが一目でどこにいるかわかるようなフロアの作りになっている
・施設によって個室毎にトイレがあり、個人を尊重されている

と言った特徴があります。

グループホームに似たような作りになってることが特徴です。

④ユニット単位で食事を調整できる

画像8

従来型だと調理師は配置されてますが、ユニット型はユニット毎に調理を任せられている場合があるかもしれません。

調理を任されていても簡単な調理になっており、管理栄養士が献立を決めています。

・入居者さん一人一人にあてた料理ができる
・イベント毎や行事にあてた食事もできやすい

ことがメリットです。

⑤グループホームに慣れている経験者にお勧め

画像9

グループホームの経験ある人には慣れやすい職場だと感じます。

相手にしている入居者さんが介護度が高くなっていますが、フロアの作りがほとんど同じであり、仕事の進め方がそんな変わらない為です。

⑥スタッフが少人数であり、人間関係の構築はしやすい

画像10

従来型であるとスタッフの人数が多く、職員同士の意見が割れやすいので、人間関係をうまくいかないと辛い職場になりやすいです。

ユニット型は少人数のため職員同士の意見が尊重されやすく、コミュニケーションの取りやすいところがいいと思います。

人見知りな私でしたが、意見が言いやすく、気兼ねなく働きやすかったです。

まとめ

画像11

ユニット型は少人数で仕事がやりやすい分、相性が悪い入居者さんまたスタッフいると居心地が悪くなりやすいです。

どちらもいい側面はあります。

なので、従来型とユニット型の特徴を知り、自分に合った働き方をお勧めします。

これからも有意義になる記事を作ろうと思ってますので、よかったらご覧なって下さい。


よろしければサポートをお願いします。サポートさせていただいた費用はクリエイターの活動費として使わせていただきます。