習作詩集『ワタシプリズム』
色々な私を習得した末に
真っ白な光になって
誰の目にも見えなくなった
何者か?何色か?
夢を叶えてドミネーター
読めない私にみな必死に配る
優しそうの肌色
、そうなんだ?
私というNovelを読み返す
ああ、そういえばこんなキャラだった
私のふれるもの えらぶものすべてが
ひどくおさなく まちがいにおもえる
たにんのもつもの うらやましい
のに
たにんをあいせず うらがなしい
幼さを隠したいという幼さが
私の口を閉ざしている
8年前に別れたあの人の誕生日は忘れないのに
これから何十年付き合う職場の人の顔も名前も
人に嫌われる方法
その一、己を過剰に愛す
第三宇宙速度を超過して
私は無事、太陽系から脱出しました
才能か愛嬌、それとも努力か
何かしらで大きくならないと
人を惹きつける引力が足らないの
真夜中の街に
この身ひとつで繰り出したい
日曜の夜
誰も邪魔しないでよ
言葉とふたりきり
深海に潜っても
目障りな光が過ぎって
叶わない
脳のあちこちをめぐって
幾度もカドが削れてく
ため息を、欠伸を、嚔を、恋を、
吐き出す白紙がほしい
ケッペキの心に
テッペキの壁
もう私は変わらない
変われない
変わりたいのかも分からない
ひどく尖ったまま
鮮やかに世界を愛す
あなた方が嫌いだ
白い光の中から
私が好きだった
最初の私を
取り出してごらんよ
ワタシプリズム
私以外何もいらない
私以外がくだらない
私以外じゃ埋まらない
私以外を染め上げたい
そんな私のプリミティブなナルシズム
ワタシプリズム
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