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小説集・詩集

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物書きとしての「私」の拙作たち
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#大阪

短篇『大阪エレジー』

 銀色の鉄の箱が通り過ぎていく。  無機質な駅のホームに立ち尽くす私の横を、暴力的な速さで。  地上の人々が豆粒に見える高層ビルの屋上も。どれだけ深いかも分からないほど濁った河川に掛かる橋も。  大阪みたいな都会に住んでいると、「死」という言葉が脳裏を過ぎるのは日常茶飯事だ。  特に梅田の人混みを歩くと、人が多すぎて皆ロボットみたいに見える。何百人もの人が、命を家に置いてきたみたいな目をして、規則正しい行進を続けて。その人いきれの中で足並みを揃える私も、自分の意思で足を動