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小説集・詩集

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物書きとしての「私」の拙作たち
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掌編『環七のラーメン』

「朝早く起きて浅草寺行ったよ」 「仲見世はもちろん閉まってたけど」 「でも人が少なくて良かった。今は外人も一杯だから」 「インスタで調べてカフェにも行ったの。モーニング」 環七通りの美味しいと評判の店に向かいながら、母親は言う。 もう五十代半ばというのに、そう見えないのは自分が母親の若い頃をよく見ていたからだろうか。それとも、今の姿をよく見ていないからだろうか。 「ようやくそういうの、一人でも楽しめるようになってきたなー」 「ていうか、一人でも楽しまないと損って気付いたん