Twitterの機能と類似サービスを考えてみる

先日TwitterのRate limit(呼び出し数上限)が急遽有効になり、TLが読み込めない事態が発生したために、所々で代替サービスの話が上がっています。
サービスを変える場合、その比較と選定は非常に手間がかかりますし、何がいいのか分からない人も多いかと思います。
それを社内システムを見ている情シス目線から紐解いてみたいと思います。

Twitterの機能

機能を分解してみましょう

  • タイムライン

  • フォロー外の興味のあるタイムライン

  • フォロー内のタイムライン

  • 作成したリストのタイムライン

  • DM

  • シングルDM

  • グループDM

  • スペース

色々インターフェースは別れているものの、機能はシンプルでテキストコミュニケーションベースなんですよね。
スペースだけが他のSNSに合わせて異色を放ってるだけ。Clubhouseどこいった

Twitterにいるユーザー

登録しているユーザーの観点から分析してみましょう。

  • 実名ユーザー

    • 企業アカウント

    • 芸能人・著名人

    • インフルエンサー

    • 政治家

    • 各種団体広報

    • 一部の「名前を売りたい」人

  • 匿名ユーザー

    • 趣味垢

    • 批判垢

    • なりすまし垢

    • サブ垢(取引垢等含む)

    • ROM専

といった感じですが、正直芸能人や企業の広報活動はTwitterだけじゃなくYoutubeやインスタライブ、その他でも多方面にアプローチするのがデジタルマーケティングなので、別にTwitterが使えなくなってもなんの問題もなく、ユーザーの多そうな他のサービスに移るだけです。

Twitterのメリット・デメリット

メリット

  • 匿名制である

  • 複数アカウントの運用が可能

  • 立場を気にせず会話が可能

  • トレンド、フォロワーのお気に入りなどレコメンドが広範囲

  • フォロー外、フォロー内、リスト内と分けてTLが追える

  • スペースの登場によってVCも可能に

  • DM、グループDMもやりやすい

  • 投票機能やファボ、引用RTなど出来ることが幅広い

  • ユーザー情報連携アカウントとしても使える

デメリット

  • 匿名性であるがゆえに言いたい放題な場面もある

  • 中華業者のマーケが後を絶たない

  • 否応なくヤバい人にたまに遭遇する

  • 情報量が多いので疲れやすい

こんなとこですかね?
多機能かつ直感的な操作があるのが強みなのかなと思います。
あとは圧倒的にオープンでユーザー数が多い、というところもあるかなと。

他のSNSの特性を分析してみる

さて他のSNSはどうでしょうか?
上記を軸に、Twitter/LINE/Facebook/Instagram/Threads/Tiktok/Linkedin/Misskey/Discord/mixi/掲示板の製品別で圧倒的主観で評価してみました


文字見づらかったらごめんなさい

これだけじゃさすがにわかりづらいので分類別で書いていきますね

LINE(電話機能主体のSNS)

LINEはいわずもがな電話や個人間の連絡には向いていますが、オープンチャットは民度がいいとは言えず、「知った仲」が連絡手段として使う上に、決済機能やニュース機能が後からついたようなものです。
VOOMとかいうTiktokみたいなサービスも増えて、ホント謎路線走ってます。
Cacaoという韓国発祥の似たようなサービスもあるけどそっちはあんまりヒットせず。

Meta系(Facebook/Instagram/Threads)

Meta系はとにかく「個人」を主張し、1人1アカウント以上作りにくくしています。
また、アカウント連動を強制するので匿名性に乏しく、ツール別で自身のアイデンティティを分離することができません。
また、比較的年齢層が高めのユーザーはFacebookに寄っていますが、Instagramは若い世代がメインと、アカウント連携のわりに客層がバラバラです。
ただ、InstagramはTwitter同様に利用ユーザーが多いことから、配信プラットフォームとしても使われる側面があります。
Threadsに至ってはリリースされたばかりですが、今ごろのリリースにしては機能性が最悪と言わざるを得ず、ポストTwitterとはなりえません。

Tiktok

動画がメインのアピールツール、承認欲求の塊が集まる魔の巣窟。

ビジネス型:Linkedin

この中に入れるには異色中の異色。ビジネス向けで使うSNSなので特徴的ではありますが、確実にポストTwitterではないですね。

分散型①Misskey

最近注目され始めた日本製のSNS。開発者は若干25歳。素晴らしい。
が、Discordや昔のmixi同様、コミュニティに参加してコミュニティベースで関係性が築かれるサービスであるのと同時に、公式がネイティブスマホアプリを出していないので、通知制御等といった面で大きく劣ると言わざるを得ない状態です。

分散型②Discord

ゲーマーをメインに着実に利用ユーザー層が増えていっているもの。
Slackが仕事で使われるコミュニケーションツールならば、Discordは趣味で使われるコミュニケーションツール。
Bot連携なども自由にカスタマイズできるコミュニティ形式で、100サーバーしか入れないものの、正直十分な使いやすさと、音声通話やロール管理が出来るので結構便利なツール。

古の世界①mixi

古のインターネット民はほぼほぼ通ってきた道。2ちゃんねるに次ぐ元祖大規模SNSと言える。
今は廃れたディストピア。ちょっと今から戻るには厳しい土地。

古の世界②掲示板(5ちゃんねる、爆サイetc・・・)

まぁ民度がお察し。TwitterやTictokの悪いとこだけ集めたようなものだけれど、たまに面白いのやとんでもないバケモノが潜んでる魑魅魍魎の土地。

利用スタイルによる向き不向き

上記の通り、それぞれ特徴があり、また発展途上だったり既に廃れていたりと様々です。
それらの中で、じゃあ今後ポストTwitterとして使うには何がいいか、は上記のどんな世界が好きか、によるでしょう。

見ず知らずの人と雑多に絡みたい、新しい世界を見たい

このタイプはThreadsやMisskeyあたりがいいと思います。
ユーザー数が爆増していくこれからのサービスであり、黎明期を感じるなら今踏み出すしかないです。

友達やコミュニティで仲良くしたい

このタイプはDiscordやmixiに移動するのがありだと思います。
その中で、普段は邪魔されたくない、という人はMisskeyの方がブラウザの範疇を超えないので、強制的に呼ばれたりとかもないので向いてますね。

コミュニティに縛られずリアル友人と仲良く絡みたい

こういった系はMeta系一択だと思います。
もしくはLINE。

アホなことやってたい

Tiktokチャレンジしてみてはいかが?

オタクらしく自分の欲求を語りたい

ぬるぽ

まとめ

TwitterのRate limitは一時的なやらかし、ってことで、その後はあんまり使えなくなったりしてないので、とりあえずのところは大丈夫そうな感じですけど、避難先は用意しといたほうがいいかもしれませんね。
災害起きたときにどこに避難するよ、とかを家族で認識合わせておくことで、遅れてもなんとか出会えるだろう、的なアレです。
ちなみに自分はリアルで名前を知ってる人たちはFacebookやLINEで繋がってるのと、直近のゲーム周りはDiscordがあるのでなんとでもなる、って感じですね。
友人が作った奈々クラ用サーバーはあるけど、権限管理とかBot連携とか全然なので、コミュニティサーバーちょっと作ろうかなと考えてます。
人間関係があるのがSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)なので、人付き合いは大事にしつつ、デジタルを活用できる側で居続けたいものですね。


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