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【5分で読める】中級編part1 現場監督・施工管理者経験5-6年目向け 「職人さんと信頼関係を築き、対等に会話ができるようになる人間力 -自分なりの答えを持って仕事に取り組む!-」

中級編part1 現場監督・施工管理者経験5-6年目向け 「職人さんと信頼関係を築き、対等に会話ができるようになる人間力 -自分なりの答えを持って仕事に取り組む!-」


閲覧ありがとうございます。

今回は人間力シリーズの続きです。
中級編のpart1になります。
この記事の内容は
職人さんと信頼関係を構築する人間力
をテーマに解説を進めます。

信頼とはお金であることをご存じでしょうか。

信頼=お金

よくビジネス書に書いてありますが、
建築業でも顕著に表れます。
今回はお金に触れながら解説します。

お金と聞いて怪しまなくて大丈夫です。
勧誘ではありません。
では本文へどうぞ読み進めてください。


はじめに


現場監督の経験年数5-6年目というと
どのようなイメージを持たれるでしょうか。

スーパーゼネコンでは
担当者か3席に相当します。
地場ゼネコンでは
次席か所長代理クラスでしょうか。

私はスーパーゼネコンあがりなので
担当者か3席の目線で解説をします。

5-6年目になると
後輩が組織上の部下になって
教える立場になる人の方が
多くなってくる頃ですよね。

後輩とのコミュニケーションを取りながら
現場の管理もするとなると
今まで以上に無駄な時間を
過ごすわけにはいかなくなります。

また、
いつまでも職人さんに叱られているようでは
何か後輩に頼む、教える時に
怪訝そうな顔をされてしまいます。

そのようにならないためには、
まずは
職人さんを味方にするべきです。
味方にするには
信頼関係の構築が求められます。

では、
経験年数5-6年目になった人が
信頼関係を構築するためには
具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。
それでは本題に入ります。

職人さんは何のために現場に来ているか理解する


職人さんはお金を稼ぐために現場に来ています。

そんなこと当たり前でしょ。

と、思われるかもしれません。
では貴方はどのように、

・職人さんがお金を稼いでいるか
・元請けから職人さんの手元まで
 お金が流れているのか

ご存じでしょうか。

まずは、
請負契約常傭(じょうよう)契約
の違いがあります。
これは
元請けと1次会社だけの契約形態ではなく
協力会社同士の契約形態も
同様に2種類に分かれます。

請負契約
契約する仕事を完成させることにより、
結果に対して報酬を受け取る契約方式です

常傭契約
決められた時間を働くことに対して
報酬を得る契約方式です

※近年は月給制の職人さんが増えてきており
 サラリーマンのような働き方もあります。

常傭契約の職人さんは
時間でお金が発生しているため
現場監督の段取りが悪くても痛くありません。
元請けが損をするだけです。

現場監督の段取りが悪くて痛むのは、
請負契約で現場に来ている職人さんです。
1日の出来高が少なくなると、
常傭契約よりもお金が貰えなくなります。
逆に、
出来高が増えるような段取りができると
ありがたいわけです。
例えば、
2日で6万円が稼ぐと予定していたところが
貴方の段取りで1日で完了すれば
1日で6万円を稼げることになります。

また、
2次、3次下請け会社となると
経費として数千円ずつ
上位の会社に取られていきます。
下位下請けになればなるほど
取り分が減ります。

「元請けの現場監督が
そこまで気にする必要はないやろ!」

と、思うかもしれません。
思い出してください。

職人さんはお金を稼ぐため
現場に来ています。

お金のことを気にせずに
段取りしていいのは3-4年目まで

私は考えます。
5-6年目であれば
お金の流れを把握することは大切です。

日々の打合せや雑談に含まれる貴方の言葉から
「この現場監督は信頼できるのか」
と、計られています。

職人さんに稼いでもらうためには
現場監督の力が必要なことは
承知のことと思います。

職人さんの技術力も必要ですが、
職人さんの技術力を引き出すことは
現場監督の仕事です。

職人さんがどんどん稼げるような
段取りをしてあげてください。
すると
人間的な部分だけでなく
本来の仕事の部分でも
信頼されるようになります。
そうなってくると
現場も順調に進み一石二鳥です。

職人さんがお金を稼ぐとは
今一度どういうことなのかを理解して
日々の業務に取り組んでください。

それか、
有無を言わせない段取りを
担当業種全てに行ってあげてください。

大丈夫です。
これまでの記事を読んで
実践できている方であれば
仕事に対する姿勢は形になっています。
貴方の仕事の精度が上がっているのは
間違いありませんから。

もう一度お伝えします。
仕事に対する姿勢だけで信頼を得るのは
3-4年目の担当者まで
です。
5-6年目になると
自分の行いがどのようにお金に繋がるのかを
理解して行動する
必要があります。
だから、
日々の言動に無意識にこの意識の差が出てきます。
そろそろ現実を見て
職人さんは現場に稼ぎに来ており
仕事はボランティアではないことを
知っていくことが求められます。

もう少し次の項目で深堀りしていきます。

現場監督と職人さんの違い


現場監督と職人さんの大きな違いは
元請けと下請けの関係性です。
会社 対 会社の関係性とも言えます。

この関係性がある限り
職人さんは現場監督の言うことに
必ず従う必要があります。

理由は、
これもお金に直結するからです。

例えば、
ある職人さんが
現場監督が決めた施工計画と
反する動きをしたことによって、
他職の仕事が大きく止まってしまったら
どうなるでしょうか。

他職は仕事が止まった分の
損失が発生します。
ではこの損失
誰が負担するのでしょうか。

元請け?
そんなわけありません。

現場監督が決めた施工計画と反する動きをした
協力会社でありその職人さんです。

また、
職人さんが
元請けから発行された図面通りに
工事ができていなかったら
解体作業や再度施工が必要です。

人工代や材料代、
前述の他職への損失が発生した場合
誰が負担するのでしょうか。

これも同様にミスをしてしまった
協力会社でありその職人さんです。

協力会社や職人さんは
この責任を背負って仕事をしています。

逆に
元請けが発行した図面自体が間違っていて
職人さんの手戻りや再施工等の
損失が発生した場合は
誰が負担するのでしょうか。

職人さんは元請けに従った結果が
損失になっているため元請けが負担します。

つまり、
元請けと下請けという関係性がある中で、
それぞれの責任を果たし、
損失無く現場を進めることが
最大の利益、
稼ぐことに繋がるということです。
ここで表現している損失
本来発生するべきではない
本当に無駄で、誰も得しないお金
です。

実際に現場を動かすのは
所長ではなく次席以下の現場監督です。
担当者から3席となってくると
ある程度決定権が生まれてきます。
決定権を持つということは
責任を背負うということ
です。
1つ1つの判断が
現場に関わる人の稼ぎに直結します。
誰も得しない損失を発生させず、
現場に利益を残すことを考えること

現場監督が果たすべき仕事です。

まとめ

ここまで読んでいただき
ありがとうございます。

職人さんは
如何に契約内容をミスなく効率良く
安全に完工させるかが求められます。

現場監督は各業種が
如何に契約内容をミスなく効率良く
安全に完工させられるか管理すること
が求められます。

立場は違えど両者とも目的は同じです。
現場監督は
作業しない分、全体を見て
どうすれば損失を発生させずに
1番効率良く進められるかを
考えないといけません。

加えて、
職人さんがなぜ現場に来ているのかと
お金の流れを把握し、
両者が責任を持って
仕事に取り組むことが大事です。

これらが実現できれば
勝手に信頼関係は出来ます。

なぜなら、
職人さんは稼ぐことができて
気持ちよく仕事ができるからです。

信頼=お金

しかし、お金を意識しすぎると
最初は判断が遅れがちになるので、
悩む時は上手く上司を利用することを
オススメします。

お金の話もできるようになると
現場監督の仕事が
また少し面白くなるはずです。
初めは難しいかもしれません。
ぜひ頑張ってください。
応援しています!

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