推しの謝罪


推しが「ごめんね」と言いました。
何も悪いことしてないのに、謝りました推しが。
なぜ謝るんだ、何も悪いことしてないのに。

わたしの界隈にはプラメというものがある。
お金を払えばメンバーからメールが届くという課金制のサービス。
ここでしか語られないメンバーの日常や日々の想いが語られるのが魅力的なコンテンツ。

このプラメは本当にプライベートなメールなので、届く回数や頻度は個人の力量だ。毎日送ってくる人もいれば、月に4回ほどの場合もある。

わたしの推しはというと、そこまで頻繁に送らないタイプだ。それこそ、月に4〜5回くらい。
一回一回送ってくるメールの分量も、そこまで分量の多いものではない。ただ、短くなんでもない文章の中にぎゅっと閉じ込められた彼の素直で無垢な感情が、たまらないのである。すき。

しかし今月は上旬に送られてきて以降、メールは来なかった。
他のメンバーたちが体調不良となり、ファンはかなり敏感な状況だった。「プラメがこない」「推し元気?」「心配」、そんなワードをTLでここ数日たくさんみてきた。

それをたぶん推しはエゴサで見たのだろう。11日ぶりにプラメが届いたのだ。その内容は言わずもがな「プラメを久しく送っていなかったことに対する謝罪」だった。

「ごめんね」ごめんね、ごめんね、、、、
この4文字が、悲しくて、憎くて、たまらなくて、、、
どうして、、、彼が、、、こんな目に遭わなければ.........

推しに謝らせてしまった。
「そもそもプラメが来ないから、推しの今が心配」というのはオタクの被害妄想でしかない。便りがないのはいいこと、という言葉もあるくらいである。
ただ、彼もアイドルという職業をやっている限り、課金制のコンテンツにはその分供給をしなければならないのも事実だ。
むずかしい。アイドルを推すってむずかしすぎる。私だったらプラメがこなくてもいいから月400円全然払わせてほしい。でも、たぶんそういうことじゃないのだ。

なるべく推しには常に何かに追いかけられるような気持ちにはさせたくない。
でも一刻一刻時は流れて、たくさんの課題が彼に襲いかかるのだろう。それがアイドルだから仕方がない。仕方がないのだけれど。

静かに彼を待ちたい。新しいものを常に求めるのはもうやめたい。心配が募る気持ちももちろんあるが、そんなときはちゃんと自給自足しよう。オタクである時点で謙虚ではないのだけれど、静かに、しずかに、彼を見守っていたいとこの頃おもうのだ。

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