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【結城友奈は勇者である】芙蓉友奈は語部となる 第2話 感想と今後の予想

みなさんこんばんは。来覇(くるは)と申します。

先日、芙蓉友奈は語部となる第2話が配信となりましたね。2週間ごとの配信ということで始まる前は更新が早いと思いましたが、いざ配信が始まると続きが楽しみで2週間がとても長く感じました。

さて、今回は「芙蓉友奈は語部となる」第2話について語っていきたいと思います。
前回の記事と同様、内容の感想と今後の展開の予想を中心に考えていきます。

第1話の感想と予想について未読の方はぜひぜひ読んでみてください。




1.タイトル

まずは前回同様、各話タイトルについてです。

「芙蓉友奈は語部となる」第2話のタイトルは「Nothing seek, nothing find」でしたね。
これは英語圏のことわざや格言であり、直訳すると「何も探さないのなら何も見つからない」。意訳すると「求めなければ何も手に入らない」といった感じの意味になります。

第2話の内容は、芙蓉友奈と柚木友奈が「鈴木友奈」と会うためにSNSを使って住んでいる地域、年齢、交友関係などを暴き出して会いに行き、ついに出会うことができたというものでした。
まさに「鈴木友奈」と出会うために彼女を探し求めた話となっており、タイトルと内容が合致していますね。

また、第1話のタイトル「Different strokes for different folks」に続いて英語の格言やことわざが使われました。

これまで勇者であるシリーズは同じお話の中での各話タイトルは統一した法則(花言葉、植物に関する熟語、俳句 etc…)となるものが多かったため、「芙蓉友奈は語部となる」の各話タイトルも、やはり各話の内容に沿った英語の格言・ことわざが使われるという法則であるのは間違いないと思われます。


その上で、ここからは「芙蓉友奈は語部となる」第3話のタイトルを予想していきたいと思います。
第2話では紆余曲折の末、ついに芙蓉友奈と柚木友奈が「鈴木友奈」に会うことができましたが、「鈴木友奈」という少女の正体は実は横手すずであったことが判明するという終わり方でした。

そこから、第3話は横手すずが何故「鈴木友奈」という名前を名乗っていたかについてや、芙蓉友奈と柚木友奈がどうして他の友奈を探していたのかについて3人で話し合う展開になると予想できます。

そのため、前回の記事で予想していた
Birds of a feather flock together.」
直訳:同じ羽の鳥は一緒に群れる。
意訳:類は友を呼ぶ。

のほかに、

「Treasure every meeting, for it will never recur」
直訳:全ての出会いを大切にしなさい、それは二度と起こらないものだから。
意訳:一期一会。

「Many a true word is spoken in jest.」
直訳:多くの真実が冗談で語られる。
意訳:嘘から出た実

などが来るのではないかと予想しました。


勇者であるシリーズのタイトルはどんなに予想しても常にその予想を超えてくるのでピンポイントで当てるのは難しいですが、先の展開を予想してタイトルを予想するのはとても楽しいです。


2.二宮さんについて

次に、「芙蓉友奈は語部となる」第2話で初めて名前が登場した二宮さんについてです。

二宮さんは横手すずと同じクラスの友達として登場しました。

二宮さんは、名前の登場自体は「芙蓉友奈は語部となる」第2話が初めてですが、その存在自体は「芙蓉友奈は勇者でない」での柚木友奈の過去回想で語られていました。

そこでは四国大会で柚木友奈のチームを一方的にコテンパンにしたとされており、その試合での敗北を機に柚木友奈は自分が特別な存在ではないと悟りバスケ部を辞めてしまいました。

しかし今回のお話では、部活の助っ人をしていたとはいえ毎日のようにバスケに打ち込んでいたわけではない柚木友奈が1 on 1で3回連続で二宮さんに勝利しており、二宮さん自身も小学校時代の勝利を「運が良かっただけ」と言っていることから、柚木友奈が思っているほどには個人の能力としての差はなかったように思えました。

話が少しそれてしまいましたが、まずは二宮さんについて現在の時点で分かっている情報を挙げていきます。
・小学校時代、四国大会で柚木友奈の所属するミニバスケチームと一度だけ試合をした。
・試合は、柚木友奈曰く一方的な敗戦で完膚なきまでに蹂躙された。二宮さん曰く勝てたのは運が良かっただけ。
・横手すずと同じクラスに所属しており友達同士。
・四国しかない神世紀の世界を狭すぎると感じている。

「芙蓉友奈は勇者でない」では、小学生時代に柚木友奈のミニバスケチームを圧倒した名もなき四国トップクラスの選手だった頃から考えると、今回でだいぶキャラクターとして掘り下げられた印象ですね。

特に、四国しかない今の世界を狭すぎるという気持ちを抱いているのは、四国だけの世界が当たり前となった神世紀300年頃のキャラや、四国以外の地域にも行くことができた西暦時代のキャラにはない、古い時代と新しい時代の過渡期にいる人間特有の感情といえます。
なので今後二宮さんがどのように物語にかかわっていくのか、それとも全くかかわらず彼女は自分の信じる道を自分で見つけて進むのか。とても興味深いです。


3.横手すずの住んでいる地域

続いて横手すずが住んでいる地域についてです。
「芙蓉友奈は語部となる」第2話では芙蓉友奈がSNSから集められる情報を駆使して「鈴木友奈」という名前から住んでいる場所をほぼ正確に特定していましたが、作中ではっきりとその場所が語られませんでした。

鈴木友奈が住んでいる地域は愛媛県のこの辺り。私たちと同じ中学生だ。住所や行動範囲から考えて、学校も特定できる。

『芙蓉友奈は語部となる 第2話』より引用
https://gs-ch.com/video/smCNRZpR7fzbJwHS8JtKc5rS

現段階では横手すずの住んでいる地域は愛媛県ということしか語られていませんが、現在判明している情報からもう少し横手すずの住む街がどこにあるのかを予想していきます。

まずは現在判明している横手家のある場所についての情報を整理してみます。
横手家がある場所は、大きく分けて勇者史外典書下ろし番外編「すべて世は事も無く」にて烏丸久美子が横手茉莉が住む街として語った際と今回の「芙蓉友奈は語部となる」第2話にて芙蓉友奈が横手すずの住む街として語った際の二度にわたって登場しています。

【すべて世は事も無く】
・横手家の住所は大赦のデータベースで簡単に調べられる。
・大赦のある場所から車でかなりの時間がかかる
・森林と畑ばかりが多い田舎町
・柚木友奈と芙蓉友奈が住む香川県観音寺市からかなりの距離がある
・夕方には『家路』が流れる地域

【芙蓉友奈は語部となる第2話】
・愛媛県のとある地域に住んでいる

「芙蓉友奈は語部となる」第2話では愛媛県にあるということしか判明しませんでしたが、これまでは四国内のどの県にあるのかすらわかっていなかったので、一気に候補が4分の1に絞れたとも言えます。

これらの情報からでは基本的に、ピンポイントで横手家がこの地域にあると断言することは非常に難しいです。
ですが、様々な観点から可能性が高そうな地域を挙げていくことが出来そうなので考えていきます。

まず、「芙蓉友奈は語部となる」第2話で登場した人物の名字から地域性を探っていきます。

日本には名字が30万種以上あるといわれており日本全国に様々な名字がありますが、意外と名字は地域性が出ることが多く、全国的に有名な名字もある地域ではマイナーだったり、逆に全国的には全然知られていない名字でもある地域ではよくいる名字だったりということがあります。

今回、横手すずが偽名として使用していた「鈴木友奈」の名字である鈴木姓もその一つと言えるかもしれません。
「鈴木」という名字は日本で2番目に多く、日本人ならば誰でも知っているありふれた名字という印象です。
しかし、四国しかない神世紀に生まれた横手すずにとっても同様によくある名字という印象なのか?という点が気になりました。

調べてみると、「鈴木」という名字は東日本で特に多い名字ですが、四国に限定した場合の名字ランキングでは「鈴木」姓は47位となっていました。
名字ランキング47位を全国ランキングに当てはめると「岡本」姓と同じになります。

よくある名字ではありますが、何も考えず偽名に使おうとパッと出てくるかと言われると微妙なラインですね。。

その中で、さらに地域性を細かく見ていくと四国の中でも比較的「鈴木」姓が多い地域というのが存在しており、愛媛県四国中央市や愛媛県新居浜市が挙げられています。

「名字由来net」より
https://myoji-yurai.net/myojiPrefectureDetail.htm?myojiKanji=%E9%88%B4%E6%9C%A8&prefecture=%E6%84%9B%E5%AA%9B%E7%9C%8C

横手すずがなぜ「鈴木」と名乗ったのかについてはまだ作中では明かされていないので、もし何かしら意味を持ってつけたのであればこの予想は無意味になりますし、仮に「鈴木」姓が約10人しかいない北宇和郡鬼北町に住んでいて「鈴木」姓を名乗るのも全然あり得ないわけではないため、あくまで可能性と確率論の範疇ですが、

もし、横手すずがよくある名字として「鈴木」を名乗っていたら四国中央市や新居浜市に住んでいたのではないか

と予想できました。

次に「二宮」姓についても考えていきます。
「二宮」姓は名字ランキングでは全国455位であり、有名人に「二宮」姓がいるので聞いたことはあるが身近に何人もいるというほどでもない名字という印象です。

この「二宮」姓、驚いたことに都道府県別でみると愛媛県に最も多くいる名字になります。これまでは名前が出てきていなかった横手すずの友達の名字が「芙蓉友奈は語部となる」で「二宮」とはっきりと出てきたのも、こうした地域性が関係しているのかもしれないと思えてきますね。
市町村区単位でみると愛媛県八幡浜市や愛媛県松山市、愛媛県宇和島市に特に多いようです。

「名字由来net」より
https://myoji-yurai.net/searchResult.htm?myojiKanji=%E4%BA%8C%E5%AE%AE

こうした情報から、
二宮さんや横手すずが住んでいる地域は「二宮」姓の多い愛媛県八幡浜市、愛媛県松山市、愛媛県宇和島市などではないか
と予想が立ちます。


続いて、今度は少し視点を変えて夕方にドヴォルザークの『家路』が流れる地域という観点から考えていきます。

夕方のチャイムと言えば、みなさん子供のころからよく聞いてきた音楽がそれぞれあると思いますが、このチャイムは正式名称「防災行政無線チャイム」といいます。
流れる音楽としては地域により多種多様で、代表的なものに『家路』『夕焼け小焼け』『七つの子』『ウェストミンスターの鐘』などがあります。

この「防災行政無線チャイム」で『家路』を採用している愛媛県の地域を考えてみるとだいぶ地域を絞ることができるようです。

2022年10月にまとめられた『【愛媛県】防災行政無線鳴動早見表』では夕方に『家路』が流れるのは今治市、宇和島市、伊予郡・砥部町のようです。

https://drive.google.com/file/d/1RFJNMZKartCvHoZXC5W5XNFeirJE2X59/view

ただ、これらは時期によっても違いますし全ての地域を網羅している情報でもないようなので、本当に正確な情報を得るには実際に愛媛県の各地に行き夕方のチャイムを聞きまわるしかなさそうです。。
また、作中で『家路』が流れていたのは神世紀30年頃なので、時代が変わって流れる音楽が変わっている可能性も十分すぎるほど考えられます。

なので今わかる限りでは、
夕方に『家路』が流れる地域という観点から、横手家が住んでいる場所は今治市、宇和島市、伊予郡・砥部町なのではないか
という予想となります。


さて、ここまでいろいろな観点から横手家が住んでいる街を予想してきましたが、案の定考え方によって挙がる予想が異なっておりしっかりとした根拠をもって一つに絞るのは非常に難しいです。
ここまでで挙がったのは四国中央市、新居浜市、八幡浜市、松山市、宇和島市、今治市、伊予郡・砥部町です。
このまま予想を続けていくとおそらく愛媛県のすべての市町村が挙がるようなことになると思われます。

なので、ここからは挙がった候補を少し絞り込んでいく形で考えてみます。
まず、「柚木友奈と芙蓉友奈が住む香川県観音寺市からかなりの距離がある」という観点から、四国中央市と新居浜市はおそらく外れるかと思われます。
四国中央市や新居浜市は愛媛県の東側に位置し、観音寺から電車で30~40分ほどで着いてしまいます。夕暮れ前に帰らねばならないほど遠い距離にはないのではないかと考えました。

次に、「森林と畑ばかりが多い田舎町」という点から、松山市や今治市も外れるのではないかと思いました。
これはどこからが都会でどこからが田舎なのか、という問題もありますし実際に現地に行ってみたわけではないので完全な印象となるのですが、県庁所在地があり道後温泉が観光地として栄えている松山市や、今治城やタオル産業で観光スポットの多い今治市は田舎町としての印象はあまりない気がします。

以上のことから、横手家の住んでいる街の候補としては八幡浜市、伊予郡・砥部町あたりなのではないでしょうか。

ほとんどが印象や確率論で出した推測なので自信のある予想とは言えませんが、現在作中で判明している情報から考えられる限り思考を深めていった結果の予想となります。

今後の「芙蓉友奈は語部となる」で横手家の住む地域がどのように判明していくのか、楽しみに待ちたいと思います。


4.勇者史外典 特別書下ろし番外編との関係性と今後の展開予想

最後に、「芙蓉友奈は語部となる」第2話でようやく芙蓉友奈、柚木友奈、横手すずの3人が邂逅したことで、この3人が一緒に登場した「勇者史外典 書下ろし番外編 -すべて世は事も無く-」とどのようにつながっていくのかについて考えていきます。

結論から言うと私は、横手すずと芙蓉友奈・柚木友奈が出会ってから早い段階で「すべて世は事も無く」につながっていくと考えています。

理由としては、「すべて世は事も無く」にて、横手すずが芙蓉友奈・柚木友奈を"友達の知り合い"と紹介している点です。

「あの子たち、私の友達の知り合いなんだけど、西暦の時代について調べて回ってるんだって。」

『勇者史外典 書下ろし番外編 -すべて世は事も無く-p231』より引用

もし、「芙蓉友奈は語部となる」の中で様々な困難を3人で乗り越えたり、芙蓉友奈と横手すずが似たもの同士で意気投合するといったことがあった場合、横手すずは2人を"仲間"や"友達"と表現するのではないでしょうか。
ただ実際には"知り合い"どころか"友達の知り合い"というほぼ他人のような紹介をしているあたり、あまり仲を深めていない段階で「すべて世は事も無く」の展開につながっていったと推測しました。


ただ、「芙蓉友奈は語部となる」第2話のラストからすぐ「すべて世は事も無く」の展開に繋がるかというとそうでもなく、おそらくその間に踏むべきステップがいくつかあるかと思われます。

それが、
・芙蓉友奈と柚木友奈が西暦のことを調べているという話を横手すずが聞く。
・芙蓉友奈と柚木友奈が、横手茉莉が七・三〇天災の際に高嶋友奈に同行していたことを知る。
・芙蓉友奈と柚木友奈が、横手茉莉の取材したいと横手すずに頼む。
・芙蓉友奈と柚木友奈が横手家に行くことを柚木亜沙が知り、横手茉莉と連絡をとる。

となるかと思われます。
もし、「芙蓉友奈は語部となる」が「すべて世は事も無く」につながっていくのだとするならば、3話から4話でこれらの内容について詳しく触れていくのではないかと考えました。


5.最後に

いかがだったでしょうか。
今回は「芙蓉友奈は語部となる」第2話の内容から二宮さんについてや横手家の場所、今後の展開などについて考え予想していきました。

「芙蓉友奈は語部となる」が始まる前は、これまでに出てきた謎や分からないことが少しでも明かされて解決していって欲しいと思っていましたが、いざ始まってみるとこれまで以上に知りたいことや調べたいことがたくさん出てきて、勇者であるシリーズの奥深さを改めて実感しています。

今回の予想は根拠をはっきりと示すのが難しく推測に近いレベルですが、それでもいろいろな観点を考慮して予想していくのは楽しかったです。

横手すずの住んでいる場所や今後の展開についてはみなさんそれぞれが考えたたくさんの予想や解釈があると思っています。
ぜひぜひコメントなどでみなさんが考えた意見も教えてほしいと思っています。

みなさんと一緒に予想や考察をしながら勇者であるシリーズの世界観をより深く楽しんでいきたいと思います。


それでは今回はこれで以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。





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